内科医のための皮膚科トリビア

私が皮膚科での1か月の研修の間に学んだ非皮膚科医として知っておくといいこと

軟膏扁

1.ステロイド軟膏はすり込まない.
 ご存知のように皮膚から吸収される薬の量には限度がある。
 接触性皮膚炎等ではすり込むと言う摩擦刺激により、症状の増悪を来たすことがあり、すり込むことにより毛穴を埋め、座瘡の原因となりうる。 

2.軟膏は基本的に油性成分を含むため、一日1回はお風呂で洗い流す。その際はセッケンで泡を作り、それを手掌に取り、洗い流す。

3.キンダベートの名前の由来はキンダ:kiderすなわち子供と言う意味。
 それ故、効果はmildであり、顔や首と言った皮膚が薄いところにも塗付できる

真菌(白鮮)

1.足白鮮等で足趾に裂傷を来たしている場合は裂傷治療を優先。
 リンデロンVG軟膏等を1〜2週間塗付すると軽快して表皮が形成される。
 発赤・腫脹等感染の合併が考えられるときは抗生剤投与を忘れずに

2.爪白鮮の治療は内服だけではない
 TV等で経口抗真菌剤による爪白鮮のCMを見かけるが、必ずしも爪白鮮の治療は内服だけに限らない。
 日経メディカル2004年6月号の冊子の特集号に爪白鮮の治療法として、40%尿素軟膏を用いた治療法が解説されている。
 ちなみに、経口抗真菌薬での治療には1ヶ月で約1万円の自己負担が必要となり、保険適応は6ヶ月までである。
 爪が伸びる患者であれば、可能な限り(根元は残して)ヤスリ等で爪白鮮の爪を削ってしまうのも一つの手である。これで、小生祖母の爪白鮮を液状抗真菌剤塗付だけできれいになおした。

3.患者が水虫だと言うことを鵜呑みにして真菌検査なしに抗真菌薬を処方しない
 抗真菌薬塗布により反応がイマイチだった場合に検査の陽性率が結構下がる。KOHによる簡易な検査のため、先に検査を。

4.手指と足趾に白鮮っぽい皮疹が出現している場合は掌蹠膿疱症・汗疱をあげる
 白鮮の場合はピンセットで皮を摘むと脆く剥がれる。
 足白鮮があるとid反応として手指に同様の皮疹がしゅつげんすることがある
 KOHによる検査で白癬菌が検出されないときは、ステロイドを塗付して経過観察するのも一つの手段である。白鮮菌は角質に感染するのみでどんなに重症となってもそれのみで全身状態が悪くなるわけではない。

じんま疹

1.NSAIDを内服によりじんま疹の増悪作用がある。これは、Aspirin喘息と同じ機序による

日光皮膚炎

1.予防のために日焼け止めを塗るのが効果的であるが、NSAIDの内服によっても予防できる

2.実際日焼けがひどい場合はステロイド軟膏の塗付にて対応。顔面・頚部等の皮膚の弱いところはキンダベートでそれ以外は、日焼けの程度に応じて

今年は、上記実践したために、海に行って日焼け止めの塗り方が甘く結構発赤してしまったものを落ち着かせることができました。