200人を超す参加者で全国交流会を開催
第8回労大まなぶ全国交流会が、9月19日〜21日の3日間、佐賀県・
第1日目
【開会集会】
現地実行委員会委員長の徳光さんの「ようこそ佐賀にいらっしゃいました。参加者の皆さんが働くものの権利確立、労働運動の強化のためにがんばりましょう」という歓迎の言葉と、佐賀県平和運動センターの宮島議長の連帯のあいさつで開会集会がはじまりました。
【基調講演】
つづいて行われた基調講演「働くものと経済学 なぜ経済学を学ぶのか」で小島恒久さんは、「労働運動と学習会は並行して発展してきた。労働者は学習会の中で成長した。『まなぶ』や『経済学入門』も、三池闘争の中から生まれた。とくに経済学の基本的な枠組みを学ぶことが必要である。資本のもうけの源泉は剰余価値、すなわち労働者からの搾取である。そして、資本はもうけを増やすために剰余価値を増やす。合理化で搾取を強化する。そこから、資本の蓄積の進展とともに失業の不可避性や労働者の『窮乏化』が進むのは、資本主義社会の根本的な矛盾である。この資本主義の矛盾の爆発が、今日の世界恐慌であり、深刻な不況である。こういう時代だからこそ、労働者が資本主義の基本的な仕組みを学習することがますます重要になっている」と強調されました。講演を聴いた埼玉の仲間は、「私が今まで思っていた『なぜ古典を学習する必要があるのか』という疑問に対し、答えが見えたと思いました。『理論武装しないと資本には勝てない』ということが非常に印象に残っています。今後の労働運動や組合活動で生かしていきたいと思いました」と言っています。講演後に行われた小島先生のサイン会には行列ができて、『経済学入門』はあっという間に売り切れになりました。
【分科会】
8つに分かれて行われた分科会は、まなぶ友の会運動や職場・地域での学習会づくりや講演会・労働講座の実践を持ち寄っての交流と、「三池の学習運動と『まなぶ』」、「エネルギーと環境問題」、「職場の権利闘争」、「平和運動」の4つの課題ごとにわかれての学習です。平和運動の分科会に参加した仲間は、「戦争体験者が高齢化し、戦争を知らない世代が主流となっている今、若い人の間では戦争の被害・加害の歴史を知らない人が増えている。その中で、田母神発言に見られるような、歴史の修正主義と言われる勢力が歪曲した歴史を刷り込ませ、武装化に都合のよい教育がなされている現状に恐怖を憶えました。事実を知る、そして伝えるという学習活動の大切さを改めて感じました」と話していました。また「三池と『まなぶ』」分科会に参加した仲間は、「『まなぶ』の創刊号を見ることができ、感激でした。写真やタイトルなどもリアルで、訴えかけてくるものがあった。労働者の熱い思いが時代を超えて伝わってくるようで、私も胸が熱くなった。三池闘争は、労働運動や『まなぶ』の原点であり、今日を機会にもっと勉強していきたい」と感想を寄せています。
【「三池労組」写真集上映会】
「三池闘争労組 闘争の記録・写真集」上映会は、会場の大広間があふれるほどの参加で、三池労組元書記長の蒲池哲夫さんの写真一枚一枚の説明を聞きながら三池闘争を学ぶ貴重な時間でした。「労働者が団結して力を発揮したとき真に権力から恐れられる。仲間や生活を守ろうと本気で取り組む労働者の前では警察もたじろぐしかなかった。主体的にたたかう労働者の強さがしっかり伝わりました」と感想が寄せられています。
【「三池闘争の記録」上映会は、会場の大広間があふれるほどの参加で、三池労組元書記長の蒲池哲夫さんの写真一枚一枚の説明を聞きながら三池闘争を学ぶ貴重も時間でした。「労働者が団結して力を発揮したとき真に権力から恐れられる。仲間や生活を守ろうと本気で取り組む労働者の前では警察もたじろぐしかなかった。主体的にたたかう労働者の強さがしっかり伝わりました」と感想が寄せられています。
第2日目
【分散学習会】
2日目の午前中は『経済学入門』の学習会が行われました。全体で16に分散会に分かれて、第1章〜第4章を学習しました。3時間で読み合わせと討論ということで、「もっと時間が必要」という声もありましたが、学習会を続けるにはどうしたらいいかなどの悩みも出しあいながらの経験交流にもなりました。
5つの「U−35」分科会は35歳以下の参加者で行われ、それぞれの職場実態なども出し合いながらの学習になりました。「第3章〜4章を読みながら討論。はじめての学習だったが助言者にリードしてもらいながら学ぶことができてたいへん勉強になった」という感想が出されました。
【フィールドワーク】
分散会が終わって、お弁当とお茶をもって秋晴れの佐賀平野に。満員のバス4台で、それぞれ「三池炭鉱跡地を訪ねる」「鍋島藩史跡と吉野ヶ里遺跡を訪ねる」「有田焼の里を訪ねる」企画です。佐賀と熊本の先輩や仲間の案内でしっかり学習し、また佐賀の歴史や文化を満喫することができました。
三池炭鉱跡地を訪ねた宮崎の仲間は、「三池の労組は最初から強かった訳ではない。学習することで力をつけ、活動家が生まれ。職場からのたたかいが強化されていった」という初日の小島先生の講演の言葉を思い返しながら三池炭鉱跡地を訪ねました。
