初級入門魚について考える


まだアクアリストとして駆け出しの頃、水作りをどうすればコントロールできるかかなり悩んだものだ。それというのも最初に飼育されやすい小型のカラシン科の熱帯魚は弱酸性の水を好むからであり、我が家の水槽にもネオンテトラとブラックネオンテトラの2種類が混泳されていた。数十匹いたはずのこれらの熱帯魚もいいペースで日に日に★になっていく。やがて2〜3週間も経てばポツリと寂しげに1匹だけが泳いでいることになる。入門魚で飼育が容易とうたわれている熱帯魚がなぜこんな状態に陥るのか。今のBONの視点からは原因が幾つか挙げられる。

まず1つとして、
感染病の保有率が高い。これは安値で小型で大量入荷される種類ほど当てはまりやすい問題といえる。完全にトリートメントされた状態でこれに当てはまる熱帯魚が売られている店は余程プロ意識を持っている店だけであろう。大抵これらの入門魚は熱帯魚を扱う店ではほぼ100%と言っていいほど扱われているのだが、そこにふと水族館気分で目を奪われたものなら、そこに待ち受けているものは安易に手を出してしまった悩めるアクアリストの始まりなのである。そう、砂利の上に横たわった1匹の個体を見落として・・・。
はっきり言って、問屋なんてものは国内に数多くある訳でもなく、個体の状態の良し悪し(はショップの良し悪しと比例していると言っても過言ではない。が、アクアリスト初心者にとっては、その水槽の熱帯魚の状態を見分けられるだけの
選別眼は持ち合わせていないであろう。余程あからさまに死にかけてない限りは。また、その病気が何であり、どういった形質のものかまで知識を持ってる方がどれ程いるだろうか。少なくとも、自分は病気に対する知識はたかが知れていたし、実際に発病するまでの経過を見てきた訳でもないので判別しようにも無理というものだ。それに、万が一トリートメントをするにも「さあ、無事元気に育ってくれよ。」と期待を込めて購入したアクアリスト初心者が、トリートメントから入ることなど皆無に等しい。結果、★になる第一歩が成立されてしまう。

そして、2つめは
給餌である。問屋から入荷したばかりの個体はパンパンに腹一杯満たされていることはない。むしろ逆にガレ気味の時も多い。過剰な給餌はコストも馬鹿にならないだろうし、輸送にも影響があるのだろう。更に無駄にサイズアップさせることも早熟化を促すだけであり、成長を楽しみに購入する者の趣を妨げてしまう。と、そんな状態の個体をどうやって立て直せるものだろうか。素直に餌をつついてくれれば救いようもあるが、脅えて水槽の隅でじっとしているようでは話にならない。また、餌の種類も変わってしまうことになるので、入荷直後のトリートメントはショップに任せるのがリスクを回避する手っ取り早い方法であろう。

最後に
phについて。アマゾン川流域を主な生息地としている小型カラシンの最適なphは弱酸性がベスト。適応力はあるので飼育しやすいことになっているが、日本の水は中性〜弱アルカリ性である。飼いにくいじゃん!!ベストな状態に持っていくためにはそれなりのテクニックが必要になってきますがな。尤も、ショップで飼育されている水も中性が殆どだったりするけど。例外を挙げればディスプレイ水槽の水質はブラックウォーターなんか使っちゃったりしてバッチリ整っていたりするのが現状でしょう。まぁ、販売用水槽にこんな水使ったら暗すぎて売れなくなりそうだけど。


という訳で?!BONなりにこれらの解決策をまとめてみます。

@感染症について
  • 信頼できるショップで購入する。(店員に些細な質問を持ちかけても親切丁寧に教えてくれるなら見込みあり。正し、相手が忙しい時にやると迷惑千万になるので、暇そうな時に話をしてみる)
  • トリートメント済みと書かれていて、★の熱帯魚が発見されない水槽。
  • 入荷する曜日をチェックしておき数日かけて観察してみる。
  • 詳しい友人と一緒に買いに行く。
  • 1匹だけ購入してみて様子をみる。

A給餌について
  • 入荷直後のものは避ける。
  • ショップで扱っている餌で飼い始める。
  • 孵化させたブラインシュリンプを与える。
  • 活きた糸ミミズを与える。

Bphについて
  • とりあえず中性を保つ。
  • 薬品は使用しない(効果は一時的なものでしかない)。私は使うとしたら急変時にやむを得なくなったら多分使うかもしれないので常備はしていますが。
  • 古く汚れた水で酸性化した飼育水で飼育しない。急変しますし、安定はしない。感染病を誘発します。

Cついでに 〜BONの弱酸性の作り方〜
  • 水草用の砂利(パールサンドなど)を使用すると緩やかに弱酸性化します。使用前は必ず良く洗い流して下さい。
  • ピートモスを入れる。一般的に売っている活性炭1袋分(80g)程度で60p水槽の水が翌日は弱酸性まで下がります。これも良く洗い流してから使います。難点は水の色が黄色っぽく変色してしまうこと、細かいため水槽内に混入し易いこと。

といった感じです。色々書きましたが、余り力まず始めてみることも大切ですよね。私は力んで失敗繰り返した方なので。最終的には、飼育者も熱帯魚達も健康でいられることが幸せなことでしょう。それと、毎日数分でもいいのでゆっくり状態の観察はした方がいいです。おかしい時の違いが直ぐ分かるようになりますから。

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