総合学習指導案
指導者 真鍋 寛
TT
1.日時 2000年10月11日(水) 3・4校時
2.学年 第6学年 26名
3.総合単元名 「われら,地球市民!」
(指導内容項目 自然愛,環境保全 3−1)
4.単元について
○ 今日の環境問題は,生活排水による水質汚濁,近隣騒音などの都市・生活型公害やオゾン層の破壊,地球温暖化などの地球環境問題など,複雑多様化している。こうした環境問題の多くは,人々の日常生活に根ざしているものもある。その解決には,わたしたち一人ひとりが,環境のことを考えた生活行動をし,社会経済の構造を環境に配慮したものに変えていく必要がある。また,周辺環境とふれあいながら,環境のことを理解することが必要である。そのためにも,環境について学習していく重要性が高まっている。
○ 子どもたちは,昨年度,社会科の学習を発展させて,黒瀬川を中心に,地域の方にお話を伺ったり,水質について調べたり,役場の方から町内の公害について話を伺ったりして,環境問題について学習した。それをもとに,自分たちの生活の中でも,自分にできることを実践していこうと考え,洗い物の時に,洗剤の量を減らしたり,ため洗いをしたりなどに取り組み始めた。今でも,10数名の子が,続けて実践している。
○ 指導に当たっては,身近なところから視野を広げ,環境問題について深く考えさせたい。そのために,理科,家庭科など環境に関わる学習や環境問題に関する番組などを通して,自分がどんな学習をしたいか課題を見つけさせたい。そして,その課題を解決するための学習を通して,自分たちが,環境保全をしていこうとする意欲を高めていきたい。
5.総合単元の中での本時の位置づけ
自然を守ろうとする態度を育てるために,子どもたちは前時に,理科の「ヒトとかんきょう」で,環境について考えることを通して,人と他の動物・植物と周囲の環境との関わりについて考えることができた。そして,環境保全の大切さを認識し,自然を守ろうとする意識が高まってきた。本時では,さらに,環境問題は自分たちの問題であり,環境を守るためにどうすればよいか考えさせたい。そして,次の体験活動の「クリーン大作戦」において,自分たちのできることを実践していくことへとつなげていきたい。
6.単元の目標
身のまわりの自然環境に関心をもち,調査・観察・見学を通して,わたしたちのくらしと環境問題が深く関わっていることに気づく。そして,自然環境を守ろうといている人々の工夫を知り,自然環境の大切さを感じるとともに,これを保全する方法を考え,実践することができる。
7.指導計画(全35時間)
1次 環境問題について見てみよう 5時間
2次 身のまわりの自然について調査してみよう 3時間
3次 環境問題について調べてみよう 16時間(本時9・10)
4次 自然を守るために
自分たちにできることをやろう 11時間
8.本時のねらい
環境問題について,自分が調べたい課題をもち,その解決のために進んで調べる。
9.準備物
ファイル,プリント,本,ビデオ,パソコン
10.学習過程
┌───────────────────┬─────────────┐
│ 学習活動 │ 教師の支援 │
├───────────────────┼─────────────┤
│1.課題を確認し,学習活動を確認する。 │・ゲストティーチャーを紹介 │
│┌──────────────────┴─────────┐する。 │
││ 各グループで,課題を確認し,?の解決に取り組もう。
│・各グ │
│└──────────────────┬─────────┘ループ │
│・ごみ問題G │の課題を確認するとともに,
│
│・川のごみの実態G
│それぞれの分担について確認 │
│・動物被害G
│をするように助言をする。
│
│・黒瀬川の水質G
│
│
│・3つのRG
│・グループごとに,調べてい
│
│・黒瀬町の実態G
│く中で,ねらいにあった活動 │
│
│をしているか,助言する。
│
│2.環境問題に関する課題の解決に取り組 │・調べたことをプリントに書
│
│む。
│くように働きかける。
│
│・調査する。
│
│
│ ゲストティーチャーの話を聞く。
│・班グループの中で,互いの│
│ 本を読む。
│学習内容を発表し,進行を知│
│ インターネットで調べる。 │らせるとともに,意見交流し│
│ 電話で聞く。 │やすいように,生活班のグル│
│ ビデオを見る。 │ープで発表する。
│
│・調査したことをまとめる。 │
│
│ │・3の終わった班グループか │
│3.調べた内容を生活班のグループに帰り │らグループに戻り,意見交流│
│報告する。 │したことを生かして計画を立 │
│・学習したことを発表する。 │てるように,働きかける。
│
│・質疑応答をする。 │ │
│ │ │
│4.学習を振り返り,次の計画を立てる。 │ │
└────────────────── ─┴─────────────┘
(司会プリント)
┌─────────────────────────────────┐
│ │
│6年総合
│
│
( ) │
│────────────────────────────────┐│
│ 学習したことをまとめて報告し,取り組みに役立てよう。 │
│────────────────────────────────┘│
│┌───────────────────────────────┐│
││司会進行内容 │
││1.課題 │
││ ・今回解決しようとしていること。
│
││
│
││2.取り組んだこと
│
││ ・課題を解決するためにしたこと。 │
││ │
││3.取り組んで分かったこと,気づいたこと,思ったこと │
││ ・分かったこと以外に,みんなにアイデアをほしいことがあったら │
││聞 いたりする。
│
││ │
││4.みんなからの質問 │
││ ・分かりにくいこと。 │
││
│
││5.みんなからの意見(一人ずつ)
│
││ ・分かりやすくよかったことや,取り組みで加えたらいいことなど。 │
│└───────────────────────────────┘│
└─────────────────────────────────┘
11.成果と課題
・子どもたちが課題を見つけ,それをもとに活動の流れを考え,計画を立てた。
そのため,学習することが分かっており,調べ学習に大変なれていると感じ られるぐらいに活動できた。
・インターネット・調べ学習など情報をより早く得るための手段を,子どもた ちは身につけている。
・子どもたちの課題に合わせて,早くからゲストティーチャーを先生方の知り 合いや役場,また,そのつながりからとさがしてきた。そのため,担当して いただける方に来てもらえることができた。それにより,子どもたちの多く の課題追究に対応することができた。
・ゲストティーチャーを呼んだことが,子どもたちの興味をますます引き出し, 学習に対する真剣さにつながっていた。
・授業の最後に,学習したことを報告し合う場を設定した。その場は,生活班 の小グループで行った。小グル−プでの発表は,緊張せず意見が言える。ま た,司会のマニュアルにより,全員が司会の経験をできた。
・子どもたちは,自分のやりたいことをやったという満足感をもっていた。楽 しく納得がいく形で授業を進められていると思う。
・調べる内容により,ディスカッションのしにくいグループもあった。
・全体の発表会をすることも計画し,全員に学習内容を学び会う機会ももつよ うにしたい。
(指導主事の先生から)
・ゲストティーチャーは,子どもたちの刺激になり,TVとは異なり直接体験 ができる。内容面では,こちらのねらいを前もってお願いして,後は,ゲス トティーチャーの個性を生かすように支援をしていく必要がある。
・小グループでの報告会は,人の考えを聞くことで相互の関わりを学習できて いる。
・インターネットの使い方もいろいろあるが,ただ調べることに使うのもある が,まとめるときに使ったり,比較するのに使うこともできる。川のごみの グループは,インターネットで東京のある川のごみの多い種類を調べ,集め たごみを分類し,比べたりしていた。