吉野ヶ里遺跡では、王をはじめいろいろな身分の人の住居を復元した住居に入ってみたり、出土品の数々を見たりして当時の生活を体感することができました。
【大交流パーティー】
大交流パーティーは、「まなぶの仲間」の大合唱で始まりました。日本音楽協議会の仲間たちによる歌声も会場を大きく盛り上げました。会場を埋め尽くした参加者に、元三池労組主婦会会長の島フミエさんは「三池も最初は眠れる豚といわれましたが、学習したたかうなかで成長してきました。全国のまなぶの仲間とお会いできてとても感激しています。労働者の流した汗が報われる社会をつくるために、私も生涯、皆さんと共にまなび・たたかいつづけていきます」と激励。元三池労組書記次長の山下開さん、芳川元組合長からも心のこもったあいさつをいただきました
食事を楽しみながら、各ブロックや九州各県の参加者の交流が行われて、最後には全国の仲間がスクラムを組んでの「インターナショナル」の大合唱。いつまでも心に残るものになりました。
第3日
閉会集会
集会最終日は、社民党佐賀県連合の牛嶋代表の連帯あいさつと平地一郎さん(佐賀大学教授)の記念講演が行われ、各地の若い仲間8人が「学習会をつくりたい」「仲間と学習する場を広げたい」「仲間を広げて次回も参加したい」と、力強い決意表明で大きく盛り上がりました。労働大学まなぶ友の会全国連絡会議の谷本代表は、「今回の交流会は若い多くの仲間の参加があった。決意表明では、共通して『政治、経済を学びたたかうことの大切さを学んだ』『経済学入門の学習をつづけたい』『活動することへの怖さがあるが、学習を強めることで克服したい』等、学習の大切さが強調され、まなぶ運動への参加が表明された。働くものの学習運動、まなぶ運動をひろげ、つづけることの大切さを参加者から学んだ」という「まとめ」がありました。
【記念講演】
国際的な金融危機についてふれながら、「今回の金融恐慌が、1929年の世界恐慌のようにならなかったのは、国家が前面に出て支えているためであること。日本は小泉構造改革で非正社員が増加し、格差社会・不平等社会になったが、国際競争力の比較では北欧諸国など平等な国ほど国際競争力が高い。最低賃金制度問題、労働者同士の競争、足の引っ張り合いではダメということがわかってきた」と延べ、「社会を維持するには人間が生きていけるようにしないといけない。人間が生きていけるようにする。それが社会主義(剰余価値のコントロール)である」ことを提起されました。
【感想と決意】
全国から集まった若い参加者8人からの決意表明は、私たちを力づけ勇気を与えるものばかりでした。静岡の仲間は看護師の働き方にふれながら、「この集会を通して、私たちは三池炭鉱の労働者たちがいかに学び、たたかったのかを知りました。少しでも健康で生き生きと働きつづけられるためには学び、逃げずにたたかうしかありません。ともにがんばりましょう」と発言。佐賀の青年は自分の所属する組合のなかでの、「このままじゃいけない。なにかアクションしなくちゃいけない」とがんばってきたこと、「第一組合だった人たちはその後も堂々と生きている」という一言が強く印象に残っていること、自信を強くもってがんばると発言しました。
東北で会いましょう
そして、次回の全国交流会を東北で開催する討論を進めていることを提案し、「全国に学習運動を広げ2011年に東北で会いましょう」の呼びかけで、3日間の日程を終えました。
(全国まなぶ連絡会議 松田)
『まなぶ』と学習会を広げよう−全国まなぶ運営委員会で討論−
11月14〜15日に労動大学まなぶ友の会全国連絡会議の運営委員行われました。
谷本代表から、第8回労大まなぶ全国交流会は、「大勢の若い仲間の参加で勇気づけられた」という感想が多く寄せられた。参加者からは学習の大切さが強調された。このような若い参加者の気分や声を大切にしながら『まなぶ』の拡大や学習会づくりにつなげようとあいさつがありました。
つづいて、第8回労大まなぶ全国交流会について、松田事務局長から「今回の集会は200人を超える大勢の参加者と60人を超える35歳以下の若い参加者が多かったことが特徴。若い参加者に焦点をあてた『経済学入門』の学習会や課題別分科会(現地企画)やフィールドワークも好評だった。なかでも三池炭鉱跡地の訪問はバス2台で大好評だったし、各県で取り組まれた名刺広告は430口を超え、各県の参加費や交通費の財政づくりとして大きな成果を上げると同時に、私たちの運動が多くの団体に大きな支持を得ている証を確認できたということでもある。全国の学習運動のひろがりが若い参加者の拡大につながっていることに総括の柱をおき、各県で『どういう準備や学習運動の拡がりがあったのか』を交流する中から、さらに学習運動を広げる課題を明らかにしていくことが重要だ」と提案して、討論が行われました。
