小説「ゴットギャンブラー〜LoveStory〜」
夏の日の晴れた昼下がり。 今、二人きり。ロンも居なければそのロンの妹も居ない。 プールサイド。マイケルは、さっきまで泳いでいたが上がり椅子に座る。 メイドにミネラルウォーターを持ってこさせ、そして、メイドのサンに執拗に迫る。
マイケル・チャン。通称、ダンディーギャンブラー。ルックス良し性格も良いが問題あり。綺麗な女性を見ると下半身の人格が無くなる。時々、下半身が一人歩きするそう。女性へのアッタクは押しの一手。気障で負けず嫌いで勝気。
迫られプールに落とされた。びしょ濡れのまま。下着の線が透けて見えマイケルは、ずっと見ている。そして、 「ずっと俺を騙していたのか?眼鏡と髪型で・・・・。」っと言って来たのだ。 「えっ・・・、べつ、そんなんじゃありません。」 「だったら眼鏡をかけたりするな。下手な小細工もダメだ。」 っと、きつく言ったのだ。 サンは、マイケルの用心棒・ロンから武術を習っている。少しでも強くなりたい為。危ない物は使わないよう素手での稽古。 そして、この日はロンの妹であるロン・カゥが遊びに来ていたがじきに帰って行ったのだ。明日から総督夫人の警護だと。ロン・カゥは警部。男勝りで腕も立つ方。 翌日の朝の出来事だった。 ロンはプールサイドで椅子に座り本を読んでいる。マイケルは泳いでいる。 「コーヒーをどうぞ。」「ありがとう。」 マイケルの分もガラステーブルに置く。 マイケルが飛び込み台に乗った時、ロンの顔に反射した光が。銃だと感付き 「マイケルさん危ない!!」と、同時にマイケルはプールの中へ飛び込みロンは、テーブルを盾にしサンを自分の後ろへ。 侵入者はロンに向けて銃を撃つが当たらない。 「ちっ。防弾ガラスか・・・・。」 ロンの所に駆け寄るマイケル。 「今のうちに逃げなさい。」と言うロン。 マイケルはサンを連れて逃げていく。 昨日の晩からずっと耐えている二人。ゴット・ギャンブラーに会いたいとシングとダントの二人が居る。門の所に居た二人は、銃声を聞きこっちもやばいと思い屋敷の中へ逃げる。 ロンは、銃を取って戦うが弾切れになり外へ。バイクに乗って逃げるが、事故にあい捕まる。 マイケルは、サンとシング達を連れて、昔住んでいた家へと逃げて来た。そこにはマイケルの弟・カラスが住んでいる。勝手に電話を借り、あちこちに電話を掛ける。そして、得た情報は少なかった。ロンは行方不明。神山先生は殺された事だけ。神山先生は、ゴット・ギャンブラー、コウジンの親友だった。 ずっと一緒にいたシングが俺はエスパーだとほざく。何をバカな事を言うが本人はいたって真面目。 「透視でロンさんの居所を探す。」と。 精神を集中させ、能力をふりしぼって透視した結果、ドリーム・ロンというお店に居る事が分かる。 三人でそのお店へ行くがシングが 「マイケルさんはやばい。面が割れてる可能性が。」と、言う。 「家で待ってた方がえぇ。」と、ダントも言ったのだ。 それで仕方なくマイケルは家へ戻る。 だが、二人はお店のママを見て当初の目的を忘れママに夢中。二人共口説くが、ママはシングよりダントになびいた。 一方、家に戻ったマイケルはサンと二人きり。先に眠っているサンを見て思わずキス。寝ずに待っているマイケルだったが、睡魔に負けて寝てしまう。 そして、翌朝、シングの歌声で起こされた。 「いったい何なんだ。昨夜は寝ずに待っていたのに今朝は今朝でお前のカラオケで起こされて・・・・。」 ちょい、いや、だいぶ不機嫌。シングはグチグチ言い 「伯父きに女取られた。」と暗い。伯父きとはダントの事。 「何も聞きたくない。」と、マイケルは出て行く。 そして、帰ってきたダント。久し振りの朝帰りで機嫌がいい。シングは、ダントに怒りをぶつけ何をしたか聞き出し、やったと分かるとシングは愕然。 「伯父きに譲ったと思え。それと超能力も少しでいいから譲ってくれよ。」 っと、図々しい事を言ってくる。 シングも人が良く、図々しいと思いながらも少しだけ譲ってしまう。 「いいか、戒律を守れよ。金儲けには使わない。女を抱かない。汚い言葉を使わない。分かったか?」 「分かっただ。」 と、言い、またドーリムの所へ出かけて行った。 擦れ違いに新聞を持ったマイケルが急いで帰ってきて、 「シング、これを見ろ。」 そう言ってシングに見せる。新聞を手に取り読んだ。 「ゴット・ギャンブラー 慈善ギャンブラーの為、船をチャーター って・・・・・本物は引退したんだろう?」 「あぁ、南米で引退している。慈善というのも嘘っぱちだ。」 「この際行って偽者だと・・・・。」 「分かってる。勝負して勝つしかない。」 と、二人は少な目の元手に友達の賭場へ行きお金を稼ぐ。マイケルにとってはお手の物。カードで勝負。それそれのもち手を見、マイケルは三枚のエースで勝つ。何回もやってお金を貯め正装に着替えて船に向かった。 船の上、甲板ではマスコミも集まっており記者会見が行われていた。マイケル達はそれに乱入。 「そいつはダンディー・ギャンブラーじゃない。この俺が本物だ。」 そう言うが皆、半信半疑。偽ダンディーギャンブラーの男は、 「本物だったら師匠と連絡取れるか?居場所知ってるのか?」 と、言って来た。 「あぁ、マスコミの前で連絡取れるし居場所も知っている。」 「そちらこそどうなんだ?」 と、シングが言って来る。 「あぁ、分かっているとも。師匠は全国を旅している。」 「ボロが出たな。師匠はブラジルだ。」 とシングが言い返した。マスコミ連中はいちいち反応し驚いている。 「じゃ、電話の用意が出来るまで勝負だ。」 「いいだろう。」と、船内へ入り勝負を。 ダントはドリームの色仕掛けで迫られしまい、ハッセン達の手の中に落ちてしまった。