細菌感染における肥満細胞の役割

肥満細胞とToll-like receptor
肥満細胞には様々なToll-like receptorが発現していて、これらが感染防御に重要な役割を果たしていることが報告されています。

mouse

TLR mast cell stimulation cytokines, chemokines memo reference
TLR 2 BMMC peptidoglycan TNF-α, IL-4, IL-5, IL-6, IL-13 induced β-Hex release 2
TLR 3 FSMC, BMMC poly(I:C) TNF-α, IL-6, MIP-1α, MIP2, RANTES 6
TLR 4 BMMC, MC/9, FSMC LPS TNF-α, IL-1β, IL-4, IL-5, IL-6, IL-13, MIP-1α, MIP2 not induced β-Hex release 1, 2, 3
TLR 7 FSMC, BMMC R848 TNF-α, IL-6, MIP-1α, MIP2, RANTES 6
TLR 9 FSMC, BMMC CpG-ODN TNF-α, IL-6, MIP-1α, MIP2, RANTES

human

TLR mast cell stimulation cytokine memo reference
TLR 2 CBMC peptidoglycan
zymosan (with TLR6)
Pam3Cys (with TLR1)
GM-CSF, IL-1β, TNF-α, IL-5, IL-10, IL-13 TNF-αはIL-4とserumでプライミングされたときに遊離される 4, 5
TLR 3 PBMC poly (i:C) IFN-α 7
TLR 4 CBMC LPS TNF-α, IL-5, IL-10, IL-13 TNF-αはIL-4または、IL-4とserumでプライミングされたときに遊離される 5
TLR 9 PBMC CpG IFN-α, IL-1β, TNF, 7

細菌感染後のリンパ節肥大における肥満細胞の役割
Nat Immunol. 2003. Dec;4(12):1199-205.
マウスのfoot padにE.coliを投与して、ひざの後面の所属リンパ節を観察すると、投与24時間後にリンパ節肥大が確認できました。このリンパ節を詳しく解析してみると、T cell, B cellの増大によってリンパ節肥大がおこっていることが分かりました。
また、TNF-α欠損マウスや肥満細胞欠損マウスを使った実験から、E.coliによるリンパ節肥大は肥満細胞由来のTNF-αが原因であることが分かりました。

細菌感染によるリンパ節肥大はT cell, B cellの増大によるものとあるが、これはこれらのリンパ球が増殖した結果なのか?それとも、HEVからの遊走が高まった結果なのか?E.coli感染によりリンパ球上のVCAM-1の発現が上昇しているとのデータも示されているが、これはリンパ球ではなく血管内皮細胞側の接着分子のような気がする。。。


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