「総合的な学習の時間」学習指導案

指導者 真鍋 寛

1.日時   平成14(2002)年11月19日(火)12:35〜13:20

2.学年   第4学年 35名

3.題材名  インタビュー報告書をつくろう(携帯電話の活用)

4.題材について

○ IT 革命」とも呼ばれる急速な情報化の進展は,急激かつ大幅な社会の変革をもたらしている。一方,情報化の影響として「情報化の影の部分」に関する問題も指摘されている。このような中にあっては,情報を主体的に選択・活用できる能力や情報社会に参画する態度等の「情報活用能力」が必要である。新しい学習指導要領では,自ら学び自ら考える力などの「生きる力」を育むことを重視しており,「情報活用能力」は,「生きる力」の重要な要素である。

  こうした情報化の進展の中で,携帯電話・PHSは,情報端末として携帯可能であり,情報発信・受信が簡単であるため広く普及し,その利用者も小学生にまで広がっている。しかし,不適切な使用による犯罪やプライバシーの侵害なども多発し社会問題となっている。これらは「情報化の陰の部分」として課題となっている。

  そこで,「情報の陰の部分」に対する対処や活用方法など,指導していく必要があると考えられる。また,携帯電話・PHSの情報端末としての機能は,学習に効果的に活用できる可能性があると思われる。

 

○ 本学年の児童は,携帯電話についてのアンケートから見ると,ほぼ全員が携帯電話・PHSを持ちたいと答えるぐらい,関心が高い。その理由として,いつでも電話ができる,もしもの時に話せるなど,その便利な点を多くの子があげている。そして,通信したい相手として,半数以上の子が「友だち」と答え,友だちとのコミュニケーションの手段として使用したいと考えていることが分かる。しかし,知らない電話やメールや電話に対して,3名の子がメールを読んだり,話を聞いたりすると答えているなど,携帯電話の問題への対応に,少し課題があるように思う。

また,児童は,普段の生活の道具として,携帯電話をとらえており,機能も,主に電話・メールとしての機能があるとしかとらえていない。そのためか,アンケートを見ると,授業の活用の仕方について,想像しにくいようだ。しかし,そうした状況の中で,授業の道具として活用したいと考えている子が半数近くおり,一部には,ホームページ閲覧に活用したいと,具体的に活用について考える子もいる。このことから,携帯電話・PHSの活用に,子どもたちが関心をもっているからだということが伺われる。

 

○ 指導に当たっては,携帯電話の機能,情報端末としての活用の可能性について知らせるとともに,それに伴う多くの問題やその対処法,使用する場合のモラルについて指導していきたい。そのために,CDやインターネットや,新聞記事など,携帯にかかわる情報を子どもたちに提示し,しっかり考えさせていきたい。

また,多機能で,携帯しやすい携帯電話の機能を活用し,実際に授業の中で生かしていきたい。社会見学の時,外国の方に多くお会いできる平和公園で,英語活動の発展として,初めて外国の方にインタビューをする。この時,TV電話機能を利用することで,一緒に社会見学に来られないALTに協力してもらう。外国の方への説明などインタビューの手助けをしてもらうことで,児童が安心してインタビューできるようにしたいからだ。また,外国の方とのインタビューの様子をリアルタイムで学校に知らせることで,問題があれば対処できるようにしたい。また,その送られた様子をビデオに記録し,今後の英語活動に生かしていきたい。また,写真機能を利用し,外国の方と記念撮影をする。この写真はメールに添付して学校に送る。この写真を活用し,報告書をコンピュータでまとめたりしていきたい。

 

5.題材の目標

・携帯電話での情報収集・発信の新たな方法を知る。

・携帯電話使用上の問題点を知り,その対処法を知る。

・携帯電話使用上の問題点をふまえ,よりよい活用法を考え,互いにコミュニケーションを取ろうとする態度を身につけるのに役立てる。

 

6.指導計画               全7時間

   第1時  携帯電話の使用法や問題点について知る。(10/30)

     携帯電話でできることを知る。

     携帯電話を使ううえでの問題点を知る。

 

   第2時  携帯電話のよりよい活用法について知る。(11/6)。

     問題点の対処法について考える。

     携帯電話を使ううえでのマナーについて考える。

 

第3・4時 携帯電話のよりよい活用法について考える。(11/15)

     よりよい活用法について話し合う。

     FOMAの使用方法を知る。

 

   第5時  携帯電話を使って情報発信する。(11/19 本時)

     平和公園で5グループに分かれ,外国人にインタビューする様子をTV電話で送る。

     ALTが,TV電話で会話の補助をする。

     記念撮影をし,メールで送る。

 

   第6時  コンピュータを使って,報告文を作る。(11/20)

     文書の構成をする。

     メールの画像を文書に貼り付ける。

 

   第7時  同上            (12/ 4)

     活動した感想を書く。

     印刷をする。

 

第1時

本時の目標

・携帯電話でできることを知る。

・携帯電話を使ううえでの問題点を知る。

学 習 過 程

指導上の留意点

1.携帯電話の機能について,知っていることを話し合う。

  ・電話  ・メール ・着メロの取得

  ・写真  ・動画

 

2.携帯電話の機能について調べる。

  インターネットの使用。

  話し合い。

 

 

 

3.携帯電話の問題点について話し合う。

  ・使用条件面

    通話範囲,  使用料金

  ・マナー面  

    電車,病院等での使用 

  ・犯罪・事件面

    個人情報の流失, 出会い系

    嫌がらせ, 恐喝

 

4.本時のまとめと次時の予告

・使い方で知っていることを,自由に出させ合う。

 

 

 

