阿蘇山の火山活動についてのページ(2002.9.1設置〜2004.9.3更新)503-13 気象庁HP 阿蘇山についての図 from 週間火山概況 or 地震・火山月報(防災編) 503-12 気象庁HP 阿蘇山 火山情報(2000.1-) 503-11 気象庁HP 地震・火山月報(防災編) 503-20040630 2004. 6. 1〜6.30の阿蘇山の火山活動についての発表や報道から 503-20040531 2004. 5. 1〜5.31の阿蘇山の火山活動についての発表や報道から 503-20040430 2004. 4. 1〜4.30の阿蘇山の火山活動についての発表や報道から 503-20040331 2004. 3. 1〜3.31の阿蘇山の火山活動についての発表や報道から 503-20040320 阿蘇の火まつり 503-20040229 2004. 2. 1〜2.29の阿蘇山の火山活動についての発表や報道から 503-20040131 2004. 1.14〜1.31の阿蘇山の火山活動についての発表や報道から 503-20030728 2003. 7.10噴火の噴出物について 503-01 参考資料 |
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| 阿蘇山についての図 from 週間火山概況 or 地震・火山月報(防災編) | |||||
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最近の『週間火山概況』または『火山月報(防災編)』に掲載された、阿蘇山についての添付図です(図はgif形式)。
2004年 1月 日本の主な火山活動 ![]() 図4 阿蘇山 1月14日に発生した規模の大きい土砂噴出の翌日の中岳第一火口の状況(九州地方整備局の協力により撮影)。火口壁全面及び火口縁の南東側と南西側(白丸で囲った部分)が噴出物により黒く変色している。 2003年 日本の主な火山活動(年報)
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| 「地震・火山月報(防災編)」 |
2004年 2004年 7月 ● 阿蘇山 熱 土砂噴出 微動 2004年 6月 ● 阿蘇山 熱 土砂噴出 微動 2004年 5月 ● 阿蘇山 熱 土砂噴出 微動 2004年 4月 ● 阿蘇山 熱 土砂噴出 微動 2004年 3月 ● 阿蘇山 熱 土砂噴出 微動 地震 2004年 2月 ● 阿蘇山 熱 土砂噴出 微動 地震 2004年 1月 ● 阿蘇山 熱 土砂噴出 微動 地震 2003年 2003年 12月 ● 阿蘇山 熱 微動 地震 2003年 11月 ● 阿蘇山 熱 微動 地震 2003年 10月 ● 阿蘇山 熱 微動 地震 2003年 9月 ● 阿蘇山 熱 微動 地震 2003年 8月 ● 阿蘇山 熱 微動 地震 2003年 7月 ● 阿蘇山 熱 土砂噴出 降灰 地震 2003年 6月 ● 阿蘇山 熱 地震 2003年 5月 ● 阿蘇山 熱 2003年 4月 ● 阿蘇山 熱 2003年 3月 ● 阿蘇山 熱 微動 2003年 2月 ● 阿蘇山 熱 微動 地震 2003年 1月 ● 阿蘇山 熱 微動 地震 2002年 2002年 12月 ● 阿蘇山 熱 微動 地震 2002年 11月 ● 阿蘇山 熱 微動 地震 2002年 10月 ● 阿蘇山 熱 微動 2002年 9月 ● 阿蘇山 熱 微動 2002年 8月 ● 阿蘇山 熱 微動 2002年 7月 ● 阿蘇山 熱 2002年 6月 ● 阿蘇山 熱 2002年 5月 ● 阿蘇山 熱 微動 地震 2002年 4月 ● 阿蘇山 熱 微動 地震 2002年 3月 阿蘇山(-記載なし-) 2002年 2月 ● 阿蘇山 熱 微動 2002年 1月 ● 阿蘇山 熱 微動 2001年 2001年 12月 ● 阿蘇山 熱 微動 2001年 11月 ● 阿蘇山 熱 微動 2001年 10月 ● 阿蘇山 熱 噴湯 微動 2001年 9月 ● 阿蘇山 熱 噴湯 微動 2001年 8月 ● 阿蘇山 熱 噴湯 微動 2001年 7月 ● 阿蘇山 熱 噴湯 微動 2001年 6月 ● 阿蘇山 熱 2001年 5月 ● 阿蘇山 熱 噴湯 2001年 4月 ● 阿蘇山 熱 土砂噴出 2001年 3月 ● 阿蘇山 熱 微動 2001年 2月 ● 阿蘇山 熱 微動 地震 2001年 1月 ● 阿蘇山 熱2000年 1999年 1998、1997、1996、1995、1994、1993年 |
