2013年4月14日(日)から熊本を出発点に宮崎、鹿児島など、南九州を車で旅する事になった。我家のある千葉県から羽田空港まで高速バスで行きそこから熊本空港まで ANA系の飛行機で移動する。本来は皆さん良くご存知の新型ANA787機を予定していたのだが、ご存知の通り折角期待していたこの機種が思わぬトラブルで飛行できなくなる事を事前に心配し、結局ANA系列のソラシド航空(Solaseed Air)便を予約することになった。実は当方にとっては、今回の旅のきっかけはANAのマイレージが溜まったから、それを使っての無料搭乗だったので文句は言えない。

ゆっくりの旅立ちを希望する我々年配「自遊人」夫婦としては、忙しいビジネスマン達の邪魔にならぬよう日曜日の羽田空港14:05発熊本空港行き ANA3715便を利用する事になった。当日は朝から風がとても強いので飛行機が飛ぶかどうか心配しながら搭乗した。我々の飛行機は滑走路の離陸エプロンまで無事に着いたが、その後強風のため管制塔からの指示で、このエプロンで待機することになった。「今日は飛ばないかもしれない。」と不安になる。30分程の待機後、機は急にエンジンを吹かし急上昇した。「予定より30分程遅れて熊本空港に着陸したが、これで何とか、今回の旅は始まりそうだ。」 初日の今夜はこちらに住む親戚の家に1泊する事になる。


4月15日(月) 

今日もお天気が良いドライブ日和だ。 今回の旅の車は、宿泊させてもらったこちらの家の車を借りる事になっている。午前9時頃、車は熊本市内を避けて東に進み「通潤橋」を目指す。

通潤橋(つうじゅんきょう)は、阿蘇の外輪山の南側、熊本県上益城郡山都町(やまとちょう)の谷に架けられた石で組み建てられた用水の水路橋である。 熊本と言えば道の駅内には、もちろん話題の「くまモン」がお出迎えだ。「あんたも稼ぐね。」 ここは「道の駅通潤橋」から橋上に上ることができるが、上からの眺めはもう一つ、下からの眺めの方が迫力がある。


道の駅通潤橋にあるくまモン” 下から見る通潤橋 橋の上から道の駅を見下ろす


次に停まる道の駅道の駅 清和文楽邑」だ。九州で唯一の専用劇場文楽館で、江戸末期から伝わる文楽人形芝居が上演されているそうだが、朝まだ早いせいか人気が殆ど無い。

高千穂峡は
国の
名勝天然記念物に指定されている五ヶ瀬川にかかる峡谷である。滝と緑に囲まれた峡谷の上からの眺めは素晴らしいが、余りにも観光化され、平日にも拘らず国内のみならず海外(アジア系)からの団体客で道も歩けない状態には閉口する。ここも「道の駅 高千穂」があるが、ここから峡谷までは少々歩く必要があるので不便である。

青雲橋 青雲橋は国道218号沿いに位置する自然環境の素晴らしい場所にある、水面からの高さ137m、東洋一の高さを誇る橋。「道の駅 青雲橋」から一望できる。我々はここの道の駅で昼食タイムとする。

清和文楽邑 高千穂峡 高千穂峡
一ヵ所に3本の橋 「高千穂三橋」 阿蘇山から噴出し浸食された断崖 道の駅から見た青雲橋


日向岬は伊勢ヶ浜から馬ヶ背(馬が背)に至る5kmほどのリアス式海岸、この付近一帯の柱状岩は地球から真っ直ぐに天に伸びる四角い岩が長い間の波の浸食作用により削り取られて出来たそうで、とても珍しい地形をしていた。
上から見ると漢字の「叶」と読める場所がある。「クルスの海」と言い、願い事が叶えられるそうだ

日向岬・馬ケ背 海に飛び出す馬ケ背の岬 クルスの海  願いを「 叶」えるの文字?

