仁さんの太鼓ワークに参加して

 

1. 仁さんとの出逢い

1998年の秋、奈良の山奥、天河神社にて。2泊3日の練習で、神社の観月祭や抜穂祭もある。

月・太鼓・祭り・知らない場所。全て魅力的で、講師の仁さんの事はよく知らずに参加しました。

初めてお会いして、驚きました。ただ静かに座っているだけで、存在感、大。

体の大きさだけじゃぁないな、、、(スイマセン)。

それに自分をアピールするようなところが全然なくて、ゆとりがありました。

じっくりみんなの話を聞いて、かみしめる。多感で頭が良さそうだなぁと勝手に思いました。

目は、優しいけどシッカリした意志の強い目です。また、いい声をしているせいか

ゆっくり話をされると聞き入ってしまいますが、まずは相手のお話を聞くようでした。

さすがに参加者は関西方面の方ばかり(奈良・大阪・名古屋など)、

講元さんをのぞいたら関東からヒョコヒョコやってきたのは私だけ。

そんな状況で仁さんの人柄を垣間見て,安心したのを覚えています。

何故だか前から知ってたかのような、不思議な気分にもなりました。

 

2. 太鼓をやってみて

実際バチを手にして習いはじめると、姿勢が大切な事を知りました。

背筋や手がぴっと伸びていると、気持ちがピリっとするだけでなく叩きやすいようです。

太鼓の音の大きさを10段階?12段階?位に分けて、例えば隣り合う3と4の差を

ハッキリ打ち分ける事、大きな音でも小さな音でも、手の高さは同じようにめいっぱい

高く振り上げる事、そうすることでテンポが均一になる事など、どんどん興味は深まるばかり。

太鼓は音階がないシンプルな楽器なので、その時の自分の心が音にハッキリと出てしまうみたい。

集中力が要ります。空間に響き渡って音になるので、周囲の環境(音響)も大事という事で、

天河神社周辺の大自然の中でうつ太鼓は澄んだ音に感じました。

思考錯誤するうち、時間があっというまで、手の豆から血が出ていました。

お祭りでも使われる太鼓だけど、私はお神楽調に惹かれます。

最後に仁さんが作ってきた、初心者向け?のお神楽調のものをやってますますそう思いました。

(全然、へたくそだけど・・・)

 

3. 指導中の仁さん

お手本演奏・・・フォーム、音、発している空気、見とれてしまいます。

気張らないゆっくりした単純なものをうっていても、サラサラっと且つ、丁寧。

ド素人の私が聞いても、”いい音”だと感じます。余計な力も入ってないようです。

指導のほうも分かりやすく、楽しく、全然飽きることがありませんでした。

私達ひとりひとりがうった音に、座って目を閉じて、聴き入っていました。

 

4. 練習時間外の仁さん

二度目の99年の秋も3泊4日で参加しましたが、例のごとく夜はみんなで飲んで過ごすので、

遅寝早起きのスケジュールになってしまいます。お酒飲むのが好きみたいです。

時間になっても起きてこない仁さんと、早くはじめたくて仕方のない私たち。

みんなで太鼓をうって名前を呼んで起こすという、面白い展開になりました。

笑いながら出てくる仁さん、そういう普通さも、人気要素だと思います。

天河は芸術系の方が集まってくる場所らしく(実際いろいろな方がいました)、

仁さんは民族楽器を触らせてもらったり、変わったものに興味津々でした。

面白そうなことに敏感で積極的ですね。

たまに自分でも分からないようなドキっとするようなことをいわれたりして、

洞察力がすごいなと思います。

 

5. 仁さんの音楽

昔、喜多郎さんと音楽をやっていたそうですが、

天河の宮司さんいわく、喜多郎さんの体半分が仁さん。

(半分以上だとも言っていたでしょうか?)

でも、仁さんは謙虚で欲が無いとも。

私は音楽評論なんて出来る人間じゃないけど、普通の人としての感想を挙げます。

よくある癒し系の音楽には、和音の響きでトランスに近いものが多く有りますが、

仁さんの曲はそうではなく、風景の見えてくるような音楽です。

些細なことからいろんなことを感じとっているから、こういう曲ができるんじゃないかなと

思います。繊細で、情緒があって、和風中の和風です。

介護施設でヒーリングミュージックを含め、様々な曲を流しても、好みがあるし

邪魔に感じる人が出てきてしまうのに、仁さんの曲はご老人にも受け入れられて、

ずっと流し続けているという書き込みをHPで見ましたが、

これはなかなかあることではないと思います。

私も聴くと、湖とか山並みとか、鳥が飛び立つとか、自然といろいろ思い浮かんできます。

朝方だとか夕方だとか、時間帯や空の色まで浮かんでくるのは珍しいことです。

感情みたいなものも取り込まれてる気がしてくるんだけど、違ってたらスイマセン。

全体的に、切なくなるような繊細さがあって、

仁さんの眼差しはこういうものなんだなぁと感じます。

太鼓、ギター、シンセ、管楽器、ドラム・・・とマルチプレーヤーでもあるので、

全部を分かっているからこそ出来ることも、きっと、あるかと思います。

勝手にいろいろ書いてしまいましたが、これからのご活躍をお祈りしています。

 

リンク 関口仁さんのHPへ

 

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