Ipafについて
IpafはNodファミリーの一員で、N末端にCARD、C末端にLRRを持っています。CARDとは下流にシグナルを伝達し、LRRとは病原体の構造を認識するセンサーとして働く分子です。
IpafのCARDドメインとcaspase1のCARDドメインが相互作用し、caspase1が重合化することでcaspase1は活性化します。
活性化したcaspase-1は未熟IL-1βや未熟IL-18をプロセッシングし、成熟型へと導きます。

Figure 1
サルモネラ感染させたマクロファージからは、IL-1βの遊離がみられる。ただし、sipBをノックアウトしたサルモネラでは、このIL-1βの産生はみられない。
リステリアも同様に、ワイルドタイプではIL-1βの遊離がみられるが、LLOをノックアウトすると認められなくなる。
また、ワイルドタイプのE.coliを感染させてもIL-1βの遊離はみとめられないが、LLOを導入するとIL-1βが遊離する。
マクロファージは、細菌を貪食したときではなく、細菌によって能動的に侵入された時にIL-1βを産生する。これは、Ipafが細胞質に局在することを考えると、サルモネラ感染によるIL-1βの産生はいpaf依存的であると考えられる。
Figure 2
Ipafのリガンドは、flagellinである。
Figure 3
IpafノックアウトマクロファージやTLR5ノックアウトマクロファージを用いてサルモネラによるIL-1βの産生はたしかにいpaf依存的であり、かつTLR5非依存的であることを示した。また、このIL-1βの産生はcaspase1経路に依存している。
Figure 4
サルモネラによって誘導される細胞死が、Iapf欠損マクロファージにおいては認められない。
Figure 6
LPSトレランスを誘導したマクロファージにおいても、サルモネラ感染によってcaspase1が活性化する。またこれはIpafノックアウトマクロファージでは認められない。一方、サルモネラ感染時のERK, p38, IκBリン酸化はnaive細胞においてはWT, Ipafノックアウトマクロファージどちらにおいても認められるが、LPSトレランス細胞では、認められなくなる。
LPSトレランスが成立した部位(腸管など)では、病原体細菌の侵入をTLRではなくIpafを介して察知する可能性がある??
なぜ、Ipafの機能の検討にIL-1βが用いられているのか??IL-1βはサルモネラ感染時の生体防御に効果的なサイトカインなの??