ハッセンとは、ゴット・ギャンブラーのライバル、デビル・ギャンブラーの息子。とっても悪い男。悪徳非道な奴。ドリームに借金を帳消しにしてやると言ってダントの誘拐に協力させたってわけ。 カードで勝負しハッセンは、隠しカメラでマイケルのカードを見て推測。最初っからハッセンが勝つように仕向けていたのだ。 「こっちの手が分かってるみたいだ。」 「隠しカメラか・・・・・。」 マイケルは気づくのが遅かった。 「電話の用意は出来たか?」「そう来ると思った。」 と、ハッセン達は甲板へ。そして、マイケルは電話をしようとするが・・・・。 人質のロンとダントを見せられ出来なかった。そのうえ、マスコミに分からぬよう銃を突きつけられてマイケルは 「通じない・・・・・・。」敵の罠にハマるしかなかったのだ。 ハッセンは勝ち誇ったような顔をし、マイケル達は負けを認め帰るしかなかった。自分を恥じる。どうして、まんまと罠にハマったのかと。雨の中シングと突っ立っていた。どうすれば・・・・と迷ってる二人に一階に住んでるクエイト・黒人が現れ 「俺は戦う。逃げたりしない!」と、言い祖国へ帰っていく。 二人は勇気づけられ立ち直る。サンが 「風邪ひくから中へ入って。今、暖かいスープでも作るから。」っと。 家の中へ入ってサンはスープを作り、二人は着替えた。そして、暖かいスープを飲んで眠ったのだった。 翌朝、サンは早めに起き朝食を。シングとマイケルは食べてハッセンの元へ行こうとするが、マイケルはシングを殴って気絶させ一人で行く事に。 「気を付けてね。」と、サンも少し外へ出たのが間違いだった。 ハッセンの手下達が現れサンをさらっていったのだ。マイケルよりも早く船に着きサンをハッセンの部屋へ連れて行く。 仕事を終えたロン・カゥはシングの所へ行くが気絶していた。。 「ちょっと起きて!!」 「・・・うっ、あ・・・・・あっ!マイケル。」飛び起きるシング。 「いったい何があったの?屋敷へ行ったら兄さんもマイケルもいないし、サンもいないのよ?」 事情を詳しく説明するシング。今まで起こった事もこれから何をするかって事も。 「だったら、今直ぐ助けにいかなきゃ!!」 と、二人は急いで船へ向かった。その頃、マイケルは船内へカジノしに。そこにハッセンが現れる。 「遊びにきたのか?」 「いや、あんたと勝負しに来た。」 「そうか。私はキングの決定戦の方しか出ないんでね。お金は三百万。そんなお金あるのか?」 「そんなお金などない。香港ドルで二千万か。元手に十万貸せるか?」 「いいとも。二十万くれてやる。」 っと、お金を渡そうとする振りをして落としたのだ。 けど、マイケルは両足でお金を掴み一回転、宙返りしながらお金を取り 「ありがとな。」 そう言ってその場を去った。ハッセンの手下が来て 「エスパー呼びますか?」 「いや、いい。しばらく様子を見る。それより女は?」 「部屋におります。」 「そうか・・・。」 ハッセンはネクタイを直しながら部屋へ。 目が覚めたサンは逃げ出そうとしたが、丁度そこにハッセンが部屋の中へ入って来たのだ。 「?!誰なの・・・・?」怯えながら後退りする。 「ダンディー・ギャンブラーだ。」 「そんなの嘘よ、ダンディーギャンブラーはマイケルさんじゃ。」 「違う。あいつのは昨日俺に負けたんだ。俺が本物さ。」 そう言いながらサンに迫る。 「お前、あいつの女か?」 「女なんて・・・・・・違います。私はただのメイドで。」 「メイド?あいつがそんな身分か?女なんだろう?」 と、ハッセンはサンをBedに押し倒す。 「きゃっ。」馬乗りになり乱暴に服を切り裂く。 「嫌っ!!触らないで、やめて!!」 抵抗するが押さえ付けられてしまい 「こんな女の何処がいいんだが・・・・・。」 ニ、三発ひっぱ叩き手下に 「暴れるようなら眠らせろ。」 と、言ってマイケルの様子を見に行った。 サンは逃げようとしたが、手下の一人に捕まり睡眠薬を嗅がされ眠ってしまう。 マイケルは着実にお金を貯めていく。そして、船に着いたシングとカゥは、監禁されている二人を探す事に。シングがダントを探すが、その前にドリームに会った。 「あ・・・・・、ドリームちゃん、どうしてここに?」 「ごめんなさい。ハッセンに頼まれて、それで・・・・・誘拐したの。本当にごめんなさい。」 「なんでだ?なぜ?」 「借金よ・・・・。二千万の借金を盾に・・・・。」 「あんの野郎!ぶっ殺してやるっ!!・・・・と言っても今は、伯父きのせいで超能力が消えて・・・・・・・。」 「どうすれば治るの?」 「いや・・・・・あの・・・・俺、童貞だから言えない。」 「・・・・・・ひょっとしてエッチ?エッチすれば治るの?」 と、聞かれシングは頷く。 「いいわ、貴方のためなら。」 シングはドリームとエッチ。これで完全に回復する。 ドリームと探し出したダントを連れてマイケルの元へ。 今まで順調にいっていたのだが、ハッセンの手下・タイガと云うエスパーが現れて儲けられない。 そこで考えた結果、バラバラにやろうと。シングとマイケルはバラバラに行動し、シングがタイガの相手をしてる間にマイケルは、賭けにいき一気に儲ける。あと少しで二千万に。もう一賭けマイケルは、勝負に出る。タイガが気づいた時にはもう遅かった。全部で二千五百万儲けた。そして、そのお金でキングの決定戦へ。 決定戦では、二人が勝ち続け他の者は面白くない。一人、又、一人と降りて行き二人だけになってしまう。 「タイガ、お前も入れ。」「はい。」 マイケルもシングに入るように言うが 「嫌だ!俺は応援の方がいい!」そう言って聞かない。 「向こうは超能力で妨害してくる。お前の力が必要なんだ。」 っと、説得されシングは仕方なく入る事に。 そして、案の定、妨害してきた。だが、カードを見せないよう隠す。