このパリ・オペラ座のダンサーに巡り会ったのは、偶然映像で「薔薇の精」という演目を観た時でした。
バレエに物凄く興味があったわけではありませんでしたし、それまでは観るとしても女性ダンサーに目が行く事が多かったので、とても印象的だった記憶があります。
今日「ルグリと輝ける仲間たち 2004 (Bプログラム)」という公演を観てきました。全員パリ・オペラ座のダンサーでルグリ等のエトワール(主役を踊るいわゆるトップスター)が数人と、プルミエール・ダンスーズ(もうすぐエトワール!?の女性。男性はプルミエ・ダンスール。主役を踊る場合もあるらしい。今回は女性のみ来日)が数人、スジェ(主役は踊らないけれどソリスト)が数人、(コリフェ(上級群舞)は今回の公演では来日なし)カドリーユ(群舞)がひとり、というメンバーで来日しました(パリ・オペラ座は以上の5つの階級で成り立っており、総勢約150名いるということです)。
そして元エトワールのモニク・ルディエールも今日の公演には出演しました。
かつて「ルグリと輝ける仲間たち 2002」という公演に行ったことがあったのですが、その公演では怪我で来日できなくなったダンサーや来日してから怪我をしたダンサーがかなりいて、勿論代役の人のやりくりで公演は無事終わったものの少し残念でした。
恐らくこの公演は日本での公演を目的にプログラムを組んでいると思いますので、踊り慣れた演目を持ってくるとは思うのですが、仕方がないにせよ突然の怪我によって予定が変わると「大丈夫かな?」と余計な心配をしながら観ることになりますのでちょっとストレスを感じます。実際「リハーサルが足りなかったのかな?」と思えた場面もありました。怪我をしてしまったわけですから本当に仕方ないことではあるのですが…。
全幕物の演目でしたらいくらでも代役は立つと思いますが、ガラ公演であらかじめメンバーが決まっていると思われる為、ひとりの怪我でもプログラム変更ということになってしまうようです。
今回は前回のことがありましたので、劇場へ行くのに迷っていましたら…チケットが売り切れてしまいました。どうやら来日してからの怪我はないらしいと知り、今日取り敢えず劇場に向かいました。当日券もほとんど出ませんでしたが、何とかチケットを譲って頂ける運びとなり観ることができました。
2年前の混乱(!?)もなく今回は安心して観ることができました。
やはりエトワールの出演した演目はひと味違いましたが、カドリーユのダンスにも好感を持つこともできましたし楽しい公演でした(全部で10の演目または場面が披露されました)。
今回はルグリをはじめ、オーレリー・デュポン、ローラン・イレール、マチュー・ガニオ(この公演のチケットが発売になった後の5月エトワールに昇格)、そして元エトワールのモニク・ルディエール(Bプログラムのみ)の5人ものエトワールを一度に観ることができました(Aプログラムには元エトワールのエリザベット・プラテルが出演)。う〜んゴージャス。
今日非常に印象深かったのはイレール&ルグリの「さすらう若者の歌(音楽・マーラー、振付・ベジャール)」、そしてルディエール&ルグリの「椿姫(<最後のパ・ド・ドゥ> 音楽・ショパン:バラード第1番、振付・ノイマイヤー)」でした。
イレール&ルグリという男性2人によって踊られるダンスは、現在この演目をこれだけの解釈の深さを以って演じることができる人が他にいるのだろうか?と思わせてくれるようなものであったと思います。男性2人のパ・ド。ドゥということで、発表された1971年にはセンセーショナルだったとのことです。プログラム前半の最後に披露されました。
そしてプログラムの最後にルディエールが登場しルグリと椿姫を演じました。
私は映像で何度かルディエールを観ていましたが、時に美しく時にコミカルで、つくづく芸達者な人だなぁと思っていました。
今日は美しいルディエールが舞台上にいました。ルグリと組んだ「ロミオとジュリエット」の印象が強かったのですが、今日の演技も劇的な部分もあり素晴らしいラストでした。
他にもデュポン&ルグリ with 東京バレエ団の「パキータ(音楽・ミンクス、振付・プティパ)」やデュポン&イレールの「ル・パルク(音楽・モーツァルト、振付・プレルジョカージュ)」も良かったです。
ルグリのダンスは昨年のパリ・オペラ座バレエ日本公演での「ラ・バヤデール」の印象も大きいです。このバヤデールには象の「はりぼて(恐らく原寸大)」も出てきてとても楽しかったです。あの「はりぼて」、どうやって持ってきたのでしょう?(勿論舞台装置はもっとデカいですが)あぁ気になる「はりぼて」。
また同じく昨年の世界バレエフェスティヴァルでデュポンと組んだ「シルヴィア」、「小さな死」も印象にあります。
…あ、ルグリのダンスは自分で思っていたより沢山観ていた模様。今気付いてしまいました。
男性ダンサーにも様々なタイプの人がいますが、私はルグリのようなダンスール・ノーブルが一番好きです。
<女性はギエムが好きです>