小説「香港大騒動〜LoveStory〜」
彼女が来て早一ヶ月。 彼女は元々、供興社。いわゆる黒社会ヤクザの中に居たが、ある刑事のおかげでヤクザから抜ける事が出来、供興社も潰す事も出来たのだ。 刑事・アンディの親友、アーロン。彼の自宅でお世話になっている。 身寄りの無い彼女・サンをアーロンが引き取る事になり、今ではアーロンの身の回りの世話や家事をやっている。アーロンの自宅には、もう二人居候が居る。ナンとチャン。二人共、レストランバー「天地久長」でボーイとして働いている。 アンディは事件で忙しいが、少しでも時間があるとサンの所へ足を運んでいた。彼女の様子を見る為に。といっても、ただ単に彼女に会いたいだけ。 お世話になっているサンは少し気が引ける。自分だけ何もしてないのが・・・・。そこでアーロンに 「外に働きに行ってもいい?」 と、聞くけれど彼の応答はダメだと言うだけでサンの言い分は聞いてくれない。 アーロンよりナンとチャンがサンの働く意欲を買ってくれた。
「何処で働きたい?」 「近くであれば何処でもいいよ。」 そして、翌日。ナンは、店長にバイトを入れる気はないのかとダメ元で聞いてみたが、はっきりとバイトを雇う気は無いと言われた。仕方が無い事だ。結局、チャンの方も当てが外れ力になれずじまい。”ごめんな”と二人に謝られるがサンは気にしてない―――と、受け流すが本当は少し期待していたのだ。 夕食の後片付けをして、リビングに戻りソファに腰掛ける。それから、じきにアンディがアーロンの家に訪れた。インターフォンを鳴らさず勝手に上がり込む。リビングに居るサンを見つけて隣に座った。 「何かあったのか?」 「えっ・・・・・なんで・・・・?」 「いや、なんとなく・・・・・」 「働きに出たかったんだけど無理だった。アーロンにもダメって言われて・・・・。ナンとチャンは働き口探してくれたけど、結局それもダメだったの。本当の事言うと少しは期待してたんだ・・・・・。」 「なんで又、働こうと思った?ん?」 「私だけ何もやってないなんて・・・・・。少し気が引けて。暇な時間もあるから、それで働こうと思ったの。」 「今のままでいいじゃないか。家の事してれば。暇な時間があるならアーロンに何処か連れてってもらえ。それかお店に遊びに行ってもいいし俺の所へ来たっていい。」 そうアンディに励まされる。 「うん、ありがとう。」 元気出せとアンディは、サンを抱き締めようとした時にアーロン達が現れた。 アーロンは二人を見て機嫌が悪くなる。 「何しに来たんだ?インターフォンも鳴らさないで勝手に上がりこんでサンを誘惑か?」 「誘惑じゃない!デートの申し込みさ。明日、サンと一緒にデート♪」 「仕事はいいのか?」 やけに冷たい。素っ気無い態度をとるアーロン。ナンがサンに 「先にお風呂入って来ていいよ。」 と、言ってリビングからサンを出させた。リビングにはアーロン達だけ。 「まだ仕事残ってるから。」 そう言って立ち去ろうとする。アンディは待てよ!と引き止めた。 「お前がボヤボヤしてるんだったら、俺がサン貰うぞ?!」 直接言いたい事をアーロンに言ったが 「どうぞ。勝手にすれば・・・・・・。」っと、冷たい態度を取る。 「本当にそれでいいのか?アーロンお前もサンの事好きなんだろう?違うか?」 アンディの言葉にカチンときたアーロンだったがクールを装い 「アンディには関係ない。」 と、言ってリビングを後にした。 それから30分後。アンディはお風呂上りのサンを見て 「明日、デートしような!」と、言い署に戻っていった。