今夜のお宿は予約しておいた日向灘を一望できるリゾート・ホテルホテル・ジェイス日向である。宿泊して分かったのだが、こんな大きなホテルにも拘らず、驚く事に今夜の宿泊客は我々夫婦のみである。今夜の夕食は
20111026日にオープンしたばかりの韓国郷土料理 紫薇亭(チャミジョン)でのバイキング。バイキングと言えども、品揃えは勿論、韓国料理、和食、そして洋食。さらに好みに応じた一品が追加で選べると言う。広ーいレストランの一等席で、勿論我々二人だけでお腹一杯頑張りました。さらに驚いた事に、朝食は大きなお膳に品揃えも豊かに、まるで夕食の会席料理のようでした。これで宿泊料一人¥6,000 !!!
ホテル・ジェイス日向ブルーパーク 韓国料理もあるバイキング 日向灘を望む公園


4月16日(火)

青島 日南海岸国定公園の日向灘に浮かぶ小さな島、青島へ橋で渡る。島内の入り口には青島神社がある。海岸は波が長い年月をかけて岩を削って出来た波状岩、いわゆる「鬼の洗濯岩が続く。鳥居を抜けると青島神社が建っている。青島は有名な観光地だと思っていたが、実際に言ってみると意外と閑散とした場所であった。平日の為?

陸地から青島へ向かう道 青島入口 岩を削ってできた波状岩「鬼の洗濯岩」
波に削らせた岩 青島の鳥居 青島神社


鵜戸神宮 鵜戸崎にある参道の長くて急な石段を下りてゆくと、天武天皇のちちの生誕地と言われる神宮。入り口には朱塗りの神門、続いて楼門が続く。さらに階段を下りてゆくと洞窟内に神殿がある。境内から日向灘を眺めると奇石岩が立ち並び、その眺めは素晴らしい。

今夜のお宿は、こちらも日南海岸に面した民宿、「えぷろん亭」に宿泊。部屋の窓からは当然日南の海が見える。この日宿泊したのは我々夫婦の他は4人連れのグループ一組のみであった。

鵜戸神宮 朱塗りの神門 海食洞に建つ鵜戸神宮 海食洞窟の神殿
境内から見る海 参道の石段を降りる 境内から見る海
境内から二柱岩など奇石群を望む 民宿 「えぷろん亭」ベランダ 今夜の夕食は


4月17日(水)

「道の駅 なんごう」 は、国道448号沿いの日南海岸国定公園の中央に位置し、日向灘を望む海岸線は無類の景勝地。 駅に隣接して県亜熱帯植物園があり、自然を満喫することができた。また、駅周辺の海は日南海中公園で、高台からは眼下に広がる紺碧の海や小島を鑑賞することができた。

都井岬 都井岬は「野生の御崎馬が棲息することで知られ、「岬馬およびその繁殖地」として国の天然記念物に指定されている。この野生馬は江戸時代に高鍋藩が軍用馬飼育のため、放牧を始めたものが、後に半野生化したものである。」(ウィキペディアより)そうだ。閑散とした草原の所々に馬達が集団を作って草を食べていた。今日は小雨の中を草を食む馬達は寒そうだ。馬達の中に、脚が未だしっかりしていない子馬が母馬の後を追う姿が見えた。正に生まれたばかりの子馬と思われる。

「道の駅なんごう」から眺める海 日向灘に点在する島々 都井岬の野生の馬群
生まれたばかりの子馬と母馬 野生の野馬 人間に無関心の馬達


「道の駅 たるみず」 ここは海と山を背景に足湯に浸かれる道の駅。ここから桜島を近くで眺められる筈だが、今日は雨上がりでお天気が悪いので、雲の間から僅かに見える桜島。

桜島 大隅半島を横断し桜島に入り、ここから「桜島フェリー」に乗り、薩摩半島の鹿児島港に渡る。船上から桜島が見えるが頂上辺りは完全に雲に隠れている。

今夜は「指宿こころの宿」に宿泊する。 我々の部屋は別館の最上階16階の角部屋。部屋からの眺めは最高。併設する「こころの湯」大浴場の入浴券を貰って、内湯、露天合わせて12種類の湯船があり湯巡りをお楽しめる。

道の駅たるみずの足湯 道の駅から見る桜島 桜島からの溶岩
雲に隠れた桜島 桜島フェリーから見た桜島 桜島フェ−リー
指宿こころの宿 宿に隣接する「こころの湯」 今晩の夕食は・・・


4月18日(木)

