2. 困惑
漠然と大学に行けといわれていたから、自分は将来的に大学に行くのだという自覚はあったのに、
何故か中学校が終わった後受験して高校に行くという認識が薄かった私にとって、
中学校3年間は何もすることがない時間のように思えていました。
(実際、中学3年になってから後悔しましたが)
多分その認識がもともと重い腰をより重くさせたのでしょう。
あれだけ意気込んでおきながら、私が本気で動き出したのは中2になってからでした。
当時うちの中学校では、うちの学年(=当時の2年)の学力低下が叫ばれていました。
そこで先生たちが取った手段が「家庭学習ノート」。
1日1頁やるのが宿題……なのですが、今になって思うとなかなか合理的な作戦です。
私はこのスペースを使って歴検の勉強を始めました。
やり方は簡単。買ってきた教科書をまる写し。
もしあなたがまともな神経をしていれば、それがどれだけ馬鹿なことか分かると思います。
今の私だったら多分参考書の1冊も買うだろうに、なぜまる写し……。
しかももっと馬鹿なことに、そのまる写しでさえ私に優越感をもたらしました。
だってみんな中学校の教科書使ってるのに、私だけ高校!(←うざい)
ってわけで、私はまたたく間に家庭学習ノート学年1位に選ばれました。
だって、強制的に文字埋まるんだもん。
よくもまああんな先行き不透明な方法でやる気が起きたなぁと、
今でも不可解に思うほど謎めいた方法で勉強していた私ですが、
意外と同級生の前では何も言っていませんでした。
ただひとり、歴検とりたいと相談した1年の担任の先生には一言。
「お前には無理。」
って言われましたが、まるで聞こえないふりして動いていました。
心のどこかには漠然とした不安と困惑があったのは確かです。
でも、何故か辞める気にはなれない。
だって、特別な存在でありたいから。
いやぁ、馬鹿って素晴らしいね……。