シングも妨害する振りをして自分のカードを守っていた。残りの金全額賭け勝負に出る。カードをオープンするが・・・・・。 「5のスリーカード、クズだな。残念だが俺の勝ちだ。」 と、最後のカードもオープンし見せるが変わっていた。 クソッと舌打ちするハッセン。それを見て苦笑いするマイケル。タイガが 「まだ俺の手がある。」 と、カードをオープン。勝ったも当然と自信満々。だが、シングが・・・ 「さぁ、それはどうかな。」 そう言って自分のカードをオープン。皆に見せる。ストレート・フラッシュ。ハートのエースから5まで揃っていた。これで一番上のシングが優勝に。タイガはカード6を三枚とカード3を二枚のフルハウス。ストレート・フラッシュには到底かなわない。 「カードを変えたな!?」 「違う。シングはお前の小細工を見抜いて自分のカードをブロックしたんだ。」 と、銃を向け撃つが、それは弾は入っていなくただの水鉄砲だった。頭にきたタイガは、 「この豚野郎!!」 っと・・・・。汚い言葉を使ってしまい超能力を失う。 「タイガ、何処へ行く?」 「超能力失ったんだ、中国帰る。」 そう言って出て行ってしまった。 全てばれてハッセンは、船に乗ってる客を人質にし甲板に連れ出す。そして、公海に出たと分かると 「殺してしまえ。」と。 銃を持った手下達が、マイケル達を狙って撃ち始めた。丁度、そこへロン兄妹が来て銃撃戦になる。 「カゥ、ココは任せろ。お前はマイケルさんを。」「OK!」 と、カゥがマイケルの元へ。船内でも甲板でもハッセンの手下達と戦う。ま、やり方はそれぞれだが。ロンが全員倒し甲板にいる手下達をマイケルとカゥがやっつけ、ハッセンだけになる。マイケルは、ハッセンを追いつめ本物はどっちだと迫った。 「この方です。私はお金が欲しくて嘘八百を。」 弱気でいるハッセンを見てマイケルは機嫌がいい。 「殺さないでくれ。」 「殺すもなにももう弾は残ってない。撃ちたくても撃てない。」 リボルバーから空の薬莢が落ちてくるだけだった。ほらな、って云う顔でマイケルは笑っていた。 「そう・・・・・・弾が無いか。残念だな・・・・・。」 気がふれたか?そんなふうな感じだったが違った。まだ残っていた一人の手下が、眠ってるサンを連れて来たのだ。それを見てハッセンは急に強気になる。 「万が一の為の人質だ。役にたって良かったよ。さぁ、どうする?」 形勢逆転。この出来事にマイケルは愕然とする。 「この女返して欲しかったら土下座してもらおうか?」 態度がでかくなる。ロンとカゥはハッセンの隙を見て手下の後ろへ回る。 マイケルは、膝を下ろし土下座の体勢に入っていた。クソッ・・・・・。唇を噛み締め、土下座をしようとしたら・・・・ 「マイケルさん、土下座などしなくていい。」「そうよ!」 っと、ロン達の声が聞こえた。あっという間の出来事だった。ロンの回し蹴りが手下を炸裂。サンから手を離し倒れこんだ所にもう一発、蹴りで顔面を直撃。ふらっとその場に倒れてしまった。そして、サンを抱き抱えてマイケルの元へ戻って来た。 「クソッ!!」 「これで終わりだな。」 マイケルはカゥに、 「香港警察に連絡を。」 言い船は、香港へ戻った。 無事、サンも助け一件落着。けど、サンの衣服の乱れが気になって仕方ないマイケルだった。
それから二日後。シングはドリームとデート。マイケルはカゥと一緒。けど、行き場所は一緒。 「ちょっと話がある。」 マイケルは、シングを少し離れた所に。 「超能力を使ったお金は使えないんだろう?」 「あぁ。」 「だったら、お前が負けてくれればいんだよ。」 「あぁ・・・・。そうすればマイケルさんは大金持ちで俺は貧乏。」 「そう、そのお金をお前に寄付すれば、な、いい考えだろう!」 「あぁ!俺のお金はおたくのもの。」 「俺のお金はおたくのもの。」 と、話し合ってる所に一人の男が現れて 「そうかなぁ?」と、口を出してきた。 「当たり前じゃん!!」 二人は揃って言い男を見るとコウジン。 「ゴット・ギャンブラー!!!」びっくりする二人。
「師匠、いつ香港へ?」 「昨日だ。」 そう言い揃ってパーティ会場へ。 「その女の人は?」 「ロンさんの妹で・・・・。」 「ロン・カゥと申します。兄さんに言われてマイケルさんの警護をしています。」 「警護?」 「えぇ、ハッセンの手下達に狙われておりますから。」 「ハッセン・・・・、デビル・ギャンブラーの息子か・・・・・。」 そう会話しながらマイケル達はパーティ会場である15階に着き、主賓であるレスリーに挨拶を。 その頃、屋敷内ではロンとサンだけ。サンは、 「ちょっと出掛けてきます。」と、一人で外へ出てしまう。それがかえって悪い結果に。 ハッセンの手下達が、襲い掛かってきたのだ。数人の男達に押さえ付けられ殺されそうに。ナイフで服を切り裂さかれ腕に切り傷を付けられる。絶体絶命。もうダメだと思ったその時、一人の男が現れ助けられた。ハッセンの手下どもに殴り掛かって追っ払う。男の人は、 「大丈夫?」心配そうに言い「家まで送って行こう。」そう、決められてしまった。 「あ、あの・・・・ありがとうございます。」 お礼を言いながらついでに名前も聞く。 「リュウ・ツォ。リュウでいいよ!」 初対面なのに、かなり馴れ馴れしい態度で接して来た。そういう態度にサンは少し気がひける。家に着くと 「凄い所に住んでるんだねー!」 「いえ、住み込みでメイドとして働いているんです。」 「そうなんだー。」 玄関の所に居るとロンがやって来た。 「大丈夫ですか?その格好・・・・・・。」 サンの今の格好見れば何が起こったのかは検討が付く。 「その人は・・・・?」 「あ、助けて貰ったんです。この人リュウさんに。」 「そっか、助けてくれてありがとう。もうお引取りを。」と、ロンはリュウを追い帰しサンを中へ入れる。