天風訓言(「心に成功の炎を」抜粋)

天風師が残してくれた訓言です。

訓言1)人間としての本当の自覚
この世には、他人の気持ちや、また事件や病のために、すぐ無条件で圧倒されてしまう種類の人間と、反対に、全然そうした悪い力にたおされない人とある。
もちろんそれは、比較すると、前の種類の人のほうがほとんど全体の9割9分で、後の種類の人はその中のきわめてわずかな割合かもしれないけれど
も、われわれは、倒されないほうの人の仲間になっていきることに努力しなきゃいけない。

訓言2)「自己を知れ」という言葉の意味
あの有名なソクラテスが叫んだ偉大な言葉として、世界中の人間が知っている「know theyself」という言葉に対する私の見解を歯っきりあなた方に
わかっていてもらおうと思う。
「know theyself」という言葉は、「自己を知れ」とそのまま単刀直入適に学者も識者も翻訳しているようだが、この「自己を知れ」という言葉の意味に
、どういいう説明を付加しているかというと、ほとんどの学者がただ単に自分の性格や性癖、または欠点などを知ることだけのように、意義なく共通
的に説明をしている。
しかし、天風はそう考えないんです。
こうして、何事もない普通の人生に生きているときの自分というものを、ただ単に知っただけでは、人生は解決がつかないんです。本当にしってお
かなきゃならないのは、有事の際の自分を明瞭に認識することなんであります。
事無き世界に生きてるときの自分をいくら明瞭に認識してかたらって、人生が事無き世界で一生を終わってしまうんならともかくも、変転極まりなき
が人生の常。その変転極まりなき人生の中に生きているときの自分をいくら明瞭に認識してたからって、いざ鎌倉のときに何の役にも立ちゃしない。
何か子との会った時にあわてやしないか。思いがけない事件にでくわしたときに、うろたえやしないか。冷静な考え方がめちゃめちゃになってしまわ
ないか。というような自分の欠点、短所を有事の際にどんなふうだというふうに深く掘り下げて考えなきゃだめなんだ。そうすると、自然と自分の本当
の姿というものが自分の心に移ってくる。
そうするのはこういうことをやってごらん。過去と現在の自分をまず引き合わせて考える。昔こういうことがあったときはどういう気持ちだったか。それ
から、現在の自分はどんなふうな気持ちかしらんと。どんな人間だって、過去の自分と現在の自分と、自惚れなしに冷静に考えたら、本当の自分の
姿というものがわかってくるに決まってるんだから。

訓言3)およそ人生の一切の事件は、ほとんどそのすべてが自己の心の力で解決される。
そう考えて初めて人間がこの世に生きていく上で、自分というものを本当に研ぎあげる一番根底に必要な「自信力」というものが作られる。
「およそ人間世界の出来事というものは、清純なる水のようなもので、本当からいうと、味もにおいも色も絶対ないんだ。けれども、その味もなく、色も
なく、においもないものが人間の心の中に宿っている自信力の強さ弱さで、その出来事は、なんといろんな味がついておくる、においがついてくる、
色がついてくる」

訓言4)どんな人生の出来事でも、その責任の一部分は必ず自分にもあるということを忘れてはならない。
責めを他におわせようとするのが普通の人間の常識じゃないか。しかしその常識は非常に卑怯な常識ということを考えなきゃいけない。
人間の身の上には、その人の心の中ににあことは生じないんだぜ。みんなはこれがわかってない。思ってもいなかったことが、現実に
自分の人生に出来あがったといってもそれを自分が無意識的に思っていたことに気がつかないで、意識的に思ったこと意外には思った
ことじゃないと思ってる。
だから、実在意識が、感覚的に思ったことで、感覚できない潜在意識の中で描かれた絵図が、現実の格好に浮かび出してきた
場合には、ちっとも自分には責任がないと感じる。要するに無意識の意識がその原因をなしているんだ。
すべての出来事は、心の内部から、自分が知る知らざるとは問わない、心の内部から掲げられた合図によってつくられている。
現象の背後に必ず実在ありということだ。

訓言5)かなしいことやつらいことがあったとき、すぐ心に思わせなければならないこと。
悲しいことやつらいことがあったとき、すぐ悲しんで、辛がっていちゃ行けないんだよ。そういうことがあった時、すぐココろに思わしめねばならないことがあるんだ。こういうことをまず第一番に知っておくべきなんだよ。
それは何打というと、すべての消極的な出来事は、我々の心の状態が積極的になると、もう人間に敵対する力がなくなって雲のだということなんだ。
だから、どんな場合にも心を明朗に、一切の苦しみをも微笑みにかえていくようにしてごらん。そうすると、悲しいこと、辛いことのほうから逃げていくから。

訓言6)すぐれし人には絶対に不運というものはこない。

訓言7)本当に幸福を感じうる人というのはどんな人か

訓言8)運命を正しく征服するための二つの教え

続きをまたupする予定です。

天風師の教えて下さった誦句

朝旦偈辞(甦りの誦句)
われは今、力と勇気と信念とをもって甦り、新しき元気をもって、正しい人間としての本領の発揮と、その本文の実践に向かわんとするのである。
われはまた、我が日々の仕事に、溢るる熱誠をもって赴く。
われはまた、悦びと感謝に満たされて進み行かん。
一切の希望、一切の目的は、厳粛にただしいものをもって標準として定めよう。そして、常に明るくほがらかに統一道を実践し、ひたむきに、
人の世のために役立つ自己を完成することに、努力しよう。