Petit Voyage 4

比叡山

hiei  2004.5.3
 
 今年のゴールデンウィークは、ハワイに行こうかなあ〜、モーリシャスにもう一回行ってみよっかな〜とだらだら考えているうちに、いろいろお金を遣ったり、やることがあったので、結局日本でじっとしていることに。

 そこへ、知り合いのORさんからドライブのお誘い。いや、私がお願いしたのか?
 いざ、比叡山を拝みに!・・というよりは、比叡の山頂での優雅なお食事目指してドライビング(私が運転したわけではありません)。

 きっぱりしない天気で、鈴鹿山脈に近づくほど霧が立ち込めて、なんだかアジアの秘境みたい。
 昔、京都で習っていた三味線の師匠に、鈴鹿出身です、と言ったら、「山賊かいな」と言われたけど、確かにこの山深さを見たら、鈴鹿のイメージはそうなるかもね(実際は、平野も広広としています。海もあります)。

 鈴鹿山脈を越えると、もう滋賀県!三重県を出発してから40分程度。
 こんなに近かったんやね〜、と感心する。

 道中、最近見た映画の話題から、子供の頃の話まで、まあいろいろ出ます。
 映画「コールド・マウンテン」のニコールの年齢設定はいくつだったか・・?というのは確かに謎やね。
 
 滋賀県は、三重県より田舎かなあ〜(失礼!)と思っていたけれど、琵琶湖に近づくに連れ、にぎやかになって、とても三重県などは及びません。

 比叡山を上っていくと、木々の切れ目に広広と琵琶湖が広がっているのが見えてくる。
 伊勢志摩みたいに、入り組んだ海岸と太平洋しか見えない景色とはまた違っていて、自分は日本列島の真中辺りにいることを実感する。

 お目当ての「ロテル・ド・比叡」のレストランは、満席だった。
 一時間半待ちかもしれない、それ以上かも、と係りの人から言われるが、取り合えず、時間を潰す事にする。
 
 そういえば、昔はこういうホテルはなかった気がする。昔、というのは自分が京都で学生をやっていた10年くらい前のこと。
 うーむ、歳取ったわい!
 
 展望台のあるところまで上り、景色を眺めて時間を潰す。
 休日だけあって、随分賑わっていた。家族連れ、カップルなど・・。我々は、なに??

 いろいろな方角から眺めてみるが、展望台南方から眺めると、右手に京都の町並み、左手に琵琶湖とその周辺の町並みが見える。
 やっぱり、京都は都会やなあ。。住宅などがぎっしり並んでいる。三重県ではこうは行かない。大体、山と田園だから。。
 琵琶湖はちょうど、南の方の細くなっている辺りが見える。
 大津プリンスは背が高くて一番目立っていた。(写真の中央よりやや左に聳える細い建物がそれ。photo by OR)

 

 若い頃は、比叡山と琵琶湖周辺は毎週のようにドライブしていたのに、なんで懐かしさがないのかな??と思ったら、当時はドライブは人目を忍ぶかのように夜ばかりで、夜景ばっかり眺めていたからなのね・・などとちょっと感傷に耽ったりして。
 まあ、大人になるにつれ、いろいろあるさネ。
 
 ちなみに、展望台北方から眺めると、右手に琵琶湖の広い方と、かすむ沖ノ島が眺め遣れる。ああいう光景を見ると、「♪霞〜う〜う〜う〜む〜(ちょんちょん、と三味線)、舫い〜い〜の〜・・・」と、昔習った浄瑠璃の唄が頭の中でフラッシュバックするのが笑える。

 左手には、大原の山里がひっそりと佇んでいる。ほんとに隠れ里、と言う感じで時代が止まっているかのよう。
 三千院では、お茶売りのバイトはしたけど、結局、拝観はしたことがなかったよ、と学生生活を思い出した。

 こうした光景を眺めながら、またもやロテル・ド・比叡に戻る。
 あと4組待ち、とのことで、しばしその辺で時間をつぶす。
 
 ロテル・ド・・には、結婚式場や披露宴会場があり、若いカップルやお母様と娘さん、と言った人々が多い。
 へえ、初々しいのう、、と数年前のことを思い出したりしているうちに、レストランのボーイさんが呼びに来た。

