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  洋画・さ行



  《 STORY 》
 1920年代、青年将校ポール(デヴィッド・ボウイ)は活躍の場もないまま終戦を迎える。敗戦したドイツ国内では貧困や享楽に支配され、自堕落に暮らす人々であふれていた。エリート軍人だったポールはただの失業者でしかなく、恋人のシリー(シドニー・ローム)にも去られてしまう。目標も生き甲斐も無くしたポールはジゴロを統括するセマリング男爵夫人(マレーネ・デートリッヒ)のもとで働くようになる。

鑑賞日:1983年10月 1日 
映画館:テアトル新宿 


ジャスト・ア・ジゴロのパンフレットの表紙  洋楽を聴かない人にまでデヴィッド・ボウイ人気が広がったのは『戦場のメリークリスマス』の公開からだったかもしれない。私の周りにもそんな友人がたくさんいました。

 本作は『戦メリ』から遡ること5年、1978年公開のドイツ映画。ボウイの美しさだけでなく蒼々たる顔ぶれの美しい女優陣。目の保養になりますね。思えば、私がはじめてデートリッヒを見たのは本作かもしれません。

 【当時の鑑賞日記】
 もっとかたい話だと思ってたのにけっこうおもしろかった。


 不思議なことに本作と『ベニスに死す』の2本立てでした。(絵になる男つながり?)私は『ベニスに死す』が観たくて、ボウイファンの友人は本作が観たくて一緒に行きました。『ジャスト・ア・ジゴロ』上映後『ベニスに死す』が始まってからずーっと退屈そうにしていた友人を気遣い、途中で退出してしまいました。ヴィスコンティ映画はヴィスコンティファンじゃないと受け入れられないのか?

 テアトル新宿10月の番組表によると、デヴィッド・ボウイ来日記念週間だったようです。オールナイトでは『地球に落ちてきた男』も上映しています。



白い恐怖
SPELLBOUND
  《 STORY 》
 精神科病院の新院長として着任したエドワーズ博士(グレゴリー・ペック)は女医のコンスタンス・ピーターソン博士(イングリッド・バーグマン)の美しさに魅せられていた。コンスタンはエドワーズ博士が何らかのストレスを抱えていることに気付き、さらには彼は本物のエドワーズ博士ではないことを知る。そんな折、本物のエドワーズ博士の死体が発見される。コンスタンはエドワーズ博士と名乗ったJBが記憶喪失であることを知り、殺人の容疑がかかる彼を守りながら真犯人を突き止める。

鑑賞日:1984年 2月 8日 
映画館:銀座文化2 


 前年に観た『誰がために鐘は鳴る』と『カサブランカ』でイングリッド・バーグマンにノックアウトされた私。本作と『汚名』は願ってもない組み合わせの上映でした。
白い恐怖パンフレット白い恐怖パンフレット
 【当時の鑑賞日記】

 初めてヒッチコックの映画を見た。とてもよかった。おもしろかった。
 犯人がすっごく意外だった。精神科の医者というのがなんかとても新鮮だった。患者の夢を判断するのも新鮮だった。いい映画だ思う。


 ヒッチコックの作品を「いい映画だ」と上から目線で言ってしまう、相変わらず生意気な高校生です。

 この作品、バーグマンのファンは皆、女医に扮するバーグマンの美しさにため息をついたことでしょう。この作品でもバーグマンは”綺麗なのに可愛い”と言う反則技で私を攻撃してきました。本当に素敵な女優です。グレゴリー・ペックはナヨナヨの優男(失礼!)で頼りなげ。ちょっと”可愛い”です。

 記憶喪失の優男の夢判断シーンで美術監督をしたのがサルバドール・ダリでした。私がダリの存在を知ったのは、絵画ではなくこの映画です。夢を診断するということで日常では理解不能なシーンやくねくねとしたモチーフが印象強かったです。(2006年上野の森美術館で行われた『ダリ回顧展』ではそのデザイン画が、2016年国立新美術館で開催された『ダリ展』では映画のワンシーンが上映されていました)