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地震・火山月報(防災編) 2004年 2004年 7月 ● 阿蘇山 [土砂噴出・熱・微動] 火山活動度レベルは2(やや活発な火山活動)であった。 中岳第一火口では、2004年1月14日に規模の大きな土砂噴出が発生して以降、湯だまり2)内で高さ約5mの小規模な土砂噴出が断続的に発生している。湯だまりの表面温度は65〜75℃と依然として高い値で推移し、湯だまりの色は期間を通じて灰色で、量は約3割であったが減少傾向が続いた。また、火口壁の最高温度も302〜322℃と高い状態で推移した。 噴煙の状況は、今期間を通じて白色で、噴煙高度の最高は火口縁上700mで通常と比べ変化はなかった。 火山性連続微動は前期間に続き期間を通じて継続した。孤立型微動は今期間2,490回発生し、前期間(1,351回)より増加、日回数は23〜188回で時々やや多く発生した。 その他、A型地震及びB型地震の発生は少なく、GPSによる地殻変動観測では火山活動に起因する変化は見られなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 2) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯がたまっており、これを湯だまりと呼んでいる。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を噴き上げる土砂噴出現象等が起こり始めることが知られている。 2004年 6月 ● 阿蘇山 [土砂噴出・熱・微動] 火山活動度レベルは2(やや活発な火山活動)であった。 中岳第一火口では、2004年1月14日に規模の大きな土砂噴出が発生して以降、湯だまり3)内で高さ約5mの小規模な土砂噴出が断続的に発生している。6月23日には、湯だまり南西部の土砂噴出部分が火口底に露出し、噴気孔となって勢いよく噴気を上げているのが観測された。湯だまりの表面温度は74〜76℃と依然として高い値で推移した。湯だまり量は、前期間に降水により約4割に増加したが、浅部の熱活動の高まりを反映してその後は減少傾向が続き、17日には約3割になった。 噴煙の状況は、今期間を通じて白色で、噴煙高度の最高は火口縁上600mで通常に比べ変化はなかった。 前期間の5月13日に発生した火山性連続微動は今期間を通じて継続した。孤立型微動は2003年9月に多発して以降やや多い状態が続いてきたが、今期間の回数は1,351回と前期間(2,713回)に比べ半減した。 その他、A型地震及びB型地震の発生は少なく、GPSによる地殻変動観測では火山活動に起因する変化は見られなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 3) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯がたまっており、これを湯だまりと呼んでいる。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を噴き上げる土砂噴出現象等が起こり始めることが知られている。 2004年 5月 ● 阿蘇山 [熱・土砂噴出・微動] 火山活動度レベルは2(やや活発な火山活動)であった。 中岳第一火口では、2004年1月14日に規模の大きな土砂噴出が発生して以降、湯だまり1)内で高さ約5mの土砂噴出が断続的に発生している。湯だまりの表面温度は約70〜80℃と依然として高い値で推移した。湯だまり量は、浅部の熱活動の高まりを反映して、期間の前半は約3割と少ない状態で推移した。5月18日以降約4割と増加したが、これは15〜17日の降雨によるものであり、浅部の熱活動の高い状態は継続している。 噴煙の状況は、今期間を通じて白色で、噴煙の高さは火口上50〜400mと通常に比べ変化はなかった。 継続時間の長い火山性微動は、一時期(10日〜12日)を除き概ね連続して発生した。孤立型微動は2003年9月から多発しており、今期間の回数は2,713回(前期間は2,724回)で依然としてやや多い状態である。 その他、A型地震及びB型地震の発生は少なく、GPSによる地殻変動観測では火山活動に起因する変化は見られなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 1) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯がたまっており、これを湯だまりと呼んでいる。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を噴き上げる土砂噴出現象等が起こり始めることが知られている。 2004年 4月 ● 阿蘇山 [熱・土砂噴出・微動] 火山活動度レベルは2(やや活発な火山活動)であった。 中岳第一火口では、2004年1月14日に規模の大きな土砂噴出が発生して以降、湯だまり2)内で高さ約5mの土砂噴出が断続的に発生している。