熊本県協からは「とてもやれないから討論が始まった。しかし全国の仲間に学びながら交流会を成功させることができた。この成功を学習会づくりにつなげていこうと話しあい、年内に3連続の労働講座の開催を計画している」ことが報告されました。
「若い仲間を組織するのは難しい」という声も出されましたが、九州の各県や四国・北信越・東海など各地で広がり始めている学習会の開催や継続の努力が出しあわれて、討論されました。
そして、「こんなに各地で学習会があるとは思っていなかった」という感想(参加者アンケート)が多くあったことも含めて、私たちが「学習会をつくりつなげてきた」ことに自信を持って、さらに運動をすすめようと確認されました。
また、10月に行われた現地実行委員会では総括の柱として、九州各県に県労働大学を組織するために、労大運動(学習運動)やネットワーク労大に協力できる団体や個人への協力を働きかけながら、各県で労大講座や学習会を開催し、来年夏にその運動を持ち寄る場を作ろうということで、各県の学習運動と労大の組織化をすすめることが意思統一されました。
第2日目には『まなぶ』の拡大運動について討論が行われました。減部が続いてきた中でも拡大の努力が進み、広島や香川をはじめとして、増部に転じる傾向が見え始める等、拡大運動の成果がみえてきていることが報告され、運営委員を先頭に各県で拡大運動を継続し、さらに『まなぶ』や『月刊労働組合』等を拡大する努力を強めることが意思統一されました。また第9回総会を2010年9月に関西で開催することと、次回の第9回全国まなぶ交流会を東北で開催する方向で討論と準備をすすめることが確認されました。
【12月5日 関東労大総会】
<活動計画>
l 労大・まなぶ活動の次世代の担い手の目的意識的育成を
この課題は、一昨年依頼掲げています。またしばらくは、関東労大の大きな課題でありつづけると思います。青年運動も多くの困難を抱えていますから、学習活動の面から積極的に呼びかけ、将来への展望を切り開いていきましょう。
l 関東古典学習会の開催
来年は7月に参議院選挙が行われます。今年も古典学習会を6月に開催します。来年の第一回運営委員会では、開催要項を確認したいと思います。
l 『まなぶ』、『月刊労働組合』読者の1割拡大を
出版センターの財政状況は、読者の減少がつづき依然として困難な状況にあります。 拡大の努力を続けなければどうしても減少します。今年は関東労大として各都県労大に2日間、労大出版センターと協力しての拡大行動日を設けるように要請したいと思います。
内容はすでに出版物を購入している、あるいは新規開拓のための労組訪問。また雑誌、出版物の取扱者の開催。すぐに成果に結びつかなくても各都県労大、あるいは出版センターと労組等との関係を強化するために取組みたいと考えます。
l 関東労大講師団の編成準備に着手――各都県に名簿をあげてもらう
この課題は、昨年も掲げましたが実現できませんでした。今年は是非、実現したいと思います。
l ネットワーク労大の強化
ネットワーク労大は、地域・職場での学習活動組織化について全国レベルで交流し、相互協力をするための組織です。関東労大の活動を強化するとともに、交流に参加することによってネットワーク労大の強化に努めます。
【長野労大 教室と労働講座・春闘講座の取り組み】
1. 3カ所で始まった「労働基準法入門」の学習会(長野労大の教室)
2年前の2月から、労大出版センターの発行する『労働基準法入門』をテキストにした学習会が、
09年2月21日に、2009長野労大春闘講座と長野労大の旗開きを開催しました。県内の100名近い参加者で、内容は、午前中は労大講師による春闘情勢、午後は宮里弁護士を講師に不払い残業と労働基準法問題の集中討論とセブンイレブンの「名ばかり管理職」の裁判闘争の報告をいただいた後、長野労大の旗開きを開催しました。参加者からは、「久しぶりにこういう学習をした。来年も開催して欲しい」とうれしい声が多く聞かれました。
2.2009年労働講
今年は、選挙・全国まなぶ・全国護憲(長野開催)などで準備不足のため、4講座から2講座に削減して開催しました。受講料は1講座 500円です。
第1講座は「新政権と労働組合活動」(講師 中村譲)、第2講座「新政権と労働組合の政治活動」(講師 小川研・吉田進)です。
成果の一つは、参加者は地区執行委員会によって異なるが、自治労、国労、林野労組、私鉄など、長野県労組会議を構成する単産別が講座に参加されたことです。二つは、実行委員長に各地区労組会議の議長に就任いただいたことで、労組会議加入労組のオルグができた事です。三つは、受講券の前売りオルグに入ったことによって、参加者の獲得と財政の確立がスムーズに進んだ点です。
課題の一つは、講座参加者の組織化です。長野労大の各地区教室で開催している学習会や来年2月に予定している、長野労大春闘講座の参加者を獲得することです。また、自治労は、県本部の主催する労働学校への参加や、全林野での学習サークルへの参加など、学習運動への継続した関わりが大きな課題となります。二つは、各地区実行委員会体制の強化です。