リビングでロンは、 「知らない人を連れて来ないで下さい。それよりも腕の手当てしましょう。」 救急箱を持ってきてロンは怪我の手当てを。 「出血してますけど傷は浅いですね。傷跡も残らないでしょう。」 「ありがとうございます。」 怪我の手当てを終えた後、サンは仕事・晩御飯を作りお風呂も入れるようにして自分の部屋へ戻る。 「あの、先に休んでもいいですか?」 「あぁ、先に眠ってていいよ。後の事は私がやるから。」 「すいません。」 と、お礼言って部屋へ戻り先に眠りに付いた。 マイケル達はほろ酔い気分で帰ってくる。シングとドリームはドリームの家へ。マイケルとカゥとコウジンは屋敷へ戻った。 「コウジンさん、こっちへ帰ってたんですか。」「あぁ。」 リビングで寛ぐ。何も知らないマイケルは、いつもの調子で 「サンを呼んでくれ。師匠にコーヒーを。」 「先に休まれましたが。」 「あん?先に休んだだと?呼んで来いっ!」 「マイケルさん・・・・、彼女はハッセンの手下に襲われて戻って来たんです。元気そうでしたがショックだったらしく先に休まれたんです。」 ハッセンの名前を聞いてマイケルは正気に戻る。 「ハッセン・・・・・あいつの手下に襲われたー?それは本当なのか?」 「えぇ、本当です。」 「くそっ。あいつ等、何故、直接俺を狙って来ない?汚い真似を・・・・。」 「明日、早いから私はもう帰るわね。」と、カゥは言い帰って行く。 マイケルが止めるのもかかわらず帰っていった。コウジンも眠いと客室で寝る事に。マイケルは仕方なくシャワー浴びてからサンの部屋へ。ロンから起こさないようにと釘を刺される。リビングの電気を消して2階にあるサンの部屋へ。月明かりが照らしている中マイケルは、Bedに腰掛ける。サンの顔を見。 「涙のあと・・・・?」サンの頬を撫でる。 いつの間にかマイケルは、サンの事を一人の女として見始めていた。 「俺のせいでこんなめに・・・・・・。」 眠っているサンを見て愛しく思えキスを。それ以上何も出来なかった。 そして、翌日。リュウはサンの事心配して屋敷へ来ていた。 ロンは帰そうとするがリュウは、 「貴方に止める権利は無い筈です。」と、サンに会う。 サンはキッチンで朝食を作っていた。 コウジンも起きており、マイケルは眠たそうに起きて来た。 いい匂いがしてくる。テーブルには出来上がった料理を並べある。朝食が出来たと皆を呼ぶ。 「あ、あれ、リュウさん。どうして此処に?」 「心配して来たんだよ。平気、大丈夫?」 「えぇ、大丈夫。昨日はほんとありがとう。助けてくれて。」 お礼を言い帰って貰おうとしたが 「待ってるよ。」と、言って来てリュウは花束を渡して外へ出て行く。 朝食を食べに来た三人。二人は椅子に座って食べ始めるが、マイケルは花束を見て 「その花束どうしたんだ?」 「あ、これ・・・・・リュウさんに貰ったんです。」 「リュウ?」聞き帰すマイケル。 「昨日助けて貰った方で。」 「そう・・・・・。」昨夜ロンから聞いた事を思い出した。 朝食を食べ終えて片付け。そして、洗濯物をしたから、あれから一時間以上は経っているはず。リュウはもうそろそろいいかなっと屋敷の中へ入って行く。サンに会う前にマイケルに出会った。 「君かサンを助けたという男は。用がないならさっさと帰れ。」 「サンに用があるから来たんだ。邪魔しないでくれよ、マイケルさん・・・・。」 リュウは挑発的に言い、マイケルの事を睨んだ。マイケルの方もリュウの事は気に入らない。 仕事を終えたサンをプールサイドに呼び出し二人きりでお話を。リビングの窓から彼を見てコウジンが、 「何処かで見た事ある顔だな・・・」そうポツリと呟いた。
その日からリュウは、毎日のようにサンに会いに、そして、マイケルには敵意を見せる。 マイケルが出かけるときは、ロンかカゥが屋敷に残りリュウを見張る。ロン達はリュウの存在を歓迎せず怪しく思え見張っているのだ。そして、マイケルが出かけてないその日もリュウはサンに会いに来た。いつのもようにプールサイドで―――。 いつもはお喋りだけだったがリュウは、 「泳いでいい?」 そう言って来た。サンがOKするとリュウは上着と靴を脱ぎプールの中へ。しばらく泳いでからサンにも 「おいで!一緒に泳ごう!!」と言う。 「でも、水着持ってないし服のままじゃ。」 「いいよ、そのままで!!」 そう言ってサンをプールの中へ引きずり込んだ。 「ほら、気持ちいいだろう!」と、リュウはサンの姿を見て少年から男に戻る。 サンの腕を掴み、壁へ押し寄せkissを。 「何・・・・・リュウさん?!」 顔を近づけてくる。 「やっ・・・。」顔を背けるがリュウは、顎を持ち上げ逃げられる前に無理にkissをしてきた。 「・・・んっ・・・・・・・・やっ・・・・。」 リュウから離れプールから上がろうとしたが、プールサイドの所で掴まり押し倒され覆い被さってきた。 「どうした・・・・?」 リュウはサンの顔に触れる。 「やっ・・・?!」 「俺、サンの事好きだよ。愛してる。いいよな・・・・?」 「え、何・・・?」 「抱きたい。今此処で抱きたい。」 と、リュウは水で濡れた服を脱がせる。サンは抵抗するが、押さえつけられてしまう。 「やめてお願い・・・・・・・・・。やだっ・・・・・・。」 涙ぐむサン。リュウは泣かれてもやめようとしない。 「好きだ。サン・・・・俺の物になればいいんだっ!誰にも渡さない。あいつだけにはな、絶対渡すものか。」 そう言いながら夢中で嫌がる昌未を抱く。