後、一ヶ月でX’mas。アンディ、アーロンの二人はサンに惚れている。 アーロンは素直になれず。アンディはデートに漕ぎ付ける。今、扱ってる事件はたいした事ではないが、まだ課長に報告書を提出していない。麻薬の売人をパクっただけなのだが・・・・・・・。 翌日、時間を作ってサンの所へ行く。丁度、夕食の時に現れた。食べている所へ来てサンを連れて行く。 「昨日言っただろう、デートだ。悪いなアーロン。後片付け頼んだぞー!」 と、強引にサンを助席に乗せて車を出した。 良い店知ってるんだとそのお店を案内。そして、食事を。 サンは何も注文しなかったが、アンディはココのステーキは上手いと、そのステーキセットを注文した。料理が来る前にアンディは、サンに何処へ行きたいか聞く。 「香港の事まだあまり知らないから任せる。」と、答えた。 テーブルに置かれた料理を20分程で済ませ、再び車に乗りアンディは夜景を一望出来る展望台へ走らせる。そこで自分の気持ちを伝えようと決めていた。 店から30分位で着き駐車場に車を止め、エレベーターでに乗って展望台の一番上へ。サン達が乗っていたエレベーターに、一組のカップルが入れ違いに乗った。そこは既に誰もいなかった。サンとアンディの二人きり。一目で夜景に瞳を奪われる。 「めちゃくちゃ綺麗!!これが百万ドルの夜景?初めて見たよぉ〜〜〜。」と、サンは大喜びをする。 眩いくらいの光。ネオンの光りが点々と見れる。星空も曇っていなければ見れる事が出来る。幸いにもこの日は、快晴で雲一つもなくお月様も満天の星空もサンの瞳に映っていた。 「ほんとに綺麗だね。夜景も星空も物凄い綺麗!!連れて来てくれてありがとぉ。アーロンは仕事ばっかで全然かまってくれないから・・・。」 そう言いながらもずっと眺めている。サンの嬉しい顔を見てアンディも気分が良くなる。 笑顔から真顔に戻るとアンディはサンを背中(うしろ)から抱き締めた。 「アンディ?」 サンが振り返ると真顔のアンディにkissされた。驚きのあまり呆然とするサン。 「サン、好きだ。ずっと前から好きだよ。俺の側に居てくれないか。サンの事大事にするよ。」 と、告白される。突然の事で戸惑うサン。だが、サンには好きな人がいる。心の中には別の男性がいるのだ。 「あの・・・気持ちは嬉しいけど私・・・・。他に好きな人が居るの。ごめんなさい、アンディの気持ちには応えられない。ほんとごめんなさい。」 謝る事しか出来ない。他の言葉が出て来なくて、上手く気持ちが伝えられなかった。 「他の男ってアーロンだろ?」 「えっ・・・・・なんで・・・・・?」 「ずっと見てれば分かるよ。っていうのは嘘だけど。最近になって気づいた。サンが好きなのはアーロンだって。」 「あっ。・・・・・ごめんなさい。」 「謝られても困る・・・・。」 「じゃ、どうすれば・・・・・。」 「どうもしなくていいよ。こうなる事は最初から分かってた。けど、告白しないと前に進めないだろう。だから、気持ちを伝えたかっただけだ。何も期待してない。さ、帰ろう。あまり遅くなるとアーロン怒るからな。」 アンディは笑っていたが心では泣いていた。 サンは何も言えないでいた。家へ着くまでの間、何も話せずカーラジオからの曲がただ流れていた。アンディはサンを送り届け自分も自宅へ帰っていったのだった。
その後、二人の関係はギクシャクしていたが、元通り仲の良い友達。友達付き合いをしている。そして、アーロンはサンとまともに話をしない上、顔も見ない。作業室から出たと思えば、出掛けてくると外へ出て行く。サンは落ち込んでいた。アーロンが何故怒ってるのかが分からなかった。結局、サンの行く所は決まっていた。ナン達が働いている「天地久長」。この所、毎日のように行っている。ナンもチャンもサンの事が心配。 その夜。夕食を終えた後にナンがアンディとどうなってるか直接聞いてきた。それも、アーロンが作業室に入る前の事。彼自身も聞きたい事だ。 「この際、はっきりした方がいいと思うよ。誰かさんが誤解してるかも・・・・。」 そう言われサンは、 「アンディとは仲の良い友達。告白されたけど付き合えないって、アンディの気持ちは嬉しかったけど、私・・・・好きな人いるから。」 「好きな人って誰?ひょっとして俺?それともチャンか?アーロンなわけ・・・・ないよな・・・・・。」 「・・・・・好きなのはアーロンなの。ココにきた頃から・・・・・。側に居てくれたから、いつの間にか心の中にアーロンが居たの。」 「それで気持ちは伝えたのか?」 「ううん、伝えてない。それに言えない。アーロンなんか怒ってるみたいで、口聞いてくれないの。私の事嫌いなのかな・・・・。」 っと、少し涙目になるサンにナンはちょっと困る。 