こじんまりとした家庭的な教会です
<塚田先生に贈る歌>
〇白秋似の髭の牧師の親しかり博多訛りの出エジプト記 近藤和正
白秋は北原白秋の事です。宣教が訛ることはありませんが
塚田牧師の雰囲気を出しました。
<助詞のレッスン>NHKの番組を参考に
〇住吉に住みなす空は花火かな 阿波野 青畝
AのB 空の花火 Bを強調 通常に使用
AはB 空は花火 AすなわちB
AにB 空に花火 気づき
AへB 空へ花火 動きの方向
【皆さんから募集した歌】
①誰もいぬ深夜の廊下歩きつつナースコールの音しばらく止まず
辻 勝子
50歳の時日赤に入院した時の事。体が痛くて痛くて眠れなかった夜の
ことです。6人部屋でしたので他の人に気を使って一人で夜の廊下を
歩いていました。詰め所の方からナースコールの音が聞こえてきます
が一向に鳴りやまない。深夜で看護師さんも手狭なのだろうと思った。
(添削)
○ナースコール止まぬ深夜の病廊を痛みかかえて眠れず歩く
ナースコールの「音」はなくてもわかります。病院の廊下は「病廊」
と言います。
②夫婦愛病める時こそお互いと支えあう様ほのぼのと見ゆ 辻 勝子
同じ入院の時です。隣のベッドの人の様子を見て感動しました。
(添削)
○病める妻の手を取り励ますお隣のベッドの二人をほのぼのと見ぬ
③年老いて涙の多い日々ありし希望を持てと心言うなり 行藤雅子
ひとりで家で座り込んだ時、自然に思う時が多い。でもそれで終わりで
はいけないと思い、希望持つことの大切だを知らされた。
(添削)
○年老いて明日の見えざる日のありぬ希望を持てと心が言うなり
④朝六時目覚めぬ体鞭打って歩きに行くぞ前期高齢者 平松一栄
今年65歳。若い時は寝れば体が回復していましたが、今は寝ても
スッキリせず、老化は足から、今年の夏から歩くことに決めました。
夏は日が昇る前に今は6時30分に 歩く事にしています。歩くと確かに
体がしゃんとすると感じるのですが朝六時との戦いを歌いました。
(添削)
○朝六時目覚めぬ体を鞭打って歩きにいくぞ前期高齢者
「体を」と助詞をいれました。
⑤運動後筋肉作るカニかまよスーパーの棚輝いている 平松一栄
林修三の今でしょう講座でカニかまは筋肉を作る最強食材で筋肉を
作り血糖値の上昇を抑える。カニかまの赤いのはパプリカです。
運動後30分にカニかまを食べると筋肉がつくという番組で、翌朝
スーパーの棚は4~5日品切れでした。宣伝効果の凄さと多くの人
の健康意識の表れを感じました。
(添削)
○筋肉を作るとうカニかまの番組見てよりカニかま消えぬ
⑥災害で家なくすのはあおむしも必死で逃げる雨降る道路 木内汐路
台風が接近中の日曜日、教会にくる途中あおむしがアスファルトの上
を雨の中必死でにょろにょろと這っているところを見つけました。
頑張れよーと心の中で思いながら眺めていました。 その後の礼拝の
牧師先生のお話の中で災害にあうのは人間だけではなく動物もという
ことを聞いて、朝見たあおむしのことを思い出しました。助けてやれ
ばよかったけれど私も時間が無く何もできませんでした。
そのことが今でも心の中に残っていたので短歌にしました。
(添削)
○台風の雨の街路にあおむしの這って逃げるが心に残る
短歌は短いのでなにもかも言うことはできません。「心に残る」
である程度理解してもらえると思います。
⑦はじめての絵画教室隣り見て思わずわが絵伏せ知らぬ顔 大西哲生
(添削)
○はじめての絵画教室落ち着かず そっとわが絵を伏せて隠しぬ
⑧五十巻の時代小説再度読む 新鮮感じ物忘れかボケか 大西哲生
(添削)
○若き日に読みし時代小説五十巻 二十年経て新鮮なりき
時代小説の具体例があればもっと共感できると思います。
例として二十年経ったことにしました。
⑨プロヴァンスのラヴェンダ香るハチミツが
貴女(あなた)の旅の素敵さを語る 井上雅子
先日、南仏プロヴァンスを旅行してきた友達から蜂蜜をお土産に
頂きました。ラヴェンダで有名なセナンク修道院で買ってきたそ
うです。(私も一度行ったことがあります)ふたを開けるとミルク色
でふんわりしてほのかにラヴェンダの香がしました。見たこともない
蜂蜜でした。一緒に行った彼女の旦那様が持ってきてくれたのですが、
そのお土産だけで私には彼女がどんなに素敵な旅をしてきたのかが
想像できました。
(添削)
○プロヴァンスのラヴェンダ香る蜂蜜があなたの旅の素敵さ語る
出来上がっているロマンチックな歌です。思いがそのまま歌になって
います。カタカナが多いので「ハチミツ」は漢字にした方が良いかと
思います。貴女は「あなた」にすると読者は異性かとも思わせると
言うテクニックもあります。こう言った虚構は詩的に変身させます。
以上
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