本日、待ちに待ったフレー二とドミンゴのリサイタルが行われました。プログラムは
というもの。曲目は当日発表でした(冊子のプログラムに印刷されていたので、あらかじめ決められていたとは思いますが…現在の印刷技術がどれほどのものかわかり兼ねるのでいつごろ決まったのかは不明です。どうやら少なくとも12月5日の大阪公演には間に合っていたと思われます)。
このプログラムを見てこれまでのリサイタルとは選曲がかなり違うように感じました(といってもフレー二のリサイタルは5年ぶり、ドミンゴに至っては10年ぶりでしたが)。プッチーニが1曲も無いのはちょっとした驚きでした(予定曲目では「マスネ:エレジー」ではなく「ジャンニ・スキッキ」のアリアだったのですが。ジャンニ・スキッキはアンコールに回すのかと思ったらそうではありませんでした。謎の選曲。マスネ:エレジー、いい曲でした。いつかどこかで聴いた憶えがあると思ったら、マクミラン振付のバレエ「マノン」で(歌なしで)使われていたことを思い出しました)。
この演奏会の数日前に徹子の部屋に出演したフレー二が「これまでと少し選曲を変えてみました」的発言をしていたのですが、このプログラム見て納得がいきました。
フレー二もドミンゴも美しい声は健在で素晴らしい演奏だったと思います。殊にフレー二の声の響きはホールを選ばないように感じられ、だだっ広いNHKホールにいても細かいニュアンスがよく聴こえます。そりゃ席の位置によって全く聴こえ方は違いますが、その場の空気全体が共鳴しているようなイメージを持ちます。これまでも、勿論今回もそう感じました。
よく「持って生まれた声」という表現が使われることがありますが、フレー二ほど、この表現に相応しい人はいないのではなかろうかと、フレー二贔屓の私は思います。話し声(地声)と歌声が全く違うだけに余計不思議です。恐らく発声が合理的で無理がないのでしょう。これが努力の成せる業なのかよくわかりませんが、少なくとも元々の声に関しては恵まれた方なのではないかと感じます。
今回のリサイタルでは後半疲れ(!?)を感じた部分がありました。オペラ全幕を含め私がこれまでに聴いた中でこのような印象を持ったのは初めてでした。時にはこのようなこともあるとは思いますが。デビューから来年で50年という、とてつもない時間をオペラ歌手として過ごしてきたフレー二。ここ数年のうちに舞台の数を少しずつ減らしているようで、それに従い来日公演も減りました。今回聴くことができたのは本当にラッキーだったのかもしれません。
もしかすると舞台上のフレー二を観るのは今回が最後になってしまうのかもしれません。その覚悟をして会場に向かったのですが…是非また公演を観たいです。引退はまだのようですが公演数は減っています。さぁどうなるのでしょうか?
<あんまり期待をせずに待ってみようと思います>