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タイトル |
放映日:87年8月31日 |
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放映時 |
空飛ぶローラー 赤いイルカの襲撃 |
監督:伊藤寿浩 |
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シナリオ |
空飛ぶスケート軍団・ |
脚本:高久 進 |
よくある「子供や一般市民に襲わせたら、ヒーローは手出しできまい」という話です。
いろいろな解決方法があると思いますが……、『メタルダー』の場合、「剣流星は耐えた。彼は、力に訴えずに、あくまで赤いイルカと話し合いたかったのだ」と、こうきます。
ここは、「ああ、『メタルダー』らしいな」と感銘を受けます。
ひたすら攻撃を受けつづける妹尾さんが妙に色っぽいんですよね(^_^; 妹尾さん自身が「馬のケツ〜」とおどけてたという、大きなお尻も大写しになるし。
途中で飛び込んでくる金剛寺さんが小柄なんで、妹尾さんの懐にすっぽり入って、ちょうど、本当は強いのだけど、小鳥を胸に抱いていて、それをかばって、加えられるいじめをひたすら耐える大男って感じで、ますます感じ入るものがあります。
■赤いイルカ
赤いイルカって、ストリートパフォーマーなのか、今で言うところの半グレなのか、ちょっと分からないんですが、ヨロイ軍団の下部には こんなのいっぱいいそうですね。難民の麗花を助けてるくらいなので、わりと義侠心のある連中みたいです。
流星の「ネロスは、自分の帝国の利益を守るためなら、動乱や戦争を引き起こし平然としてる。麗花さんは戦争が生んだ落とし子だ。僕は彼女の気持ちがよく分かる。なぜなら、僕も戦争が生んだ落とし子だからだ」という説得を、麗花を仲間に迎えていることもあって素直に受け入れたのか、あっさりネロスと手を切る方へ傾きます。
ゴッドネロスは「この世は金がすべて。特に今の若者は金に目がない。金のためならどんなことでもする」とうそぶきますが、それに反して、この辺りの道義心の高さは、ネロス帝国の各員もそうなんですが、『メタルダー』世界の住人の特徴ですね(^_^;
逆に言えば、秘書K&Sにどういう話を聞かされて、メタルダーを何だと思って、メタルダー抹殺の仕事を引き受けたのか、気になります。汚い大人同士の抗争、みたいな?
流星の説得を受けて、シナリオでは、リーダーが「よし、この目でネロスの正体を確かめてやる! 我々も日本人だ」と応えます。
「日本人=サムライ」みたいな意味あいなんだと思いますが、こういうセリフが出てくるのが『メタルダー』なんだなぁ、とか思ったりします。
#14「マドンナ」#22「赤いイルカ」#25「JAC編」の時田と、『メタルダー』って、末端構成員として若者が巻き込まれる話がわりと多いような。
病院でのやり取りをみてると、流星・舞・八荒三人の関係もこなれてきた感じで、いいですね。
■ボートピープル
妹尾さんも、撮影中 「ボートピープルなんて、子供に分かるのかな?」と伊藤監督と雑談したりしてたとブログに書かれていますが、路線変更を余儀なくされて、従来のヒーローものよりのストーリー展開であっても、こういう言葉が出てきてしまうのが『メタルダー』らしさなのかもしれませんが、ちょっとどうなのかなぁ、て気はしますね。
「戦争の落とし子」いつまでも重いです。なんで路線変更させられたのか分かってるのかと、これを書いた高久さんや了承した吉川Pに問い詰めたくなります(^_^; 従来のヒーローぽくしなくてはならないけれど、『メタルダー』らしさも残そうと苦心されたんだとは思いますが。
ずいぶん薄味になってしまいましたが、「剣流星は耐えた」と「戦争の落とし子」とで、『メタルダー』らしさは感じられる回ではありますね。
麗花って、中国人風なのに、なぜボートピープルなのか不思議に思ってましたが、シナリオでの描写からの印象では、幼いときに海に逃れて、彼女自身は香港で難民認定されて、そこで育って、行方知れずだった弟が日本で暮らしているらしいことを知って、探しに来たということになっているようです。
刑事ドラマ畑の高久さんだけあって、こういうディテールをきちんと書かれるようですが、尺の関係か、説明的すぎるといった理由でか、実際の映像では省略されてしまうようですね。
■ジャース
なんで、こんな作戦の指揮を戦闘ロボットのジャースが担当するのか、無計画に第1話から軍団員を勢揃いさせたしわ寄せがきたようにずっと思ってましたが、どちらかというと、ジャースって、別に作戦の指揮をしているわけでもなくて、赤いイルカが裏切ったとき、彼らを始末するために出張っていた、いわば処刑人なんですね。
というか、赤いイルカ関係なしに、メタルダー抹殺を狙ってたような。
しかし、確かに攻撃スタイルは、戦闘ロボットというよりは機甲ロボットそのものですね。ビームをぶっ放すしか能のないような。しかも、背中の砲が上向きに固定されているので、前方を狙おうとすると、上半身を傾けなければならないという不格好さ(^_^;
ラストの戦闘シーン。崖上からのジャースの猛攻を避けるべく、メタルダーはその崖下に潜り込む。
「? メタルダーめ、どこに行った?」とジャースが身を乗り出して崖下をのぞき込むと、崖にへばりつくようにしているメタルダーがいた。はたと顔を上げるメタルダー。「ハッ! 見つかった!」て感じの一連の流れが笑えます。
この回の不満のひとつは、ゴブデデとゲバローズが一般戦闘員みたいに使われるところです。裏切った赤いイルカを襲う姿は、もはや闘士ではなく、ただの怪人です。もっとも、ジャース自体、普通のゲスト怪人扱いですが。
ところで、掲示板で夏乃パインさんが立てられた「ジャース話からネロスロボット開発史に広がっていく」スレから、ジャースは、
「ガンマンロボシリーズの最新型で、高性能な分 実戦経験が少ないわりに出世が早く、いきがっている若者」
というイメージを得ました。
ジャースは雄闘なので、ジャースがゴブデデ(軽闘士)とゲバローズ(激闘士)を引き連れてきたという流れで、ネロス側の裏話を考えました。