いろいろはじめました  
◆ フレー二&ドミンゴ リサイタル 2004.12.8.


本日、待ちに待ったフレー二とドミンゴのリサイタルが行われました。プログラムは

2004年12月8日19:00開演 NHKホール

ヴェルディ:オテロ 第1幕
嵐の音楽〜「愛の二重唱」
フレー二&ドミンゴ

ベルリオーズ:ファウストの劫罰 〜 ハンガリー行進曲
オーケストラ

マスネ:ル・シッド 第3幕
「主よ、私はあなたの御心に従います」
ドミンゴ

マスネ:マノン 第2幕
「さあ…さようなら私達の小さなテーブルよ」
フレー二

ジョルダーノ:フェドーラ
前奏曲 〜 間奏曲 〜 第2幕「愛の二重唱」
フレー二&ドミンゴ

<休憩>

レハール:ほほえみの国 第2幕
「君はわが心のすべて」
フレー二&ドミンゴ

チレア:アドリアーナ・ルクヴルール 第1幕
「私は慎ましい下僕」
フレー二

チレア:アルルの女 第2幕
「フェデリーコの嘆き」
ドミンゴ

マスネ:エレジー
フレー二

ソロサーバル:サルスエラ<港の酒場女>
「そんなことはありえない」
ドミンゴ

チャイコフスキー:スペードの女王
第1幕終景〜「愛の二重唱」
フレー二&ドミンゴ

<アンコール>

マスカー二:アヴェ・マリア(カヴァレリア・ルスティカーナ「間奏曲」)
フレー二

ララ:グラナダ
ドミンゴ

レハール:メリーウィドウ
「唇は黙っていても」
フレー二&ドミンゴ

クルティス:忘れな草
フレー二&ドミンゴ

指揮 ユージン・コーン
東京フィルハーモニー交響楽団

2005年1月16日&23日 題名のない音楽会で放送予定


というもの。曲目は当日発表でした(冊子のプログラムに印刷されていたので、あらかじめ決められていたとは思いますが…現在の印刷技術がどれほどのものかわかり兼ねるのでいつごろ決まったのかは不明です。どうやら少なくとも12月5日の大阪公演には間に合っていたと思われます)。

 このプログラムを見てこれまでのリサイタルとは選曲がかなり違うように感じました(といってもフレー二のリサイタルは5年ぶり、ドミンゴに至っては10年ぶりでしたが)。プッチーニが1曲も無いのはちょっとした驚きでした(予定曲目では「マスネ:エレジー」ではなく「ジャンニ・スキッキ」のアリアだったのですが。ジャンニ・スキッキはアンコールに回すのかと思ったらそうではありませんでした。謎の選曲。マスネ:エレジー、いい曲でした。いつかどこかで聴いた憶えがあると思ったら、マクミラン振付のバレエ「マノン」で(歌なしで)使われていたことを思い出しました)。

 この演奏会の数日前に徹子の部屋に出演したフレー二が「これまでと少し選曲を変えてみました」的発言をしていたのですが、このプログラム見て納得がいきました。

 フレー二もドミンゴも美しい声は健在で素晴らしい演奏だったと思います。殊にフレー二の声の響きはホールを選ばないように感じられ、だだっ広いNHKホールにいても細かいニュアンスがよく聴こえます。そりゃ席の位置によって全く聴こえ方は違いますが、その場の空気全体が共鳴しているようなイメージを持ちます。これまでも、勿論今回もそう感じました。
 よく「持って生まれた声」という表現が使われることがありますが、フレー二ほど、この表現に相応しい人はいないのではなかろうかと、フレー二贔屓の私は思います。話し声(地声)と歌声が全く違うだけに余計不思議です。恐らく発声が合理的で無理がないのでしょう。これが努力の成せる業なのかよくわかりませんが、少なくとも元々の声に関しては恵まれた方なのではないかと感じます。

 今回のリサイタルでは後半疲れ(!?)を感じた部分がありました。オペラ全幕を含め私がこれまでに聴いた中でこのような印象を持ったのは初めてでした。時にはこのようなこともあるとは思いますが。デビューから来年で50年という、とてつもない時間をオペラ歌手として過ごしてきたフレー二。ここ数年のうちに舞台の数を少しずつ減らしているようで、それに従い来日公演も減りました。今回聴くことができたのは本当にラッキーだったのかもしれません。

 もしかすると舞台上のフレー二を観るのは今回が最後になってしまうのかもしれません。その覚悟をして会場に向かったのですが…是非また公演を観たいです。引退はまだのようですが公演数は減っています。さぁどうなるのでしょうか?


  <あんまり期待をせずに待ってみようと思います>