リュウの本当の目的は、ダンディーギャンブラーのマイケル。その為にサンに近づいた。けど、近づいたのは誤算だった。サンに本気で惚れてしまったのだ。 マイケルは見て見ぬ振りをしていたが、サンの叫び声聞き助けに行く事に。 「声出しちゃ駄目だよ。人が来るだろう・・・。」 口を塞ぎ抱いてくる。露わになった胸に触れ、唇は耳から首筋を滑るようにkissをし胸へと下りて来る。だが、これからって所で邪魔が入った。 「人ん家のプールで何してる?!」ちょっとイラついた口調。 「見れば分かるだろう。邪魔しないでくれ。」 リュウだけでなくマイケルの方も機嫌が悪くなる。 「今直ぐ出て行け!!今後、サンに会いにも来るな。」 「マイケルさんの恋人?恋人じゃないなら、マイケルさんにそんな事言われる筋合いはない。何処で何してようが関係ないだろう。」 「とにかく出て行け!!人ん家で勝手な事するなっ!」 と、マイケルはリュウを気迫で負かし追い出した。 「大丈夫か?」と聞くが大丈夫ではない。 リュウにやられそうになったのだから。 「ちょっと待ってろ。」 と、タオルを取りに行ってサンの身体にかける。 サンはその場から動こうとしない。ただ泣くだけで。マイケルはサンを抱き寄せ、泣き止むまで側に居た。サンを見て切なくなる反面、リュウにハラを立てていた。 翌日も何食わぬ顔でリュウは会いにくる。けれど、昨日とはちょっと違いサンを見るなり強引に外へ連れて行く。ちょうどそこへカゥがやって来た。 「どうかしたの?」 リュウは何でもないと言っておきながらカゥを気絶させる。 そして、暴れるサンにも鳩尾を打ち眠らせ、車に乗せてハッセンの別荘へと向かった。その間にマイケル達が帰ってきて倒れているカゥを見つける。抱き抱えてリビングまで運びソファに横にさせた。 別荘へは1時間程で着き、サンを部屋まで運んでリュウはリビングで寛いでいた。
「カゥ?どーしたんだ?何あった?」と、ロン達が揺り起こす。 「・・・・ん・・・・・、あっ、兄さん・・・・・・・。わたし・・・・」 「何かあったのか?」 「えぇ、あの男がいきなり殴って来て、それで・・・・。」 マイケルはサンを呼ぶが出てこない。部屋にも行ったがいないのだ。 「ったく何処へ行ったんだが・・・・。」 起こりながらも心配している。2階から降りながらロン達に言う。 「サン、何処へ行ったか知らない、よな?」 「あの男よ。丁度ココへ来た時にサン、その男と一緒に居たわ。」 「それ本当か?」「えぇ。」 リビングのソファに腰掛ける。コウジンも一緒だ。コウジンはしばらく香港に滞在する事になったのだ。 それから数分後。電話が鳴りマイケルが出た・・・・。相手は黙ったまま。 「もしもし、お前・・・・・・リュウだな。」 相手は笑いながら「そうさ」と言う。 「お前だな、サンを連れ出したのは。」 「あぁ。暴れるんでね、少々手荒い真似をそたが。」 「どういうつもりだ?こんな真似をして。」 「心外だな。こんな真似じゃない。サンは俺が貰った。そして、今度はダンディーギャンブラーのお前をぶっ潰す。」 「・・・お前何者だ?誰似頼まれた?」 「俺の後ろには誰も居ない。ただ一つ教えてやるよ。俺はハッセンの親友さ。」 そう言って電話を切ったリュウ。今にも高笑いが聞こえそうだった。 「畜生!!!」「どうしました?」ロンが言う。 「あのやろう・・・・。ハッセンの親友とほざいた。復讐のつもりだろ。サンを奪って今度はこの俺を潰すと言って来やがった・・・・・。」 怒りに我を忘れているマイケルにコウジンは、 「もっと冷静になれ。」と言ったのだった。
それから数日後。 リュウから連絡が入り、カジノ船を出すからその船に乗れと。日時を聞きマイケルはロン達を連れて船に乗り込んだ。 けれど、人っ子一人居ない。おかしいと思う三人。リュウが出て来てマイケルが 「これはどう云う事だ?」そう聞く。 「別にどう云うつもりも無い。最初から勝負などする気はない。こっちが負けると分かっているからな。このカジノ船がダンディーギャンブラーの墓場だ。殺れ。」 合図で殺し屋が20人程出て来て銃撃戦。 ロンやカゥこう云う物はお手の物。マイケルはどっちかと言えば苦手な方。ロン達は確実に一人ずつ倒して行く。三人対二十人。無茶な戦い、勝ち目はないかもしれない。そう誰もが思うだろうが、それをやってのけてしまう。圧倒的にマイケル達が不利な状況だが、人数よりもやはり腕の力の差もあるだろう。次々に殺し屋の方が倒されてゆく。それを見てリュウは呆然。 最後、リュウ一人だけになり、追いつめられマイケルにボコボコにされる。 「サンは何処だ?」 「・・・さぁね。」もう駄目だとリュウは開き直り、爆弾のスイッチを押す。 「フッ、この船ともども海のもずくになるがいい。後10分で船は爆発する。」 そう聞いたマイケルは顔面蒼白。 「クソッ!貴様!!サンは何処だ?言えっ!!」 胸倉を掴みリュウに問い詰めるが言う気などさらさら無い。焦っているマイケルを笑うリュウ。 「何がおかしい?!」 「いや、別に・・・・。そんなにあの女が大事かねぇ?」 「もう一度聞く。サンは何処にいる?」 「・・・・・・・客室。」ぼそっと、しかも含み笑いをしながら言った。 気に入らない。なんとなくリュウがほんとの事を言うとは思えない。そう感じていた。 マイケル達は手分けをしてサンを探す。時間は刻々と過ぎて行く。残り時間は後5分。客室を探すが何処にも居ない。不安と焦りが混ざり足早になっていく。見つからないが、マイケルは何処にいるのか、なんとなく分かった。多分あそこだろうと。 「先に逃げろ。俺はサンを。」 「でも、マイケルさん!」 「いいから早く船から降りるんだ。」 と、マイケルは船内へ戻る。仕方なくロン達は船から降りた。 やはり勘は当たっていた。操縦室へ探しに行ったらサンの姿があった。手足縛られて眠らされていた。 眠らされているサンを抱き抱えて船から飛び降り海の中へ。と、同時に船は爆発。爆風で飛ばされる。船は大爆発を起こし海のもずくと消えていった。 マイケルは海の中でロープを外してサンの手足を自由にした。 無事に助け出す事が出来てマイケルは上機嫌。 家へ戻ったマイケル達。サンは自分のした事を反省していた。リュウに気を許した事。自分が許せなかったのだ。バカな事をしたと。後、マイケル達に迷惑掛けた事を謝るサンだった。
