このページは、2011年に行った、フランスの旅行記です。アルザス地方を中心に、クリスマスシーズンで盛り上がる町や村を訪れています。といっても、写真などはフォートラベルの私のページに掲載していますので、このページでは、裏話的なものを中心に紹介しています。2つのページを併せてご覧頂ければ幸いです。
〜準備期間&第0日〜 2011.11〜2011.12.7
いつもの旅行記は「第1日」から始めているんですが、今回は1日目が現地に早朝に到着するため、文章が長くなり過ぎてしまいそうなので、日本出発日を「第0日」として、準備期間の事も含めて最初のページとすることにしました。
なかなか休暇を取れるチャンスが無く、今年は無理かなぁ・・・、とも思い始めていましたが、諦めずに機会を窺い続けてきた結果、11月になってようやく、短いながらも12月中に5日間の休暇を確保することができました。準備期間は1か月程度、慌ててプランの作成を始めます。行先は、前々から狙っていたフランスに決めます。正直、今までフランスというヨーロッパを代表する国に行けていなかった事に、「フランスを訪れずしてヨーロッパを語ることができるのか」という後ろめたさを感じていました。それにもかかわらず今までフランス行きを躊躇していたのは、第一に言葉の問題があります。フランス語は、他のヨーロッパ言語と比べても難しそうな印象がありますし、しかも、フランス人はフランス語へのこだわりが強く、英語で話しかけても相手をしてくれない、というような噂もよく耳にします。ですが、私もこのサイト「欧羅巴ひとり旅」の管理人として、そろそろ重い腰を上げねばならない、と、いよいよフランスに踏み込む決意を固めました。
さて、今回の旅にはもう一つの心配事があります。それは、私にとって初めての「冬の旅」だということです。ヨーロッパの冬の寒さがどれほどのものなのか未知数なので、とにかく防寒対策は万全にしておかなければなりません。また、冬は昼が短いので、行動時間が制約されます。ですが、そこは夜の長さを逆手にとって、夜を楽しめるような行先を選ぶことにします。そう、12月といえばクリスマス、きっとイルミネーションや、クリスマス市が盛大に行われているはずです。そこで、今回のメインの目的地は、フランスの中でもクリスマス市が特に有名らしい、アルザス地方に決めました。
色々と不安材料を抱える今回の旅行なので、初心に帰って、なるべく無理をせずに、楽をできるところは楽をして旅行しよう、ということで、アルザス地方の村々を巡る現地ツアーに参加することを思い立ちました。幸い、アルザス地方には日本語で申し込みのできるツアー会社があるので、早速メールを送ってみました。ですが、帰ってきた返事は、ツアーの最少催行人数が2名で、今のところ足りていない(要するに、他の客が誰もいない)ので、他の申し込みがあるまでウェイティング扱いにさせてもらいます、との事でした。思わぬところで一人旅の弱味が出てしまいました。とにかくギリギリまで待ってみることにします。一度入りそうになった予約がキャンセルになるなど、途中経過のメールは何度かもらいましたが、どうやらダメになりそうな気配が濃厚です。しかし、アルザスの村についてネット等で調べているうちに、どうしても行ってみたいという気持ちが抑えられなくなってきました。こうなったら、自力で行くしかありません。バスの本数はかなり少ないですが、村と村の間の距離はそれほど遠くなく、徒歩で移動できる区間もありそうです。そのあたりも加味して、ツアーに参加できなかったとき用のプランを組み立てにかかります。どうやら、当初の思惑とは裏腹に、相当ハードなスケジュールになってしまいそうな気配です・・・。
というわけで、初めての冬旅での強行軍にも耐えられるように、
旅の装備も補充です。まずは、日本ではとても着用できないような厚手の帽子。手袋は、カメラのシャッターを押しやすいように、指先部分が着脱可能なものを入手しました。どちらもネット通販で購入したもので、品質は粗めですが・・・。それから、腕時計のベルトに装着できる、小型のコンパスです。・・・っていうか、今までコンパスも持たずに外国の町を歩き回っていたというのが、無謀といえば無謀なんですが・・・。他にも、温かそうで、しかも動きやすくて、なおかつ少し服装にうるさそうなレストランなどにも対応できそうな服を探して購入しているうちに、結構な出費になってしまいました。
飛行機は、昨年就航した、JALの羽田発の深夜便を利用します。就航のニュースを聞いた時から、これは使える!と思っていたんですが、早くもその機会がやってきました。パリに早朝に到着するので、初日を丸一日使えるのが大きいです。もっとも、私の場合は大阪から乗り継ぎになるので、仕事が終わってからダッシュで空港に向かわなければ間に合いませんが・・・。宿泊地は、最初の2日間がアルザスの中心都市ストラスブールで、最終日はさすがにストラスブールから空港に直行するプランは危険なので、パリに泊まることにして、それぞれネット上のクチコミで評判の良さげなホテルを予約しました。現地での移動(鉄道)は、いつもは鉄道パスを購入するんですが、TGV(フランスの新幹線)を利用する場合は割引料金ながらも切符を購入する必要があり、あまりパス利用のメリットがないため、今回はTGVの切符を単体で予約購入しました。TGVの切符には飛行機のように早割運賃があり、区間によっては、それこそ飛行機の普通運賃と格安券との差ぐらいの割合で、驚くほど安値で購入できました。
さて、あっという間に出発の日がやってきました。仕事を終えて、荷物を取るためだけに慌しく帰宅し、すぐに関西空港に向かいます。荷物は、冬だと夏よりも多くなりそうに思えますが、夏はかばんに入れている防寒着を冬は最初から着用していたりするので、実際にはほとんど変わらず、全部機内持ち込みにできる範囲に収めることができました。関空から羽田に飛び、羽田の国内線ターミナルからJALの専用シャトルバスで国際線ターミナルへと向かいます。国際線ターミナル内は、夜便が多いだけあって多くの店が営業していますが、それでも時間が経つにつれて順番に閉店していきます。薬局があるというのが便利で、ヒザに旅行時限定の爆弾(?)を抱える私はすかさず湿布薬を購入し(湿布というのが機内持ち込みできるのかどうか分からなかったので、持ってきていませんでした)、また、これからの旅に備えて栄養ドリンクでエネルギーを充填したりしていました。そう、すでに真夜中ではありますが、時差調整のためには、あと数時間は起きていなければならないのです。その後、深夜も営業しているカフェ兼バーのような店で時間をつぶしているうちに、出発時間が近付いてきたので、搭乗口付近に戻ってみると、私の名前が呼び出されています。行ってみると、エコノミー席がオーバーブッキングのため、プレミアムエコノミーの席に移ってもらいたい、との事。どうやらこれは幸先良い旅のスタートになりそうです。
やがて搭乗時間となり、機内に乗り込みます。プレミアムエコノミーの座席は、かなり広いです。備品類も、スリッパが付いていたり、ヘッドホンが立派なものだったり、結構充実しています。いつもより快適なフライトになりそうです。テレビモニターは、普通のエコノミー席も含めて全席に付いていて、いつでも好きな時に好きな映画などを見ることができます。もう今ではどの航空会社でもそれが当たり前になっているようで、この数年でずいぶん便利になったものです。そういったものを利用して、現地時間の夜11時頃まで粘ってから、眠ることにします。まあ、どうせ眠れないんですが・・・。