4月5日にさようなら

 

朝、目覚めると君が隣にいてくれる幸せ

 

その幸せは当たり前ではなく

かけがえのないものなんだ

 

「クラピカ?」

 

横から声がする

 

眠っていたのではなかったのか?

 

「何だ?」

 

「もう少し眠ろーぜ

どうせ仕事中ろくに寝れてなかっただろ、お前」

 

「…でもレオリオ

ゴンとキルアが…」

 

「あいつらがここに来るのは夜だぜ」

 

レオリオは布団の中で

私の身体をぎゅっと抱いた

 

 

「…明日には組へ帰っちまうんだろ…」

「レオリオ…」

 

「――あ〜ぁ!

こんなことを言いたいんじゃねーよ

お前にはここへ来た時くらい休んで欲しいんだ」

 

 

“ここ”とはレオリオの借りているマンション

 

 

ノストラードファミリーに雇われてから唯一

 

私が私でいられる場所だ

 

いや、

もしかしたら同胞を亡くしてから唯一、かも知れない

 

…それはレオリオには話していないが

 

 

レオリオの、男らしい

ちょうど良い胸板に指をすべらせる

 

「…レオリオ

頼みがある」

 

「おう?」

 

「……もっと強く」

 

「え?」

 

「…もっと強く、抱きしめてくれないか」

 

 

 2013年クラピカお誕生日創作でしたv

ハッピーバースデー、クラピカ♪