湯だまりの表面温度は約70〜80℃と依然として高い値で推移し、湯だまり量は浅部の熱活動の高まりを反映して約3割と少ない状態で推移した。湯だまり南西縁の噴気孔からは勢いよく噴気を噴出し、下旬には噴気音がやや大きくなった。 噴煙の状況は、今期間を通じて白色で、噴煙の高さは火口上50〜500mと通常に比べ変化はなかった。 火山性微動については、継続時間の長いものが期間の始めから断続的に発生し、4月12日以降は連続して発生している。孤立型微動は2003年9月から多発しており、今期間の回数は2,724回(前期間は2,983回)で依然としてやや多い状態である。 その他、A型地震及びB型地震の発生は少なく、GPSによる地殻変動観測では火山活動に起因する変化は見られなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 2) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯がたまっており、これを湯だまりと呼んでいる。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を噴き上げる土砂噴出現象等が起こり始めることが知られている。 2004年 3月 ● 阿蘇山 [熱・土砂噴出・微動・地震] 火山活動度レベルは2(やや活発な火山活動)であった。 中岳第一火口では、2004年1月14日に規模の大きい土砂噴出が発生して以降、湯だまり2)から高さ約5mの土砂噴出や噴湯現象が断続的に発生している。湯だまりの表面温度は約70〜80℃と依然として高い値で推移し、湯だまり量は浅部の熱活動の高まりを反映して2003年6月以降減少を続け、3月16日以降は約3割になっている。湯だまり量の減少に伴い、土砂噴出の跡が露出して噴気孔となり、勢いよく噴気が噴出される現象が見られるようになった。 噴煙の状況は、今期間を通して白色で、噴煙の高さは火口上100〜600mと通常に比べ変化はなかった。 微動については、連続微動が17日〜30日に断続的に発生した。連続微動が発生したのは2003年8月14日以来である。孤立型微動は2003年9月から多発しており、今期間の回数は2,983回と前期間に比べると大きく減少したものの(前期間は5,526回)、依然としてやや多い状態である。また、B型地震は減少し、月回数は36回(前期間は176回)であった。 その他、A型地震の発生は少なく、GPSによる地殻変動観測では火山活動に起因する変化は見られなかった。また、全磁力繰返し観測でも2月の観測結果と比べ大きな変化は見られなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 2)湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯がたまっており、これを湯だまりと呼んでいる。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を噴き上げる土砂噴出現象等が起こり始めることが知られている。 2004年 2月 ● 阿蘇山 [土砂噴出・熱・微動・地震] 火山活動度レベルは1月14日に規模の大きい土砂噴出が発生して以降レベル3(小規模な噴火の可能性)に上昇していたが、その後1か月間、規模の大きい土砂噴出をはじめ、火山活動がより活発化したことを示す現象は発生せず、中岳第一火口の火山活動は1月14日以前の状態に戻ったと判断されたため、2月13日にレベル2(やや活発な火山活動)に低下した。 中岳第一火口では、1月14日に規模の大きい土砂噴出が発生して以降、湯だまりから高さ約5mの土砂噴出が断続的に発生している。湯だまりの表面温度は赤外線放射温度計による観測で80℃程度と依然として高い値で推移し、湯だまり量は浅部の熱活動の高まりを反映して2003年6月以降減少を続け、1月4日以降は約4割になっている。 噴煙の状況は、月間を通して白色で、噴煙の高さは200〜500mと通常に比べ変化はなかった。 微動の発生状況については、連続微動は観測されなかったが、孤立型微動は2003年9月から多発しており今期間の回数は5,526回であった(前期間は7,777回)。また、B型地震がやや多くなり月回数は176回であった(前期間は57回) その他、A型地震の発生は少なく、GPSによる地殻変動観測では火山活動に起因する変化はみられなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 2) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯がたまっており、これを湯だまりと呼んでいる。