フランス旅行記2011

   

〜4日目〜 2011.12.11

 今回の旅行も遂に最終日、帰国の日です。午前中の飛行機に乗るので、観光などは何もできません。というわけで、あまり大きな出来事も起こらないので、目一杯どうでもいい事を書いてみたいと思います(笑)。飛行機については、もっと遅い便もあったんですが、予約の時点では帰国日に仕事に行かなければならない可能性があったので、こんなスケジュールになりました。
 午前中、といっても11時発なので、ホテルで朝食を食べる時間ぐらいはありました。1階に下りて朝食会場を探すと、小さいホテルなのですぐ見つかりましたが、レストランというよりもロビーの延長のような感じの場所でした。パンやおかずの種類もそれほど多くなく、朝食に関してはストラスブールのホテルの方が上だったように思います。ただ1つこちらのホテルの方が良かったのは、係の人が「Coffee or tea?」と、お馴染みの調子で注文を取りにきてくれたことでしたが、コーヒーを注文すると、コーヒーだけが出てきました。まあ当たり前なんですが、以前にイタリアで朝食時にコーヒーを注文した時は、コーヒーと温めたミルクが両方出てきて、自由にブレンドできるようになっていたので、カフェオレで有名な(?)フランスでもきっとそんな感じだろうと勝手に想像してしまっていました。そこまで贅沢は言わないにしても、砂糖さえも近くには見当たりません。そんな私を尻目に、後から来たおじさんは最初から「カフェオレ」と注文していました。そんな手があったのか、などと思いながら、ブラックコーヒーをすすりつつパンを頬張ります。  朝食を終えて部屋で荷作りをしていると、すぐに出発予定の時間になりました。フロントでチェックアウトしようとしましたが、今回も「チェックアウト、シルヴプレ」が1回で通じず、改めて言葉の壁の高さを感じさせられます。まあ、どこの国でも(日本も含めて)早朝のフロントというのは宿直員のような人が担当していることが多いせいか、どちらかといえば無愛想というか、接客慣れしていない感じの人が多いような気がします。それでも特に問題なくチェックアウトを終え、空港行きのバス停へと向かいます。そのバス停に近いというのもこのホテルを選んだ大きな理由の一つだったのですが、この時、一つの不安材料がありました。実は前日に、時刻表を確かめるために一度このバス停に立ち寄ったんですが、そこには「本日ストのため運休」という貼紙がしてあったのです。まあストなんて1日で終わるだろう、と楽観視していたんですが、実際にバス停に近づいてみると、ガードマンのような格好の人が数人立っていて、その一人が「どっちの空港に行くんだ?」と話しかけてきます。シャルルドゴール、と答えると、「No bus, because strike.」と、私でもはっきり聞き取れるたった4単語で、私の甘い考えは一瞬で打ち砕かれてしまいました。そうなるとメトロや鉄道を乗り継いで、ということになりますが、改めてガイドブックを開いてルートを確認してはみたものの、今更この場所から鉄道を乗り継ぐのもかなり面倒臭そうです。とすれば最後はタクシーしかありません。もはや「タクシーは使わない派」なんていうのはすっかり過去の戯言になってしまいました。タクシー乗り場に行くと、待っていた運転手は、こちらがまだ行先も言っていないうちに、「はいはい、空港ね」と、すべて分かっているような感じで荷物をトランクに積んでくれます。近くにさっきのガードマンっぽい人が来ていたので、どうやら先回りして「あの客は空港に行くぞ」と話してくれていたようです。とりあえず、行先がターミナル2であることを告げてタクシーに乗り込みます。道中、運転手からターミナル2のどのホールか聞かれたので、「E」と答えました。フランス語のEは「イー」ではなくて、「ウー」に近いというか、まだ口がどの音を出すか固まっていないうちに声だけ出す、というような中途半端な音ですが、ここで今回の旅行での自己ベスト発音(1文字ですが・・・)が飛び出し、1回で分かってもらうことができました。毎回のことながら、その国の言葉にやっと慣れてきた頃に旅行が終わってしまうというのが、もったいない気がします。タクシーの料金は、ガイドブックには50ユーロ前後と書いてありましたが、実際には日曜でありながら45ユーロぐらいで到着しました。
 空港のチェックインカウンターは、まだ比較的早い時間ということもあって、それほど混雑はしておらず、スムーズに手続きを済ませることができました。セキュリティチェックの金属探知機は、同じような規模のフランクフルト空港などでは鬼のように厳しいので、この空港では如何ほどのものか試させてもらおう、的な気持ちでしたが、ズボンにカラビナを付けていたのをすっかり忘れていて、あっさり引っかかってしまい、何の試しにもなりませんでした。まあそれでも大きな問題は無くセキュリティを通過し、トランジットエリア内に入ります。実は、空港内でお土産にマカロンを買う予定で(賞味期限が短いので、なるべく帰国前ギリギリで買おうと思ったからです)、エリアに入ってすぐの場所に専門店があるのを事前に確認していたはずなんですが、その店がどこにも見当たりません。もしかすると、違うホールの案内図と見間違えていたのかもしれませんが、今更どうしようもありません。まあ、こんな時に手ぶらで帰らずに済むための保険として前日に凱旋門でチョコレートを買っていたわけですが、やっぱり諦めきれず、とりあえずホール内を端から端まで歩いてみると、1軒だけ、店先でマカロンを販売しているところを発見しました。早速購入しようとして手に取り、値札が目に入った瞬間・・・、すべてを見なかったことにしたい、という衝動に駆られたりもしましたが、そこは「いやいや、円高円高!」と自らを奮い立たせ(?)、結局予定どおりに購入しました。後日談になりますが、やっぱり高い買い物をした甲斐あって、他のお菓子よりも「フランスっぽい!」と好評だったので、フランス土産としてはおすすめです。ただ、自宅用に買った小さな箱のマカロンは、中に間仕切りが無く、運ぶ間にマカロン同士がぶつかり合って、表面がかなりひび割れていました。食べられないことはないですが、見栄えは悪いので、人にあげる場合は、間仕切りの付いた箱のものを選んだ方がいいと思います。
 空港そんなこんなでお土産の購入も終わり、あとは搭乗時間を待つのみです。ホール内には飲物の自販機があり(日本なら当たり前ですが、ヨーロッパではそれほど多くはありません)、いつもは苦労する帰国前の小銭の処分も、これで楽勝です。フランスの自販機は、使える硬貨の種類も多くて割と使いやすく、値段も店売りの物と変わらないので、結構利用させてもらいました。相変わらずのピーチティーを飲みつつ、大きな窓の外を眺めると、滑走路が朝焼けで美しく照らされています。時間が経つにつれて、搭乗を待つ乗客の数が増えてきました。また呼び出しが来てプレミアムエコノミーに格上げにならないかな、などと期待してみましたが、そう上手くいくわけもなく、やがて搭乗時間になりました。JAL42便は定刻どおりシャルルドゴール空港を飛び立ち、こうして今回の旅行は終了となりました。