「泣くなって、嫌いな訳ないだろう。アーロンもサンの事好きだよ。ただ素直になれないだけで・・・・。」 「だったら、なんで何も言ってくれないの?嫌いだとしか思えないよー。嫌いなら出てくよ・・・・。ココに居ても辛いだけだもん!」 駆け足でリビングを出て部屋へ閉じこもってしまう。 「泣かすつもりじゃなかったのにな・・・・。」 ポツリ呟いてリビングを出るとアーロンと出くわす。 「アーロン・・・・・・言っとくが俺のせいじゃないよ。サンが出てく前にアーロンが引き止めろ。お前等二人の問題だからな。」 と、言いナンは自分の部屋へ戻った。チャンが顔を出すと 「なんだ、チャンも何か文句あるのか?」そう言って睨む 「いや・・・・・・。」すぐさま引っ込んだ。 サンの気持ちを知ったアーロンは、素直になれず受け入れる事も出来なかった。かといって、このままだとサンは出てってしまう。 その頃、アンディは忙しい日々を送っていた。捕まえたヤクの売人を尋問し出た言葉が台湾から来たと言う。現地の警察に連絡する。そして、売人を護送する事になり、アンディと同僚のジャッキーの二人で台湾の警察に届ける事に。 そして、同じ頃、サンは店で飲んでる時に一人の男に声を掛けられていた。 「一杯奢らせてくれないか。」と、隣の椅子に座る。 ナンパだとサンは思い無視する。それでも男は、 「無視してないでさー、一杯だけ。マスター同じ物を彼女に一杯。」 勝手に注文しサンの気を引こうとする。 じきに彼の前にワイングラスが置かれ、カクテルが注がれる。その男は、サンの隙を見て睡眠薬を入れた。そして、彼女に渡す。その光景を見ていたナンが、サンが飲む前にワイングラスを取り上げようとしたが、別の男が現れて取り上げ隣の男にぶっかけたのだ。 「姑息な真似しがやって。とっとと失せろ。」 中指を立て男を追っ払ったのだ。ナンはその男を見て呆然とする。 「キット・・・・・。」 ナンの知ってる男。長身で短髪の彼はナンの高校の時の同級生。クラスは同じで何度か話した事ある相手だった。まぁ、友達付き合いはあまり無かったが。男を追い払い次にサンにも落ち度があると叱る。 「君も君だ。ぼーっとしてるから薬を仕込まれるんだ。俺が助けなきゃ今頃、あいつにやられてたぞ。」 「ごっ、ごめんなさい・・・・。」 見ず知らずの男性に叱られサンは半泣きになる。まぁ、サンも悪いがきつく叱る事は無い。 「そこらへんにしておいてくれませんか。」 っと、ナンが来た。ナンの姿を見てじきに思い出す。 「ひょっとしたらナンか?」 「あぁ、そうだよ。」 「覚えてるか、俺は・・・。」 「キットだろ、覚えてるさー。」 懐かしいなーっと、高校時代の話で盛り上がった。サンは代金を払い店から出て行く。 「一人で帰れるか?」そう言いちょっと心配するナン。 「うん、大丈夫。」笑顔でそう答えて帰って行った。 ナンはキットにサンの事を色々と聞かれるハメにー。可愛いよなーっと。けど、ナンは答えるなど無い。しつこく聞いてくるキットに”親友の恋人”そう答えて職場に戻った。 まだ、サンとアーロンの間の溝は修復されていない。サンはアーロンと一緒になりたい、そう望んでもアーロンが素直になってサンを受け入れてくれない限り無理だ。アーロンもサンの事は好き。出て行こうとするサンを引き止めなければならない。側に居て欲しいからだ。 サンが家に戻って来たのは4時過ぎ。リビングで寛いでいるアーロンと顔を合わせる。 「あの、サン。話があるんだ。」そうアーロンの方から切り出すがサンは 「聞きたくない。」っと、階段を上がり自分の部屋へ引き篭もってしまう。それに、まぁ、このときはちょっとご機嫌悪かったのだ。 ただ一言”好き”と言えばいいのにアーロンは言えずにいる。 そして、その夜。ナンとチャンと帰って来てじきにインターフォンが鳴った。アーロンが出てみると知らない男。 「どなたですか?」 「ナンの友達のキットと言います。ココにサンが居るでしょう?」っと、勝手に上がり込む。 「何処です?2階かな・・・?」 「ちょっと待って下さい。サンに何の用ですか?」彼を引き止めるが 「君には関係無いないよ。」 