メダル2個……
日本惨敗と言わざるを得なかったソルトレーク冬季五輪……
そんな中、私が一番印象に残ったこと……
それはショートトラック男子1000mである……
もちろん、
準決勝で1着でゴールしたのに失格になった寺尾選手………
ではなく
ゴールしたとき一緒に喜んでいた男
オーストラリアのスティーブン・ブラッドバリー

そう、あの棚ぼた金メダリストである。
彼の奇跡は準々決勝のときから始まっていた。
準々決勝、彼はゴールしたときは3着。ここで終わるはずだった。
しかし2着の選手の失格により、繰り上げ準決勝進出を果たしたのだ。
まあここまではショートトラックではよくあることで、誰も気にとめる人はいなかった。
しかし次の準決勝、
あの寺尾選手の失格の件で何度もニュースなどで入ったので知っていると思うが、
ともかく最下位だったのが1着で通過したのである。
この時点でも誰も注目していなかったであったろう。
そして決勝直前、テレビの前での母との会話。
母「私、アメリカ応援する。」
私「なんで?」
母「だって日系人だもん。」
私「じゃあ、俺はあのオーストラリア人応援するか。」
母「なんで?」
私「だって、また前の選手こけて銅ぐらい取れるかもしれないもんな。」
母「な訳ないでしょ。だって決勝だよ。」
私「でももしかしたら、あるわけないけど。」
母・私「わっはっは……」
そして決勝スタート。
やはり彼は最後方からのスタート。
力の差は歴然としていて、先頭との差はどんどん広がっていく……
そしてラスト一周……
このときすでに30メートル以上は離されていたと思う。
しかしこのときから
アメリカの新聞で「五輪史上最も奇妙なレース」とまで言われたことが起きる。
まず最初に(確か)韓国の選手が転倒、4位になった。
そしてゴール直前、
競り合っていた先頭(確か中国)が転倒し、
それに巻き込まれるかのように(確か)アメリカ、カナダの選手が転倒したのだ。
その転倒に巻き込まれないほど後方にいた彼は、
そのまま信じられないといった表情でゴールしたのだ。
私「マジで……金とりやがった……冗談のつもりだったのに……」
まさに
「五輪史上最も幸運な金メダリスト」
といっても過言ではない男である。
彼はソルトレークで3度目の五輪出場のベテラン。
リレハンメル五輪の5000mリレーで銅メダリストになったが、
その年のW杯で転倒。
4リットルも出血し111針を縫う大けがをした。
さらに6年後の9月にも、首から胸にかけて骨折。
彼のスケート人生は怪我の連続だった。
彼が表彰台に立ったとき、
「このメダルは今までがんばってきた僕に対する神様の贈り物だ」
といった。
そのときの笑顔は、最高に輝いていた。
ちなみにこの金メダルはオーストラリアどころか
南半球初の金メダルである。
さらにオーストラリアでは幸運を呼ぶという
『ブラッドバリー切手』なるものも発売されているとか。
ほ、ほしい!!(まじで)
また彼が勤めているという企業は
実はアメリカのオーノのスケート靴を作っていた企業だという(笑)
…………こういうことがある方スポーツって面白いと思う
もどれ◎