・インターネットから,携帯電話のホームページの検索の方法を説明する。

・班ごとに,ホームページから,携帯電話の機能について,調べる。

・調べたことを発表し合う。

 

・子どもたちから,問題だと思うことを出させる。

CD「情報モラル研修教材」を使い,新聞記事,ホームページから,問題点について,提示する。

 

 

第2時

本時の目標

・問題点の対処法について知る。

・携帯電話を使ううえでのマナーについて考える。

 

学 習 過 程

指導上の留意点

1.携帯電話を使って情報交換するときの問題の対処法について考える。

 

 ・迷惑メール

   返信しない

   メールアドレスの変更

   指定アドレスからの受信拒否

   親などに相談

 

2.携帯電話を使うときの問題の対処法について考える。

 

・使用条件面

  費用

  通話範囲

・マナー面

    病院 電車 自宅

 

3.班ごとに,携帯電話活用法について,プリントを元に話しまとめる。

  賛成

  反対

  自分たちのアイデア

 

3.本時のまとめ をする。

 

・「情報モラル研修教材」CDを使い,問題の場面から,問題点とその対処について話し合わせる。

 

 

 

 

 

 

・子どもたちから出た問題点から,迷惑を受けたときの思いを参考にし,整理その対処法について,話し合わせる。

・ホームページを参考に考えさせる。

 

 

 

 

 

・山名小学校や太田市のマナールールコンテンスとの作品から,マナーについて話し合われたものを参考に提示する。

 

・携帯電話を私用するときの問題点をふまえ,その活用法について理解できたかを確認する。

 

 


第3・4時  同上                

本時の目標

・よりよい活用法について考える。

FOMAの使用方法を知る。

 

学 習 過 程

指導上の留意点

1.携帯電話の活用方法について話し合う。

 

2.携帯電話の使い方について,練習する。

 ・TV電話

   電源の入れ方

電話のかけ方

   電話の取り方

相手の写し方

   自分の写し方(反転)

   ボリュームの設定

   電話の切り方

・写真

  写真への切り替え方

  写真の取り方

・メール

  メールへの切り替え方

  添付の仕方

  送り方

 

3.インタビューの時の練習をする。

@会話をする。

Excuse me. May I speak to you 等)

A携帯電話で写す。

B携帯電話でALTと外国の方が話す。

Bグループごとに写真を撮る。

 

・自分たちが考えた活用方法について,発表し合う。

 

・プレゼンを元に,順々に使い方について,説明する。

 

・カメラ係を中心に,手際よく交代で,撮影するよう指導する。

 

・TV電話の使い方は,ボタン操作を実際にやってみさせる。

 

・写真は,実際にグループごとに並んで,2枚ずつ,素早く取れるように練習させる。

 

・メール操作は,無理がないように,時間があり,余裕があるときにさせる。

 

 

 

・実際にインタビューした場合を設定して行う。

・インタビューでの役割を押さえておく。

・相手の目を見て,大きな声でお話しできるように,確認する。

・安心して,インタビューできるように,ALTに,携帯で外国の方に,説明をしてもらうことや困ったときに相談できることを確認しておく。

 

第5時  12:35〜13:20

本時の目標

・平和公園で,インタビューする様子を送る。(TV電話をする。)

・記念撮影をし,メールで送る。

 

学 習 過 程

指導上の留意点

1.インタビューの時の態度やの活動の概略について,確認する。

  ・相手の目を見て,大きな声で言う。

  ・行く場所

  ・係,並び方

 

2.インタビューをする。

@Excuse me. May I speak to you

 

(OKをもらったら,外国の方にPleaseと言って携帯を見せる。)

 

AMy name is ~.

BWhat’s your name?    

CWhere are you from?

DWhat foods do you like?  

EWhat animals do you like?

FPlease take a picture with us.

Pleaseと言って携帯を見せる。)

 

(グループごとに写真を撮る。)

 

GThank you very much. See you.

・代表の子がお礼を言ったら,全員であいさつをする。

 

 

3.メールで,写真を学校に送る。

 

・自信をもって,相手の方に話しかけるように話す。

 

・撮影方法,係,時間,場所等確認する。

  ・公園のまわり,資料館等

 

・担任と分担し,グループについて,活動の様子を見ておく。

・外国の方を見つけたら,元気な声で,呼びかけるようにする。

 

・@でOKをもらったら,携帯を見せて,失礼がないように,学習(会話・撮影)意図をALTに外国の方に説明をしてもらう。

・相手に分かりやすいように,順番に並んで,インタビューをする。

・インタビューの最初の時や困ったときは,TV電話で,ALTと話す。

 

 

・写真を撮るグループごとに,すぐ並んでとれるようにする。

 

・全員で,大きな声であいさつできるように,意識づけておく。

 

 

・時間があれば,撮った写真を学校にメールで送るようにしておく。

 

 

第6時

本時の目標

・メールの画像を文書に貼り付ける。

・文書の構成をする。

 

学 習 過 程

指導上の留意点

1.文書のテンプレートから,全体の構成をつくる。

 

2.画像を貼り付け,大きさを調整する。

 

 

3.保存をする。

 

・画像の位置,感想を書く場所を示し,配置させる。

 

・画像を所定の位置に貼り付け,大きさを工夫させる。

 

・グループの名前をつけ,保存をさせる。

 

 

 

第7時

本時の目標

・活動した感想を書く。

・印刷をする。

 

学 習 過 程

指導上の留意点

1.感想を書く。

 

 

2.文書の飾り付けを工夫をする。

 

3.印刷をする。

 

・保存した文書を呼び出し,所定の位置にグループごとに感想を書かせる。

 

・色や字の大きさなどを工夫させる。

 

・できあがったグループから印刷をさせる。