2階にあるサンの部屋へ。階段をあがって一番目の扉をノックして開けるとサンが居た。一発でサンの部屋を見つけた。サンは不思議そうに見る。アーロンはどうなっても知らないと無関心の振りをした。 「なんでココが・・・・・?」めちゃくちゃ不思議がる。 キットはナン達の跡を尾けてきたと言う。それでこの場所が分かったのだ。・・・・一歩間違えれば犯罪だが。 あんな事思ったが、本当は気が気でないアーロン。彼は10分程で部屋から出て来て帰って行った。二人が何を話していたか気になる。サンはアーロンに何も言わずそのまま床に付いた。 そして、その日を境にキットはつきまとうようになった。 サンはナンに何とかして貰おうとキットの事を話すけれど 「自分で何とかしろよ。」と、冷たい態度を取ったのだ。それでもサンは 「お願い彼をなんとかして。何言っても聞かないの。好きな人居る事も言っても付き合ってなきゃいいって離れてくれないの。どうしていいのか分かんない・・・・・・・。」 泣きつかれて困り果てるナン。 「悪いな、力にはなれない。ごめん。俺よりかさ、アーロンに頼んだ方が・・・・。」 「アーロンに?!どうやって頼めばいいの?私の事嫌ってるっぽいのに・・・・・・・。」 サンはナンの胸にしがみ付いて泣く。 「俺に甘えられても困る。誰か他の人に頼め。」 そう言ってナンはサンを払いのけて仕事場へ向かった。 ほんと、ごめん。ま、これもアーロンの為だしな。俺がでしゃばったら・・・後々怖いからな。そう自分に言い聞かせたのだ。 「だったら、もういいよっ!」っとサンはやけになっていた。 もう誰にも頼まない。自分一人で何とかする―――。そう決めたサンは、今度来たらきっぱり別れる。そして、もう来ないように約束させつもりでいた。だが・・・・・・・・・。 そう決意したその翌日にキットはサンの所へやって来た。インターフォンを鳴らして扉を開ける。サンはキットの姿見て 「帰って下さい!!もう付き合う気ないんですっ!」 はっきり言ったのにも関わらずキットは上がり込んできた。 「帰って!!勝手に上がり込まないで!」 キットを追い払おうとするけど、逆に腕を掴まれリビングまで引っ張り込む。そして、アーロンはキット達がリビングへ入っていくのを見たのだ。 「付き合わない?!どういう事だ?」 凄い剣幕で怒鳴る。サンは怯えながらも・・・・・ 「・・・・・・結婚するの。」と見え透いた嘘を付いてしまう。 「結婚?誰と?・・・・・あぁ、あの好きな奴とか?」 「貴方には関係ないわよ、だから、もう・・・・付き合わない。」 「ふ〜〜〜〜ん、・・・・なんか不思議だよな。確か誰とも付き合ってない、そう言ってただろう。それが今度は結婚・・・・・本当不思議だよな。」 彼の冷ややかな瞳に怯える。嘘だとばれているからだ。キットが何を考えてるのか分からないサン。昨日の決意はもろくも崩れ去る。自分一人だけじゃ無理だった。相手が悪かったのだ。 机の上に置いてある灰皿を手に取り、 「嘘付く女は嫌いなんだよっ!!」っと壁に投げ付けたのだ。粉々に割れ灰皿は見る影も無い。 「嫌いなら結構っよ、出ていってよ・・・・。」 「・・・・・サンだけは特別さ。嘘付いたの許そう。そうだな、取引しよう。好きな奴は誰だ?ナンか?ナンの友達か?うー・・・なんて言ったかな、そうそう刑事だ。アンディだっけ?それとも、アーロンっていう男か?」 キットの考えとしては、好きな男を見つけてそお相手を半殺しにしようと企んでいたのだ。 「・・・うっ、嘘じゃないもん・・・・。アーロンと結婚するの・・・・・・。」 もう言ってる事滅茶苦茶である。考えも無しでその場しのぎの出任せを並べたてていた。 「嘘付くな。結婚など出来るものか、付き合ってる相手は居ない筈だ。」 「ずっと付き合ってるのも。好きな人はアーロンだけ。彼と一緒になるの・・・。だから、かえってよ出てってよ。あなたの事何とも思ってないから。」 言いたい事言ってリビングから出ようとしたが、キレたキットは、サンの腕を掴みソファに押し倒した。 「良い度胸してるな。二股かけていたとはねぇ・・・・。」 そう言って無理矢理やってくる。