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を噴き上げる土砂噴出現象等が起こり始めることが知られている。 2004年 1月 ● 阿蘇山 [土砂噴出・熱・微動・地震] 規模の大きな土砂噴出が発生し、火山活動度レベルは2(やや活発な火山活動)から3(小規模な噴火の可能性)に上昇した。 1月14日15時41分頃、中岳第一火口で規模の大きい土砂噴出が発生した。同時に白色噴煙の噴出が強まり、一時火口縁上800mまで上がるのが観測された。また、継続時間37秒のやや振幅の大きい微動が発生した。規模の大きい土砂噴出の発生は2003年7月10日以来である。 当日及び翌15日に行った現地観測や、15日に九州地方整備局の協力で行った上空からの観測によると、中岳第一火口の湯だまりは黒灰色に変色し、湯だまりから高さ約5mの土砂噴出が断続的に発生していた。火口壁の全面には黒色の噴出物が付着しており、火口縁の南東及び南西方向の積雪も噴出物により黒く変色していた(図4)。また、中岳第一火口の東南東約8kmの阿蘇郡高森町上色見(かみしきみ)地区で微量の降灰を確認した。 火口縁の変色が2方向にあり、南東側は広範囲が淡く、南西側は狭い範囲が濃いのは、土砂噴出が南西方向に最も強く噴き出し、当時強く吹いていた西北西の風により火山灰が東南東方向に流されたためと考えられるが、詳細は不明である。 中岳第一火口の湯だまり2)の状況は、1月14日の規模の大きい土砂噴出の前後で特に大きな変化はなく、湯だまりの表面温度は赤外カメラによる観測で80℃程度と、依然として高い値で推移している。湯だまり量は、熱活動の高まりを反映して2003年6月以降減少を続け、1月4日以降は約4割になっている。 噴煙の状況は、月間を通して白色で、噴煙の高さは規模の大きい土砂噴出直後の火口縁上800mを除くと300〜500mで、通常と比べ変化はなかった。 微動の発生状況については、連続微動は観測されなかったが、孤立型微動は昨年9月から多発しており今期間の回数は7,777回であった(前期間は5,869回)。 その他、地震活動は低調で、GPSによる地殻変動観測では、火山活動に起因する変化はみられなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 2) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯がたまっており、これを湯だまりと呼んでいる。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を噴き上げる土砂噴出現象等が起こり始めることが知られている。 図4 阿蘇山 1月14日に発生した規模の大きい土砂噴出の翌日の中岳第一火口の状況(九州地方整備局の協力により撮影)。火口壁全面及び火口縁の南東側と南西側(白丸で囲った部分)が噴出物により黒く変色している。 地震・火山月報(防災編) 2003年 2003年 年報 ● 阿蘇山 [熱・土砂噴出1)・微動・地震] 中岳第一火口浅部の熱的な活動が活発であり、7月には規模の大きい土砂噴出1)が発生した。 11月4日以降、火山活動度レベルは2(やや活発な火山活動)であった。 中岳第一火口の浅部の熱的な状況は、2000年以降、南側の火口壁の温度に上昇傾向がみられ、2002年11月以降は400〜500℃程度と極めて高い状態で推移してきた。そして2003年4月以降は、火口底の湯だまり2)の温度が徐々に上昇し、その熱的な高まりを反映して、湯だまり量が以下のとおり減少を続けている。
2003年 12月 ● 阿蘇山 [熱・微動・地震] 火山活動度レベルは2(やや活発な火山活動)であった。 中岳第一火口の浅部の熱活動が高まっており、孤立型微動や地震が多い状態で推移した。 中岳第一火口の湯だまり1)の状況は、湯だまりの表面温度が70〜79℃と依然として高い値で推移している(前期間は73〜81℃)。熱活動の高まりを反映して、湯だまり量は約5割になり、さらに減少傾向が続いている。また、湯だまりの中央部付近での噴湯現象が引き続き見られている。なお、湯だまりの色は概ね乳緑色で、異常な変化はなかった。 2000年以降、赤熱状態が続く中岳第一火口の南側火口壁下の高温部の温度は、293〜412℃(前期間は302〜402℃)で依然として高い状態にあるが、今年の7月以降は低下傾向がみられており、これは地下からの熱の供給が湯だまりに覆われている火口底中心部に集中していることを示唆している可能性もある。 噴煙の状況は、月間を通して白色で、噴煙の高さの最高は火口縁上500mで特に異常な変化はなかった(前期間の最高も500m)。 微動の発生状況については、連続微動は観測されなかったが、孤立型微動は今年の9月2日から多発しており、今期間の月回数は5,869回であった(前期間は7,197回)。 