これで平穏な日々が続くと思ったら大間違い。 今度は赤ちゃんと一人の女が、マイケルの前に現れたのだ。それも凄い美人。スタイルも抜群。性格もサバサバしててサンとは正反対の性格。マイケルは一目見て惚れる。 赤ちゃんは屋敷玄関の前の置かれてあった。手紙には、一週間でいいから預かって下さい。お願いします。全てバッグに入ってますから。名前はロックといいます。と、書かれてあった。 マイケルには見に覚えがない。女とやる時は必ず避妊してると言い張り赤ちゃんを放り出そうとする。それをサンが止めたのだ、可哀相だと。 「たった一週間じゃない!!」 「じゃ、サンが面倒を見ろ!」そう言ってきたのだ。 売り言葉に買い言葉。サンは 「言われなくても見るわよ!」と、赤ちゃんを連れて自分の部屋へ。 マイケルと一緒にいた女・ウォンもマイケルと同意見。ロンはどうすればいいのか分からない。色恋沙汰や赤ちゃんは苦手な方なのだから。それぞれ任せる事にした。 サンはロックと一緒にお風呂へ入る。その事を知るとマイケルはウォンに 「一緒にお風呂入らないか?」というが拒絶される。 「誰があんたなんかと。ごめんだわ。」 ウォンはBedの中では積極的なのだが、どうもそれ以外はマイケルの事を無視している。その反対にサンはロックと四六時中一緒。赤ちゃんだから当然。目が離せない。 仕事が休みの日にカゥが遊びに来た。兄に会いに来たついでにサンにも顔を見せる。そして、赤ちゃんとウォンが居る事を知る。サンはリビングでロックを抱いてミルクを飲ませている所へカゥが来て隣に座る。 「この子がマイケルの子?」 「そうみたい。本人は否定してるけど。」 「何処となく似てない?」 その言葉にマイケルが反応。 「似てない!俺の子じゃない!!」 ムキになって否定を。向かいのソファに座るマイケル。 「ま、でも、赤ちゃんは可愛いからね。こうやって世話してると欲しくならない?」 「時々そう思うけど、相手居ないから。」 「好きな人くらい居るでしょう。」 「居るけど全然相手にされないから諦めてるの。」 ちょっとしょんぼりするサン。 「告白しないで諦める気?」 「・・・・うん。告白したって振られるの目に見えてる・・・・・・。」 サンはそう言い眠ったロックを部屋のBedへ寝かせに行った。 黙ってずっと話を聞いてたマイケル。カゥの方からウォンの事を持ち出した。 「マイケル、あのウォンって女とどういう関係なのよ?」 「関係なんて無いさ。向こうから押しかけて来たんだ。車で轢きそこなったのを助けてからこの家に居座ってる。でも、申し分無い。美人だし胸も大きいしな。」 「あ、そっ・・・・・・・。」 呆れた顔でカゥが言う。 「マイケルは子供とか欲しいとは思わないの?」 「思わない。面倒くさいだけだ。」 「それでサンが面倒見てる訳ね。・・・・・それじゃ帰るわ。」 「おい、カゥ。いったい何しに来た?」 「別に。ただ寄ってみただけ。・・・・・マイケル、本当に好きな人には手出せないみたいね。」 「何言ってるんだ?俺は誰も好きじゃないさ。美人と胸の大きいコが好きなだけ。それ以外はパス!」 「・・・・・・・・・・・・バカな男。」 呆れて物が言えないカゥ。 「帰るわ。」と、そそくさと帰って行った。
マイケルの本当の気持ちはサンに惚れている。けど、サンへの態度はメイド扱い。美人がくればホイホイ付いていくのだから。 夕方、サンは洗濯物をいれたたみ、買い物へ行って夕食を作り始める。ロックは昼寝中だが、もうそろそろ起きる時間。三ヶ月過ぎており首はすわってる。 サンはロックの世話をして母性本能が生まれる。子供が欲しいなと思うだけで相手は居ない。今、武術の稽古は中断している。ほとんどの時間はロックに取られている。つまり稽古する時間はないわけだ。 夜、7時半頃、カゥから電話があり、ロンは一晩家を空ける事に。屋敷はロックと三人だけ。サンはお風呂入れるようにし、マイケルとウォンに先に入ってもらった。サンはロックと一緒にゆっくり入る。その間、マイケルとウォンはリビングでいちゃついている。出て来たサンは二人を見ながらマイケルに・・・。 「あの、先に休んでいいですか?」 と、聞く。お風呂上りのサンを見て 「いいよ。」 と、一言。OKする。 サンは部屋へ行き先に休む前にロックにミルクを飲ませ寝かせようとする。 マイケルは「もう休む。」と先に部屋へ戻り、ウォンも今日は諦め部屋へ戻った。 静まり返った屋敷。ミルクを満足そうに飲み、しばらくロックは起きていた。昼寝しすぎたせいか全然寝ようとしない。 マイケルは部屋の電気を消しカーテンを少し開けると、明かりがついてる部屋から光が漏れていた。すぐにサンの部屋と分かる。寝ようと思ったがやめてサンの部屋へと出向いた。 ロックが寝てくれないと困るサン。電気を消し豆電にする。ノックの音がし、立ったついでに扉を開けるとマイケルが立っていた。 「あの・・・何か用ですか・・・?」 「いや別に用は無いけど、中に入っていいだろう。」 「もう寝ますから。」 「そういわずにさ中に入れてよ。ほらロックも元気でまだ起きてるじゃないか!」 と、強引に部屋の中へ入った。サンはロックを抱いて 「もう寝る時間よ。」 と、寝かせる。見てたマイケルは、 「借してみな。」 と、ロックを取り上げマイケルが寝かせようと試みる。すると・・・・・。 ロックは言葉にならない声で”パパ・・・・・”と、言いマイケルの腕の中で、すやすやと眠りについたのだ。 