ネットワークニュース No7/2008年12月6日発行
各地ですすむ『まなぶ』や『月刊労働組合』拡大
毎日のようにとまではいきませんが、『まなぶ』や『月刊労働組合』の購読申込書がFAXで入ってきます。今のところ多いのは東北の自治労の仲間の皆さんからです。それぞれに組合機関に購読をお願いしていただいたり、学習会を組織しながら『まなぶ』を拡大していただいています。「4点セット」の購読をお願いしていただく取組みもすすんでいて、ある県からは、「申し込み用紙と見本を送って」という依頼がありました。
『まなぶ』の読者組織である「全国まなぶ連絡会議」も、これまでの2回の拡大運動を踏まえて、あらためて10%拡大運動を提起することを決意しています。いまこそ働くものの思想を拡げよう、『まなぶ』『月刊労働組合』を拡げようの思いと行動をさらに強めましょう。
● 全国 拡大運動継続を決意
11月8〜9日、東京都内で労働大学まなぶ友の会全国連絡会議全国運営委員会が行われました。
谷本代表は、茨城県協議会再建総会での発言を紹介しながら、一人ひとりがほんとうにがんばっていることに自信を持ち『まなぶ』を広げていこうとあいさつしました。経過報告の討論では、茨城県協の加入を承認し、引き続き新たな県協の加入をすすめることを決意しあいました。
5月に開催された全国総会についての総括では、「『まなぶ』拡大の取組みが出しあわれるなど前向きな姿勢が感じられた」、「全国のすぐれた学習活動の実践に学びながらさらに、学習を強めよう」「二人集まれば学習会をするという姿勢が必要だ」「学習会や講演会は、教える場ではなくて考える場としていくことの大切さを学んだ」など
の発言がありました。また、総会の持ち方については工夫すべき点があることが指摘されました。
続いて各県・地方協の5月の全国総会以降の活動が報告され、交流されました。『まなぶ』拡大の取組みでは、「民間職場に『4点セット』をとってもらうことになり、今度は『まなぶ』の記事の取材で訪問する。ぜひ学習会につなげたい」(静岡)、「これまでの継続した働きかけがあって、民間の病院職場で『4点セット』を購入してもらった」(島根)、「各地区協に拡大誌を配って、読者拡大をすすめている」(道北)、「林野では有料化した。次は自治労の職場で有料化をめざす」(網走)などの実践が報告されました。
学習活動では、「県内4カ所で学習会をやっていて、そのメンバーといっしょに4回の講座を開催している。若い仲間が事務局の中心になってきている」(長野)、「古典セミナーは“若い仲間に参加してもらう”ことを努力した」(埼玉)、「こういうことをやっているんだということを知ってもらおうと学習会のたびに『まなぶニュース』を出している。自治労でも青年部のなかで『まなぶ』を使った学習会をはじめている」(静岡)、「『まなぶ講演会』が第40次を迎えたので、12月に記念集会を開催して、香川の学習運動について学ぼうということですすめている」(島根)、「3地区で運営委員が中心になって月一回の学習会を行っている。私鉄や他の自治体職場でも学習会がされている。講演会の開催地を増やそうということで、庄原で開催することができた」(広島)、「『経済学入門』をテキストに、第16期労大香川講座を行った週1回で4回講座なので4週間の長丁場だが、香川では40人が参加して皆勤賞11人、修了生(3回出席)9人。自前の講師づくりということで事前に集まって学習するなどして準備した。自分も講師として参加した。まなぶ講演会は来春に開催を予定している。地区協では月1回の運営委員会とそれとは別に『まなぶ』の学習会をしている」(香川)、「県職労の各支部の青年部で『まなぶ』をつかった学習会をやっている。また有志で『経済学入門』の学習会をやっている」(新潟)「職場ではまわりの仲間となかなか話できない中で、『まなぶ』学習会が息抜きや不満を出しあえる場にもなっている。もちろんそれだけでは行き詰るので、働くものの考え方をきちんと学習する場もつくることが必要だ」(静岡)などの報告が出しあわれました。
第2日目は、2回にわたって取り組まれた『まなぶ』拡大運動についての討論が行われました。「拡大目標の5割が達成できたことは大きな成果。目標を決めて拡大運動を続けよう」「読者台帳をつくって、それをもとにして拡大をすすめている」「一人ひとり読者を増やすことと、労働組合の役員をやっている仲間と協力しながら広げていくことを両輪でやっていこう」「30周年の記念集会の呼びかけとあわせて組合まわりをする」の発言があり、あらためて10%拡大を目標に第3次の拡大運動に取り組むことにしました。
来年度開催される第8回労大まなぶ全国交流集会については、9月に宮崎県で開催された自治労九州ブロックまなぶ交流会の報告をうけて、2009年秋に九州で開催すること、『経済学入門』を学習テキストにすることなどを決め、これまで以上の参加を呼びかけようと決意しあいました。