手足を押さえつけられ抵抗出来ない。 「やめて!離してっ!!」 着ている服を引き裂き身体に触ってくる。 「やっ、誰か・・・・助けて!!」アーロン・・・・・・・。 必死に逃げようとしても無駄な事。 「誰も助けに来ないさ。俺から逃げられると思ってるのか。」と、暴力を振るってきた。 「きゃっ・・・。」顔を殴られる。泣きながら言葉だけの無駄な抵抗を続けていた。 ずっと聞いていたアーロンは、サンが言った言葉に驚き呆然としたまま突っ立っている。けど、このままだとキットにやられてしまう。我に返ったアーロンは躊躇いも泣く助けに入った。 キットに殴り掛かり、顔面に、二、三発入れたが、同じようにアーロンもお見舞いされる。 「サンに手を出すなっ!!」 殴り合いの喧嘩になるが、サンは止めに入ったのだ。 「やめてアーロン!!もういいからっ!」 キットからアーロンを離す。しっかり腕を掴んで離さず必死にアーロンを引き止める。 「助けてくれてありがと・・・・。」 そう言ってアーロンの胸の中に飛び込む。 「けど、サン・・・・。あいつが悪いんだぞ!!」 仲裁して良かったのだ。このまま続けていたらキット、彼の方がやられ病院送りになってた所だ。トラブルに慣れているアーロンは、喧嘩の腕は強い方だから。キットはいつの間にか消えていた。 「あの、サン・・・・・。さっき言ってた事本当か?」 「さっきのって?」 「いや、結婚って・・・・・。」 「(聞いていたのね・・・・。)えぇ、本当。ずっとアーロンの側に居たいの。今直ぐ結婚出来なくてもいいから。ずっとココに居たい。」 そう言ってサンの方からkissをしてきた。受け入れたアーロンはkissした後に 「出て行くんじゃなかったのか?それに嫌われているとも言ってなかった?」 「私、そんな事言った?忘れちゃった・・・・。」 とぼけるサンに 「言った!この耳で聞いてたし、ナンと抱き合ってなかったか?」 何も言えず黙ったまま。 「あっ、まだある!アンディと何処までいった?」もう既に終わった事まで聞いてくる。 「なんで、そんな事まで聞いてくるの!いじわるっ!!」 わざとだ。本当の事知ってるアーロンは、直接サンの口から聞きたかったけどはぐらかされた。 「好き、大好き。」・・・・又、kissを。色々あったがやっと結ばれる。 そして、その夜。帰ってきたアンディも久し振りにサンの顔を見に来た。仕事を終えて帰ってきたナンとチャン。三人とも、アーロンとサンの様子を見てひょっとしてくっついたと勘ぐる。夕食時にアンディが、アーロンに直接聞いたのだ。 「アーロン、ひょっとして結ばれたのか?」 「え?結ばれた?」聞き返すアーロンにアンディは 「だから、もうやっちゃったんたのかって聞いてるんだよっ!」 と、聞いたのだ。噴き出すアーロン達。 「馬鹿・・・・こんな時にそんな事聞くか?!」 からかってくるアンディにアーロンは怒る。 「冗談だよ、冗談。ま、見てればなんとなく分かるしな。」 ニヤニヤ笑うアンディに対してアーロンは怒り始めていた。 「アンディ、お前なぁ〜〜〜〜!時と場所弁えろよっ!!サンだって居るんだぞ!!」 「そんなのいいじゃん。なぁ、サン。気にしないよなー。」 そう言う風に言ってこられても・・・・。困るサン。苦笑いするしかなかった。 「まっ、冗談だよー、冗談。笑って済まそうぜー。」 っと、笑って済ませようとするアンディ。人の事からかうなっ!と口喧嘩をし始めた二人。 「ちょっと二人共喧嘩は・・・・。」 「女は黙ってろっ!!!」 二人に怒鳴られ、食事そっちのけで食卓からリビングへ行って口喧嘩を。 「二人共、食べてないで止めて・・・・。」ナン達に言うけど、 「ほっときゃいいんだよ。大丈夫だって!あの二人はたとえ何があっても死なないから。」 笑いながら平気で食事を続けていた。 サンはやっと結ばれたと思ったのに・・・・・っと。 これから先は前途多難の模様。 そして、今年のイヴはサンにとって最高の日になったのだ。
HAPPY−END
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