 今回の旅行を振り返ってみると、出発前は、言葉の問題とか、気候の問題とか、たくさんの不安がありましたが、言葉については、いつもと同じように通じず、それでもいつもと同じように何とかなる、結局はただそれだけの事でした。気候についても、ヨーロッパは夏でも薄着だと寒いぐらいの時は普通にあるわけで、冬でもちゃんと防寒対策をしていれば、いつもの旅行とさほど変わるわけでもなく、特別に「冬」を意識することもあまりありませんでした。まあ今回は、関わった人達がみな親切だったり、天候に(気温の面で)恵まれていたり、「運が良かった」といえばそれまでかもしれませんが、それでも今回の旅行が成功に終わったことで、今後の旅の選択肢は大きく広がったような気がします。そしてこのフランスという国についても、今までちょっと避けているようなところがあった分、逆にとても魅力的に感じるようになってきました。今回の旅行を終えた今では「フランスおそるるに足らず!」みたいに調子に乗っている感はありますが、実際のところ、フランスは広い国で、地方ごとに色々な特色があるので、今回の旅行だけでは、まだまだフランスについて偉そうに語れるような状態ではありません。まだ目を通していない部分が大半のガイドブックをパラパラ眺めてみると、あらためてそう実感します。やっぱり私にとってフランスは「チャレンジの場」であり続けるのかもしれません。これからさらに経験を積んで、是非またこの国にチャレンジしてみたいものです。

〜おわり〜




今回の旅行の参考にさせていただいたウェブサイトを、
リンク集としてこちらのページにまとめてあります。
(クリスマス時季などは、特設サイトも多く作られますので、
 グーグル等でも検索してみられることをおすすめします。)


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