最後に、谷本代表が、「賃金や雇用の不安が増す中で、私たちが仲間に働きかけやすい条件が広がっていることが実感できる。いまこそ働くものの見方、考え方を広げていく運動を広げていこう。『まなぶ』拡大運動を取り組もう。九州開催を成功させようと」と討論を集約して修了しました。
(事務局長 松田広高)
● 九州 読者交流会を開催
9月13〜15日に宮崎市内で、九州各県から100人の仲間が参加して、第1回自治労九州まなぶ読者交流会が行われました。会場の正面に飾られている旗は、1976年5月に全国の自治労の『まなぶ』の読者1,500人が山中湖に結集しておこなわれた「第5回自治労まなぶ読者全国交流集会」を記念してつくられた旗。
実行委員長の中武秀行さん(宮崎県平和運動センター議長)からは、「人間らしく生きるために『まなぶ』読んで、一人で学習できなかったら学習会をやって、腰のある労働運動を築きこう」と激励の挨拶。
実行委員会を代表して、大久保貴司事務局長(自治労宮崎県本部委員長)から、@春闘の再構築のために、生活実態にもとづく要求作りの運動を連合運動に押し上げよう。A人事評価の導入によって組合員の間に競争原理が導入されようとしている。賃金は労働力の再生産費であるとういう基本の学習を通して、差別のない職場と賃金制度を構築しよう。B自治体業務の民営化が進行している。現業職場では国をあげて、職場を民営化し現業職場を失くそうとしている。指定管理制度による民営化は直営より安い賃金労働者を生み出している。これらの攻撃に対して、職場・地域からたたかいを強めよう。C学習運動を通じて労働運動を再構築しようと、基調が提案されました。
全国一般・福岡大和倉庫分会の闘争報告につづいて、『経済学入門』の著者である小島恒久さんの記念講演。戦後から現在に至る日本の経済の流れを説きながら、この政治の流れを変えることが大切と熱弁をふるわれました。
参加した仲間は、「物価が上がり、穀物や食料品も例外ではないが、それを生産している人たちの生活は、以前同様苦しいと思う。いったい誰が得をしているのだろうと不思議でならない。小島先生が言われたように、ほんとう労働者ばかりが苦しい思いをさせられている。私たちがこのまま黙ったままでいると資本家のやりたい放題。私たちが労働運動を通して怒りの声を上げていかなければならないと思う(S・N/宮崎県・国富町職労)」と感想が寄せられました。
第2日目は、『経済学入門』の学習でスタート。3時間の短い時間でしたが、第1章からしっかり読み合わせして討論しました。参加者からは、「今まで漠然としか考えていなかった資本家のねらいの本質や労働と労働力の違いなどを学べました。テレビ・新聞・インターネットなど、さまざまな情報があふれている現代社会で、物事を見極め、正しい情報を選択していかなければなりません。まだ若く未熟な私たち青年は、本質を見抜く力が乏しいため、今回の学習のように、仲間で集まって読み合わせを行い、疑問を出し合い、話し合う場をつくっていく事の大切さを実感することができました。今後、単組にこういった取り組みを広げていきたいと思いました。(T・F/佐賀・県職労)」と感想を寄せられました。
午後は、職種ごとの分かれての交流。たっぷり時間をとって交流ができました。交流会に参加した仲間からは、「メンタル・人間関係について多く話ができました。悩みを話せる仲間がいるか? 自分たちの職場に休憩する場所があるか? 職種変更された人たちのフォローがされているかなど、まだまだ問題点が多いと感じました。これから良い人間関係づくりができるよう自分たちの単組でも考えていかなければならないと思いました」と感想が出されました。
3日目の全体会は、梶村晃さんの講演からスタート。さまざまな運動に取り組んでいる経験を話しながら、「地域から労働運動が失われていくことに対して、一人ひとりが場所と人間関係を築きながら、地域に新しい運動をつくろう」と提起されました。
『経済学入門』の分散学習会や職場交流の報告を受けたあと、参加した仲間から決意表明とインターナショナル・団結ガンバローで交流会を終えました。
〔参加した仲間の感想〕
まなぶことの大切さ、仲間との連帯の心強さを感じた3日間でした。心身ともに余裕のない職場の中に埋没していると、問題の本質を見失いそうな時があります。今集会で、労働者としてのものの見方・考え方に立ち返り、じっくり語り合うことで「人間らしい生活がしたい」という、当たり前の欲求に正直に向き合うことができました。集会を終え、「先輩方が拡げてきた運動を、職場や地域、そして次の世代へとつなげたい」と感じています。来年の全国まなぶ読者交流会に向け、ともにがんばりましょう。(Y・Y/宮崎・日向市職労)
●茨城 県協を再建しました
10月11日に労働大学まなぶ友の会茨城県協議会の再建総会が開催されました。総選挙の行動が忙しい中でしたが、県内の各友の会などから20人が参加して、全員発言で議案と役員体制を決めました。