「・・・・今のって・・・・・パパって言いましたよね。やっぱりマイケルさんの・・・。」 「いや違う!!誤解だって俺は・・・・・。」 大きな声を出して否定する。 「し―――っ!大声出さないで下さい。折角寝たのに。ロックが起きちゃいます!」 と、言ったのだ。 マイケルは部屋から出て行こうとしない。 「あのう・・・・・もう寝たいんですけど・・・。」 と、言うがマイケルは何言っても動こうとしない。それよりか 「寝ていいよ。」 と、言うだけで。 そう言われてもサンははっきり言って寝ずらい。マイケルが側に居るのだから。 でも、仕方なくBedに入る。横になり眠ろうとする。 マイケルは立ち上がり電気を消しカーテンを少し開ける。月明かりが部屋の中に入る。サンは出て行くのかなと思い無視したが、出て行こうとせずBedに乗って来た。 「!?」 まだ寝つけてないサンは一瞬びくっとする。マイケルが不安に思い 「ひょっとしたら起きてるのか?」 「う・・・ん、起きてます・・・。」 そう言ったのにも関わらずマイケルは退かない。 「マイケルさん・・・・?いったいに何しに・・・・・。」 「何しに来たんだろうね・・・・。」 と、マイケルはサンの唇にkiss。 「!!」(なんで・・・・・・) 突然kissされびっくりする。それと同時に疑問も浮かぶ。 「どうして、こんな事・・・・」 「どうして?それくらい分かるだろう。」 本当は好きだと、照れ臭くて言えない。 「そ、そんなの嘘・・・。他にも女の人いるじゃない。からかわないで下さい。」 「別にそんなつもりで言ったんじゃない。」 「とにかく出てって下さい。私もう寝たい・・・・・・・。」 「悪かったな。」 そう言ってマイケルは部屋から出て行った。 翌朝。サンはマイケルの顔が見ずらい。 昨夜の事が頭から離れなかった。だが、当の本人はウォンと一緒。いちゃついていた。サンは全然マイケルの事が分からない。昨夜は昨夜でサンに告白みたいな事言いkissをしたのに朝はウォンと一緒。からかわれてる―――。そういう風にしか思えない。
香港に滞在しているコウジン。彼ももうじき南米の方へ。ブラジルへ帰る事に。 この日は外へ行かず二人は、部屋の中でイチャついている。コウジンは、我ながらこんな弟子をを持つとは・・・・・と、呆れ顔。 「あのう、コウジンさん。マイケルさんって昔からあぁなんですか?」 「いや、昔は違った。こうなったのは1年ぐらい前からだ。私の弟子になって技を習得してからだ。綺麗な女見れば下半身の人格がなくなる。そこがマイケルのいけない所だ。」 と、マイケルの事を少し話してくれた。 ロックの母親が来るまで後一日。サンは出来るだけロックの側に居ようと決めていた。今日と明日、明後日には母親が来る。ずっとロックの世話をしてるサンは、ロックの事が手放せなくなる。たった一週間とはいえロックと一緒に居たサンは、母親に似た気持ちになってたのだ。サンは二日間ロックの世話をし、ほとんどの時間はロックと一緒。そして、マイケルはウォンの側に。 そして、一週間経過。この日の午後。母親らしい人物が現れた。派手な格好をしている。 マイケルはその人を見て一度も会った事無い!と言い切る。 「ありがとう。」 と、彼女はお礼を言いそそくさと帰ろうとする。 その場には、マイケルやウォン、コウジンもリビングに集まっていた。サンはロックの母親に腹を立てている。 「どうして、こんな事を?」 「そんなのあんたには関係ないでしょ。」 頭にきているサンは、 「母親なら自分の子供ぐらい、ちゃんと自分で見なさいよ!此処に置いておくなんて赤ちゃんが可哀相だわ!もし誰も居なかったら赤ちゃん死んでたかもしれないのよ!」 「五月蝿いわね。あんたにそんな事言われる筋合いは無いわ。子供を生んだ事ないくせに偉そうに言わないで欲しいわね。それにいいじゃない、無事だったんだから。」 サンはこんないい加減な母親にロックを渡したくないけれど、本当の母親だから渡すしかなかった。 「恋愛のれの字も知らないガキのくせに、どうせ男の事も何一つ知らないんでしょ。」 と、鼻で笑われからかわれて、サンは何も言えなくなる。彼女はロックを連れて 「それじゃあね。」 と、言って出て行った。 ロックが出て行ってサンは、又一人になる。マイケルの側にはウォンが。 耐え切れなくなり、サンはプールサイドで一人泣いていた。悔しくて言い返せなかった事。ロックが居なくなった事も理由の一つだった。 そこにマイケルじゃなくコウジンが現れ、サンの隣に座って来た。 「!?・・・・コウジンさん・・・・。」 泣き顔見られ恥ずかしくなる。 「君みたいな娘(こ)が何故此処に?」 「メイドとして雇われたんです。前、住んでいた所の主人に追い出されて所を神山さんに拾われて・・・・。」 サンは泣きながら話す。泣き止まないサンを見てコウジンは、思わず抱き寄せてしまう。 そこにマイケルが。リビングの窓から二人の姿が見えた。 「師匠・・・・・・・、サン・・・?」 誤解をしたのはウォンの方だ。マイケルの後ろから 「あの二人、お似合いね?恋人?」 と、聞いてきた。 「・・・・いや違う。」 サンはコウジンの腕の中で泣いている。 怪しい雰囲気。今にもkissしそうな感じ。 マイケルは何も無い事を祈りながら見ているが、祈りは届かず・・・・。 サンがふと顔をあげた時、コウジンは涙を拭いながらkissを。 マイケルは見てる光景が嘘だと信じたい。師匠がこんな事するとは思ってもみなかった。そして、マイケルは師匠に嫉妬をしていた。本当なら自分がサンを慰めようと思ったのだが、ウォンに捕まれサンの側にいけなかったのだ。ウォンはマイケルの気持ちに気づいてわざと邪魔をする。この時もマイケルの視界に、サンが映っているのを分かっていた。 翌日。コウジンはブラジルへ帰る。サンに 「昨日の事は忘れてくれ。悪かった。」 と、言い残し飛行機に乗って帰って行った。