前泊の[指宿こころの宿]から1km程の所にある鹿児島湾に浮かぶ無人のこの小島、知林ケ島 (ちりんがしま)を見に行く。3月から10月にかけての大潮又は中潮の干潮時に出現する長さ約800mの砂のかけ橋「砂州」により島と陸続きとなり、歩いて渡ることができるそうだ。我々が行った時間は一部潮が満ちていて島に渡ることはできなかった。残念。

池田湖は、約6400年前の火山活動によってできた周囲15km、水深233mの九州最大の湖。湖の近くの土産物売店の水槽では体長2m近く、胴回り50cm程もあろうと宣伝する大うなぎが飼われており、この湖は幻の怪獣「イッシー」の湖としても有名。開聞岳等の山々と緑に囲まれた静寂な湖に幻の怪獣が住んで居ると言われても不思議でない雰囲気が感じられる。

砂の架け橋と知林ケ島  池田湖畔 霧が立ち込める池田湖
池田湖フラワー・ガーデン 水槽の巨大ウナギ 「イッシー」って、こんなの?


長崎鼻 錦江湾
(鹿児島湾)の出入口にあたる長崎鼻は海の航行を見守る白亜の薩摩長崎鼻灯台が立つ。海の美しさは言うまでもないが、ここからは開聞岳をまじかに眺望することができる。長崎鼻は浦島太郎伝説の発祥の地としても知られているそうで、浦島太郎が竜宮へ旅立った岬と言い伝えられているそうだ。

長崎鼻灯台 長崎鼻 長崎鼻リアス式海岸
浦島太郎と亀、随分新しいね 長崎鼻から竜宮を見る? 雲をかぶった開聞岳

霧島神宮 霧島神宮の社殿は柱、梁、長押などすべていずれも朱塗りの華麗なものである。またその入り口にある鳥居も大きく豪華にそびえ立つ。鳥居の前にある足湯に浸かってみる。気持ちがいいので、ゆったり(湯ったり)と時間を過ごしてしまった。
霧島神宮鳥居 霧島神宮 美しい神宮の彫刻
霧島神宮前広場 神宮前足湯に浸かる筆者夫婦 神宮への橋

霧島高原での宿泊は、「さくらさくら温泉」。この宿泊施設にはさ、くら館本館、別館、ログハウス、さらにコテージさくら村がある。我々は本館のある場所から歩いて5~8分程離れたさくら村にある8軒のコテージの一つに宿泊した。ところがこのコテージに宿泊したのはまたもや我々夫婦のみであった。温泉自慢の「天然温泉泥パック」でお肌も体もすべすべ・・・。
さくらさくら温泉のコテージさくら村 本館での夕食 コテージ村にある小さな露天風呂


4月19日(金)


えびの高原 霧島連山には最高峰・韓国岳(からくにだけ1700m)その脇に硫黄山がそびえ立ち、その辺りには噴火によって砕けた岩がちらこちらに散らばっている。我々は麓から硫黄で黄色くなった硫黄山を散策する。途中修学旅行で韓国岳を目指す学生達の団体の長い列に遭遇。

南九州ドライブ最終日、霧島高原から人吉を通り、相良村を経由、途中「五木の子守唄」で有名な五木村、「道の駅 子守唄の里五木」に立ち寄り昼食をとる。ここから美里町に向かう445号線は細く左右に曲がりくねり、ここを抜けるだけで2時間以上を費やす事になった。クワバラクワバラ。

韓国岳と硫黄山へ 岩だらけの硫黄山頂上 韓国岳周辺
ここからいよいよ五木村 道の駅 子守唄の里五木 おまけのキャラクター


今回の南九州ドライブ旅行、道中一部を除いてお天気も良く暖かい日々が続いた。南九州には道の駅が多い。殆どの観光ポイントには道の駅があり、無料で車を停めて観光ができるし、食事もとれるので我々にはとても有難かった。だから結局道の駅めぐりの旅となったとも言える。今回宿泊した4軒の宿は、ホテルあり、民宿あり、温泉旅館あり、また一戸建てコテージ風宿もあり、それぞれ違った雰囲気を味わう事ができた。さらにゴールデン・ウイーク前の季節のためか、殆どが貸し切り状態で食事もサービスもとても良かったのがうれしい。

高速道路は一切使わず、のんびりとした旅行を満喫することができた。ちなみに全走行距離約850km程であった。九州は是非またドライブしてみたい場所の一つとなった。