全国連絡会議の谷本代表は、「この困難な時期に県協を再建したことは、私たちに大きな激励となった。力を合わせて働くものの学習運動をすすめていこう」と、大阪での国労の若い仲間との学習会の経験をまじえて、連帯の挨拶。出版センターや社民党県連合からもこれを機にしっかり学習運動をすすめようと決意と激励の挨拶がありました。
議案では、「97年1月に開催した県協旗開きを最後に実質上の活動を停止してしまいました。……こうした状況の中で、98年には、このままでは労大運動がなくなってしまうという危機感から当面は春闘講座を再開していこうとなり、のちに労働大学の運動の継承するための〔労働大学茨城〕の結成も行なわれ、そこに県協まなぶ友の会運動にかかわってきた仲間も関わり、春闘講座を毎年開催してきました」と再建までの経過と活動について報告しています。そして、「解散・総選挙が目前にせまっている中で、労働大学まなぶ友の会茨城県協議会(茨城県協)の再建総会を行うことになりました。本日の総会が、社民党や労働運動の場で活動している仲聞たちに少しでも元気を与え、これからの運動を担う若い仲間たちを意識し、県内のまなぶ運動の再スタートとなることを意思統一していきたい」と力強く決意を述べています。
再建に向けた討論の中では「社会主義を学ぶ」「若い仲間をどう組織していくか」という共通の間題意識から県内における労大出版物や『月刊労働組合』『まなぶ』の拡大、学習会づくりを進めるラストチャンスの時期にあること、このためにも「茨城県臨」の再建を進めることを相談してきました。
参加した仲間からは「バトンを渡す人をつくること」(県職Yさん)、「もう一度『まなぶ』拡大に取り組む」(国労Oさん)「昼休み学習会、青年部の学習会をやろうとおもっている」(市職Kさん)などの発言がありました。
県協運営委員会を開催や各職場・地域の友の会活動を再開・再建し、100人の友の会員めざすことをめざし、全国連絡会議の総会、全国まなぶ読者交流集会の取組みに参加することしています。
(労働大学まなぶ友の会全国連絡会議)
●北海道 学習会と分科会で交流
9月27〜28日、キトウシ森林公園家族旅行村を会場に、第7回北海道まなぶ交流会が開催されました。北海道5地方協のまなぶの仲間が、釧路・帯広・網走・北見・札幌・旭川・美瑛・宮良野・占冠・上川・羽幌・添頓別から参加。『まなぶ』編集部の武井さんも参加し24人で1泊2日の交流をしました。
開会式は、北海道連絡協議会代表の大中さんの開会の挨拶と『われら労大の仲間』の合唱、各地方協参加者紹介、テキストの『賃金・価格及び利潤』の序文紹介。
学習会は3つに分かれて、『賃金・価格および利潤』の6〜8章の読みあわせとレポート・討諭。4時間半、しっかり討論しながら、「価値」「労働」「労働力」「剰余価値の生産」について学習を深めました。
午後7時から夕食と兼ねた全体交流。参加者の自己紹介とまなぶ運動の思いなどを出しあいながら交流しました。
2日目は「地方協・まなぶ友の会運動」「憲法9条」「教育問題」の3つに分かれての分科会をおこないました。「憲法9条」分科会では、労大出版センターの『やっぱり意法と生きたい』を使いながら討論、「教育問題」分科会では『まなぶ』7月号の特集を使って討論しました。全体集会では、分散学習会の感想と分科会の報告があり、「このテキストを読み返して学習を深めたい」「古典は初めてなので難しいと思った。集まって学習することは大切だ」などの感想が出されました。また「各地区で労働組合に働きかけながらまなぶ講演会開催で苦労している話が交流できてよかった」「この交流会に参加し元気が出た。良かった」「全国に仲間がいるのでがんばれる」などの発言が出されました。そして、大中代表の「これからの友の会を担う仲間づくりが課題.」との集約を受け、2年後の再会と各地区での運動の前進を決意しあって閉会しました。
(道北地方協 西原)
●東京 本科講座終了
9月上旬から週1回開催されていた第70期労働大学本科講座が終了しました。6回の講座で延べ100人の参加で、7人の方が修了(4回以上参加)することができました。
第70期は、これまで以上に23区内の労働組合や団体に参加をよびかけて取組み、東京清掃労働組合や北区役所職員労働組などのように組合員に参加を呼びかけてもらったり、「通し参加券」を購入して協力してもらうことができました。今回は、地域からの働きかけを重視しようというということで、事前の打ち合わせにも参加してもらいながら取り組んだ結果、新しい職場や地域からの参加もありました。また、どういうテーマでどういう人に講演してもらうのかについても事前にしっかり討論したこともあって、参加した方からは好評でした。「たいへんいい企画なので来年もやってほしい」という声が寄せられるなど、次回に向けての討論もはじまっています。
(ネットワーク23 佐藤)