 レストラン「l'oiseau bleu」は、比叡山からの眺望も楽しめる、フレンチレストラン。 
 内装もテラコッタタイル張りの床だけど、ところどころ木を使っていてぬくもりがあり、テーブルには春らしくライトグリーンとホワイトのテーブルクロスがかかっている。
 
 さて、メニューは4種類くらいある中で、私は「promenade montagnard(山あいの散歩道)」 、ORさんは「vent vert(緑の風)」を選ぶ。
 
 まずは、
 
hors-d'oeuvre 茄子とパルメザンチーズのテリーヌ、ブランダード添え スペイン風緑のソース: 茄子はどう料理しても、見た目的にあまり美しくないが、こういう食べ方もあるのねえ、と感心しながらテリーヌを崩して行く。ブランダード!懐かしい!・・といいつつ、食べた事はないけれど、干鱈と生クリームやバターやジャガイモを混ぜて潰したペーストのことは、むか〜し、南仏旅行をしたときに現地で知り合った日本人のフレンチ料理人から聞いた事があった。ブランダードだといわれなければ、ツナとポテトのマッシュを混ぜたみたいな味と食感。小さなトーストに載せてある。緑のソースは初夏らしくてよろしい。

 ここで、パンのサービス。
 ハーブ入り、ライ麦パン、プレーンなパン、ブラックオリーブ入りパンの4種類がある。
 どれも美味しそうだが、折角なので、ハーブ入りとブラックオリーブ入りを選ぶ。ハーブは、実は好きではないが、パンが甘めに作ってあって、珍しい味。サフラン入りオリーブオイルをつけて食べる。

plat principal 豚を2つの調理法で蜂蜜とロングペッパー入りパルマ産豚の蒸し煮焼きとトン足のベニエ ポレンタとトマトのプロヴァンス風:となんとも長いタイトル。パルマ産豚が普通の豚とどう違うのかはよく分からないが(生ハムで有名な豚で、乳清で肥育するらしい)、蜂蜜の甘いソースが、この柔らかい白身のような豚肉に合っている。少しぴりっとしたトン足のベニエで甘くなり過ぎないように。 とうもろこしの粉とミルクとバターなどで作ったポレンタは、淡雪みたいな不思議な食感。質素に食べると美味しいかも。ポレンタはイタリアのお粥なんだけど、フランスでも食べるのかなあ?

salade ゆで卵と赤キャベツのマリネ、アンショワイヤードのヴィネグレット:なんとも舌がもつれそうな名前。もう少し、アンチョビがあったら嬉しいなあ。。

dessert シコレのビスキュイとマスカルポーネのアイスクリーム、ティラミス仕立て シコレと軽いサバイヨンの2つのソース、赤い果実のサラダを添えて:うむ、長いけど、満足感のあるタイトル!シコレ(chicoree)というのはアンティーブの根で作ったコーヒーのようなもの(タンポポコーヒーみたいな物かな?)。世界的にカフェインレスブームが来るか? コーヒーより優しい味。コーヒー色のビスキュイと淡い黄色のサバイヨンソースがぴったり合っていて、至福の味わい!マスカルポーネのアイスも相性良い。赤い果実のサラダは、ラズベリーとクランベリーを何かのスパイスとともに煮詰めたものだと思うけど、独特の酸っぱさが何故か癖になって平らげてしまった。

 ちなみに、ORさんのデザートは(デザートしか覚えていない)、
「バナナのクルスタッド、バジルのグラニテとバニュルスのシロップ、パッションフルーツ添え」でブルーのお皿にイエローとグリーンで盛り付けられていた。クルスタッドはバナナを薄いパイ生地で包んでオーブンで焼いたもの。バナナは加熱すると確かに美味しいですね。バニュルスというのはフランスのスペイン国境近くで収穫される葡萄を使った甘口の赤ワイン。チョコに合う唯一のワインだそう。チョコに合うのなら、バナナにも合いそうね。
 
・・というわけで、美味しいお料理に大満足して帰路へ。
 
 ORさんへ、special thanks!!!