 ヒッチコックは自分の監督した作品に自ら必ず出演することで知られています。なので、ヒッチコックの姿がスクリーンに映し出されると、笑うシーンではなくても観客は『クスッ』と笑っています。ヒッチコックの遊び心と映画ファンとのミニ交流のようで素敵ですよね。



  《 STORY 》
 アップルの創始者、スティーブ・ジョブズの自伝映画。

鑑賞日:2013年11月 8日 
映画館:ー 


 スティーブ・ジョブズの没後に映画が製作されると発表があり、とっても期待した反面、主演がアシュトン・カッチャーだと聞いてイメージが違うなと思っていました。しかし、映画は史実を追う楽しさだけでなく、アシュトン・カッチャーが演じるジョブズを視覚でも楽しめるものでした。エンターテイメントとしての本作品での彼の役割はとても大きいです。

steveのパンフレットの表紙 ジョブズは「天才だけど傲慢な経営者」だと言われている。ジョブズに近い複数の人が言うのだからそうだったのでしょう。でも、本作ではそのどちらでもないピュアな人間が描かれていたように思います。彼のまわりにイメージを共有できる人間が極端に少なかっただけで、決して傲慢な男ではなかったのではないかと。Lisa開発時に、フォントを後回しにするスタッフを切り捨てたシーンを見て強く感じました。本作ではそんな人物像が描かれていました。

 パンフレットの表紙になにやら奇妙な文字が。1枚めくると、おそらくこれが表紙なんだろうというタイトル名の入ったページが出てきます。これ、なんですか?



  《 STORY 》
 ギャングの大親分ロネガン(ロバート・ショウ)の賭博場の収益金と知らずに巻き上げた3人組。年長のルーサーは殺されてしまう。年少のフッカー(ロバート・レッドフォード)はルーサーの旧友ゴンドルフ(ポール・ニューマン)に復讐を持ちかける。相手がロネガンと知り、ゴンドルフは周到な計画を立てる。

鑑賞日:1981年11月15日 
映画館:テアトル池袋2 

スティングのパンフレットの表紙
 力技ではなく頭脳で復讐を企てます。実に痛快でクールなギャング映画です。

 【当時の鑑賞日記】
 楽しかったね。映画の内容もちゃんとわかったしポール・ニューマンにすごい魅力を感じた。


 映画終盤のドキドキした思いをよく覚えています。

 当時はテーマ曲も好きで、FMで放送されたテーマ曲をラジカセに録音し、何度も繰り返し聴いていました。

 本作品は『追憶』との2本立てで見ました。



スワンの恋
Un Amour de Swann
  《 STORY 》
 教養高い紳士スワン(ジェレミー・アイアンズ)は娼婦(オルネラ・ムーティ)を愛してしまう。スワンを軽蔑するような社会の眼も気にせず、没頭していってしまう。

鑑賞日:2017年 7月 7日 
映画館:bunkamuraル・シネマ 


 娼婦を狂おしいほどに愛してしまう貴族の話。愛に翻弄される姿が板に付いてる(?)ジェレミー・アイアンズ、さすがです。フランス映画らしくシニカルに終わっています。これがハリウッド映画だったら『プリティウーマン』のようにハッピーエンドになるんだろうな・・。



ソフィーの選択
Sophie's Choice
  《 STORY 》
 1947年、作家志望のスティンゴ(ピーター・マクニコル)はニューヨークに移り住む。そこで2階の住人ネイサン(ケビン・クライン)とパートナーのソフィー(メリル・ストリープ)と親しくなる。スティンゴはネイサン、ソフィーと意気投合し楽しい時間を過ごした。ある日、スティンゴはソフィーに暗く壮絶な過去がある事を知る。

鑑賞日:1983年11月 6日 
映画館:新宿文化シネマ2 

ソフィーの選択のパンフレットの表紙
 

 【当時の鑑賞日記】
 なかなかいい映画でした。つらい過去を持っているのは十分わかるけど、この人は生・死の選択が遅すぎたと思う。かわいそうだけど子供を一人差し出した後、もう一人の子供が消息不明の時、もう親として失格だと思う。
 主役のメリル・ストリープさんの演技がすばらしいなと思った。それから、私はこのネイサンのような人が好きだ!(狂ってるところはちとぬかして)


 なかなかに手厳しい当時の鑑賞日記です。