本日、アルゲリッチが7歳(8歳?)、11歳、17歳&18歳の時の演奏をCDで聴きました。
7歳の少女・マルタはベートーヴェンの第1番のコンチェルトを多少先走りながらではありましたが、立派に弾き終えたと思います。非常に音が悪いのが残念ですが、どのような演奏なのかはわかる気がしました。
この歳でモーツァルトのコンチェルト(確か短調のどちらかだったような…。こちらは出回っていません)も弾いてデビューしたと聞きますのでタダ者ではありません。そりゃぁミスタッチも今のアルゲリッチに比べたらちょっと?かなり??多かったですが、7歳でベートーヴェンのコンチェルトを弾いてのけた少女マルタ…おそるべし!!!
共演:アルベルト・カステリャーノス(指揮)、エル・ムンド国立放送交響楽団[1949年ライヴ録音]
さて11歳の少女・マルタはシューマンのコンチェルトを弾いています。こちらも音が良くないのですが、ここで気付くのは7歳から11歳への成長のあまりの大きさです。この演奏は多少難ありの7歳時の演奏に比べたら大人の演奏です。いうなれば、無邪気な子供が3〜4年の間にすっかり大人になってしまったという感じです。
演奏も立派で音質はやはり悪いのですが、例えば第1楽章で必要以上に(?)指揮者が第1主題を遅く演奏しているのにもしっかり付けています。この第1楽章の後に拍手を受けていました。第2楽章以降は更に素晴らしく、第3楽章のラストの方でマスターテープの問題でしょうか?唐突に少し省略されてしまっていたのが非常に残念ではありましたが聴き応えがありました。
この頃には既に現在に通じるアルゲリッチ独特の歌い回しのベースができていたようにも感じられました。11歳の少女マルタ…おそるべし!!!
共演:ワシントン・カストロ(指揮)、ブエノスアイレス市立交響楽団[1952年11月26日ライヴ録音]
17歳の時の演奏は既に一流の音楽家の演奏として安心して聴くことができます。録音状態も良いのでとても気に入りました。収録されているのはシャルル・デュトワとのラヴェルのコンチェルトと、ルイ・マルタン指揮のショパンの第1コンチェルト(18歳)です。
後に結婚&離婚することになったデュトワとの出会いはこの頃だと聞いたことがあります。そのような経緯があったからでしょうか?情熱的と表現しても差し支え無いと思われるラヴェルです。
またショパンのコンチェルトも素晴らしいものです。この演奏から約6年後アルゲリッチはショパン・コンクールで第1位を受賞しますが、この演奏を聴いて、その受賞はまるで約束されたものであったかのように感じられました。
ラヴェル…シャルル・デュトワ(指揮)、ローザンヌ室内管弦楽団[1959年1月19日、ライヴ録音]
ショパン…ルイ・マルタン(指揮)、スイス・ロマンド管弦楽団[1959年9月25日、ライヴ録音]
そして19歳の時にドイツ・グラモフォンに「デビュー盤」として録音されたものがあります。この録音はここで語るまでもない名盤で、今以って「アルゲリッチ最高の録音」と絶賛する人は多いです。
アルゲリッチは早熟の天才と言ってもいいかと思います。私は今日、その才能は既に10代の頃に開花し、今もなお輝き続けているように確信しました。
<20代以降のアルゲリッチについてはまたの機会に>