暫くして、マイケルの弟・カラスが友達・クォを連れて遊びに来た。そして、クォはサンを一目見て惚れる。いわゆる一目惚れ。 サンは3人分のコーヒーを出して部屋へ引き込んだ。クォはマイケルに、 「あのうマイケルさん。彼女は恋人居るんですか?」と聞くが、 「知りたきゃ本人に聞け。」と、冷たい態度。 「じゃ、そうさせてもらいます!」と、サンの部屋へ・・・・・・。
クォはその日から、毎日サンに会いに来るようになった。だが、サンの方は迷惑している。 「サン、俺、本気なんだ!付き合って欲しい!!」 「ごっ、ごめんなさい・・・。私、好きな人が居るから・・・・・。」 そう言って諦めさせようとする。 「好きな人って言うのは誰なんだ?」 「・・・・・そ、それはっ・・・。言わなきゃいけないんですか・・・・?」 「・・・・・ひょっとしてマイケルさん?!」 そう言われサンはドキッとする。動揺を隠し切れなかった。 「図星みたいだね。・・・・・そっかー、マイケルさんの事好きなんだ・・・・。じゃ、俺のしてる事意味ねーなー。告ったの?」 「・・・いえ、してない・・・。」 「どうしてしないのさ?好きなんだろう?」 「・・・・そ、それはっ。どうだっていいじゃないっ!クォさんには関係ないっ・・・。もう帰って下さい。」 っと、半泣き状態で、彼を部屋から追い出した。 その日の午後。久し振りにカゥがやって来たのだ。久し振りに会ってマイケルは上機嫌。 「俺に会いに来たのかなー?」っと、笑って言う。 「違うわよ。ウォンって云う女居るでしょう。出て来て貰って。」 「あぁ、いいよ。」 っと、マイケルはウォンを呼んでくる。数分後、マイケルはウォンを連れてくる。 「カゥが用あるみたいだよ。」 ウォンはしぶしぶ行くと、カゥはウォンを見るなり 「さぁ、帰りましょうか。両親が待っているわ。」 と、言って来たのだ。 「カゥ、どう云う事だ?」 「ウォンの両親から捜索願いが出されてたのよ。それで連れに来た訳。さ、帰るのよ。」 と、強引にウォンを連れ戻す。 「嫌よっ!私、帰らないわ!マイケルの側にいるの!」 っと、カゥの手を離しマイケルの側へ戻るが、 「いい加減にしなさいっ!!」 そう言いながら、ウォンをひっぱ叩いた。マイケルも 「家族の元へ戻るんだ。俺も迷惑している。それに時期に此処を立つ事になってるから。いいね?」 と、言いウォンはカゥの手によって両親の元へ。戻って行ったのだ。 夕食終えてからクォは、マイケルをプールサイドに呼び出した。 マイケルにサンの事どう思っているのかを知る為だ。 もし嫌いであれば、まだチャンスはあるのだから。 「サンの事どう思っているんですか?」 と、ストレートに聞く。そう言ってくるクォに対しマイケルは、もう嘘は付けず本心を言う。 「好きだよ。近々、師匠の元へ戻るんでね、サンも連れていくつもりだ。」 「やっぱり・・・・そうなんだ。残念だな〜。嫌いって言ってくれれば俺にもチャンスあったのに・・・。」 そう苦笑いしながら言う。 「悪いな、クォ。」 「いえ、嘘付かれるよりマシです。両思いなのに、どうしてくっつかないんですか?サン、マイケルさんの事好きだって言ってましたよ。」 クォはサンの気持ちを伝える。 「すいませんでした、毎日来て・・・、迷惑だったんじゃ・・・・?」 「いや迷惑じゃないさ。けど、はっきり言ってサンに近づいたお前を二度とツラを見せられないようにしてやろうかと思ったよ。」 笑いながらそう言うマイケル。 「あはははっー。酷い事するんですねー。」 クォも笑顔が零れる。さっきまでの顔とは、はっきりと違っていた。 「じゃ、俺、帰りますね。幸せにしてやってくださいよ!」 「おう、幸せにするよ。」 そう言いクォは、その場を後にした―――。
後は当の本人だけ。 マイケルが師匠の元へ、ブラジルへ戻ることが決まり、この事はサンの耳にも届いた。 サンの脳裏に最初に浮かんだのは”又、仕事探さなきゃ”っと。 暇な時間が出来れば職探しに街へ。だが、良い仕事は見つからない。 そして、見つからないまま、帰る日を迎えてしまった。 飛行機の時間まで未だ時間はある。 サンは荷物を一つに纏め、お礼を言いにマイケルの所へ。 お礼を言ようとするが、なかなか言い出せない。どうでもいい話ばかり出て来て・・・・・。やっとの思いで勇気を出して・・・・ 「いままでありがと・・・・。」 と、言い出したのに、マイケルがサンの唇を塞いだ。 そして、マイケルは。 「ブラジルに一緒に来てくれないか。サンが居ないと困るし俺一人じゃ何も出来ないからな。」 「向こうでメイドを頼めば・・・・。」 「無理だ。サンでなきゃ困る。一生俺の側に居てくれるよなあ。サン?俺の側に。」 「・・・・・ブラジルなんで・・・・私、・・・・・一生側に居ろって・・・・・・・・言われても・・・・・・。」 「迷う必要ないだろう。好きだよ。一緒に行こう!」 っと、いわゆるプロポーズを。 サンは迷う。突然、プロポーズされブラジルへ一緒に来てくれと言われても。揺れ惑うサン。けど、マイケルは本心で言ってるのだ。 「俺は本気だ。一緒に来てくれるよな。次の職など探さなくていい。ずっと俺の所で永久就職しよう。」 何時買ったのか分からないが、左手の薬指にリングをはめる。 そして、マイケルは再びサンの唇を求め来た。 さっきと違って熱烈なディープキス。 サンはマイケルのいわれるがまま、プロポーズを受け入れた。 「はい。」 「これからもずっと一緒だ。」
HAPPY−END
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