クリーン!マリーン!
in 阿漕浦

またまたやってしまいました、海岸清掃。
今回は、7月20日「海の日」に因んで、三重県漁業組合連合会さんが企画されたものです。
場所は、三重県の県庁所在地、というより地名が短い事で有名な「津(つ)」市内の阿漕浦(あこぎうら)という海岸です。
余談になりますが、阿漕とは、「あこぎな商売」の、正にあの「あこぎ」のことです。なぜ、こんな不名誉な使われ方をしているのかというと、実はとても悲しいお話にまつわるのです。
というのは、昔、この一帯は伊勢神宮の神領で殺生禁断の場となっていましたが、平治という親孝行の漁師が、病気の老母に魚を食べさせようと密漁したため、その罪で海に沈められたそうです。そのため、ずるいやり方で儲けを得る事を「あこぎな」と言うようになったようです。
しかしながら、地元の人々は親孝行な平治を哀れみ、今では海岸の一角に阿漕塚があり、句碑「月の夜の何を阿古木(あこぎ)に鳴く千鳥」が刻まれています(ちなみに、津では「平治せんべい」という、平治さんの被っていた網傘をかたどった煎餅が知られています。)。
はてさて、全国的には非常にマイナーではありますが、非都市的地域(田舎とも言う)代表三重県の若者が、まずはデートで相手を連れまわすのがここ。海辺にはたった3軒ながらそれぞれ個性を持ち、評価の高いレストランがあり、レストランからはヨットハーバーと海が眺められます。おしゃれ系レストランに入る予算がなかった人にも、夜の海辺に車を止めて、缶ジュースをすすりながら夜空を眺めて、うっとりしたところで相手の肩に手を回し・・というのもありがち、ありがち(最近はないのかな?)。
というわけで、三重県民がお世話になっているこの阿漕浦の清掃活動を行いました。
集合時間は午前7時と、朝早いながら、ハーバーの駐車場にはぞくぞくと車が集まりました。こっちの排気ガスのほうが、海に悪いんでは・・・。
まあ、それは今日は気にしない。(気にするべきか。)
駐車場から浜への入口で、係りのかわいい女の子達が「おはようございまーす。」と、ビニール袋と軍手を渡してくれます。ビニール袋は、「一般ごみ」と「ビン・缶」の2種類。
朝起きた時は涼しかったけれど、朝の浜辺は徐々に蒸し蒸しとしてきました。海岸の湿気が日の光に温められて暖かい水蒸気が立ち始めているからでしょうか。

浜辺には300人くらいの人が集まって来ました。
作業着の人、麦わら帽子に長靴とエプロンを身に付け慣れたような女性たち。若い人もたくさんいます。若い女性が多かったのが意外でした。
7時を少し過ぎたところで、漁連の代表の方と県の農林水産商工部の方が挨拶されました。
三重県の海岸で多いごみは、流木、空き缶空きビン類だそうです(しかし、ごみの70%は、人工物であるとのこと)。

ゴミ拾いの説明が終わった後で、早速活動開始!!
浜の中心から、海に向って右手の防風林の手前と左手のヨットハーバーに向ってそれぞれごみを拾って行きます。

前回の浜島エコツアーと違って、今度の浜は拾い貝、じゃなかった、拾い甲斐があります。
時節柄か、花火の後のごみがいっぱい。花火をした人がごみを拾った痕跡はあるのですが、それでも花火の芯の細い棒や、小さな花火の残りくずが砂から半分顔を出しています。こんなところを小さい子が裸足で歩いたりしたら、危ない危ない!

時折見つけるのが、ライター。花火のお伴ですが、後片付けはきちんとね。
場所も漁業の盛んな浜島と異なり、生活用品の破片らしいプラスチックの細かなかけらがあちこちに散らばっていました。
この他、木の枝がたくさん打ち寄せられていて、300人でも拾い切れないくらいです。
自分が見つけた中には、普段自分も使う「ゴムベラ(お菓子作りで使うようなヘラ)」の柄や、薬のアンプルのようなものがありました。どうしてこんなところに落ちているのだろう。
20分くらい歩いていると、額に汗が流れてきます。曇りで日差しが弱いのが幸いでした。

40分くらい、皆さん黙々と拾ったところで、元の場所に戻り、ごみの集積所に各自が拾い集めたごみを分別しました。
意外にも、ペットボトルや缶ジュースの缶など、数えるほどしかありませんでした。
でも、花火のごみやビニールの切れ端、そして流木が山を作っていました。
清掃車も来ていて、抜かりがありません。
みんなできちんとごみを分別して、解散。

ご褒美に、三重県の定番「森の番人」が配られました。冷たい水がおいしーい!!
「森の番人」は宮川村のフォレストキーパーズさんがご用意してくださったもの。森林を保護する人達が海の清掃にも協力して、まさに「森は海の恋人」。森を美しくする事は海を美しくする事にもつながります。
海はとってもきれいになっていました。
これ、病み付きになるわ。