地震活動は、B型地震の発生がやや多かった。 その他は、A型地震の発生回数は少なく、GPSによる地殻変動観測では、火山活動に起因する変化はみられなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 1) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯がたまっており、これを湯だまりと呼んでいる。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を噴き上げる土砂噴出現象等が起こり始めることが知られている。 2003年 11月 ● 阿蘇山 [熱・微動・地震] 火山活動度レベルは2(やや活発な火山活動)であった。 中岳第一火口の浅部の熱活動が高まっており、孤立型微動や地震が多い状態で推移した。 中岳第一火口の湯だまり1)の状況は、湯だまりの表面温度が74〜81℃と依然として高い値で推移している(前期間は76〜81℃)。熱活動の高まりを反映して、湯だまり量は約5割になり、さらに減少傾向が続いている。また、湯だまりの中央部付近での噴湯現象が引き続き見られている。なお、湯だまりの色は概ね乳緑色で異常な変化はなかった。 中岳第一火口の南側火口壁下の高温部の温度は302〜402℃(前期間は263〜401℃)で依然として高い状態にあるが、今年の7月以降は低下傾向がみられており、これは地下からの熱の供給が湯だまりに覆われている火口底に集中していることを示唆している可能性もある。 噴煙の状況は、月間を通して白色で、噴煙の高さの最高は火口縁上500mで特に異常な変化はなかった(前期間の最高は600m)。 微動の発生状況については、連続微動は観測されなかったが、孤立型微動は今年の9月2日から多発しており、今期間の月回数は7,197 回であった(前期間は5,299 回)。 地震活動は、A型地震、B型地震とも発生回数が少なく、静かな状態であった。 GPSによる地殻変動観測では、火山活動に起因する変化はみられなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 1) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯が溜まっており、これを「湯だまり」と呼んでいる。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を噴き上げる土砂噴出現象等が起こり始めることが知られている。 図4 阿蘇山 火山活動経過図 a) 最近(2002年1月〜2003年11月)の孤立型微動の日回数及び累積回数 b) 長期間(1983年1月〜2003 年11月)の孤立型微動の日回数及び累積回数、湯だまり量※及び噴火の発生時期、湯だまりの表面温度 ※1987年5月より全面湯だまり(量10)〜湯だまり無し(量0)の11段階の観測を行っている。それより前は、大(量10〜7に相当)、中(量6〜4に相当)、小(量3以下に相当)、無し(量0)の4段階で観測していた。図中では、便宜上、大を量10、中を量5、小を量1にプロットした。 図4-a)より、孤立型微動は引き続き多い状態で推移していることが分かる。一方、図4?b)より、湯だまり量の減少と湯だまり表面の温度上昇が進んでおり、過去20年間の活動の中でみて、噴火が発生した時期に匹敵する状態であることが分かる。以上より、中岳第一火口の浅部の熱的な活動が高まっていると考えられる。 2003年 10月 ● 阿蘇山 [熱・微動・地震] 中岳第一火口の浅部の熱活動が高まっており、孤立型微動や地震が多い状態で推移した。 中岳第一火口の湯だまり1)の状況は、湯だまりの表面温度が76〜81℃と依然として高い値で推移している(前期間は75〜81℃)。熱活動の高まりを反映して、湯だまり量は以下のとおり減少が続いている。
また、5月21日以降、湯だまりの中央部付近での噴湯現象が見られている。なお、湯だまりの色は7月10日の土砂噴出発生後は一時灰色に濁っていたが、8月19日以降は静穏時に見られる緑〜乳緑色に戻っている。 中岳第一火口の南側火口壁下の高温部の温度は263〜401℃(前期間は296〜397℃)で依然として高い状態にあるが、今年の7月以降は低下傾向がみられており、これは地下からの熱の供給が湯だまりに覆われている火口底に集中していることを示唆している可能性もある。 噴煙の状況は、月間を通して白色・少量、噴煙の高さの最高は火口縁上600mで特に異常な変化はなかった(前期間の最高も600m)。 微動の発生状況については、連続微動は観測されなかったが、孤立型微動は9月2日から多発しており、今期間の月回数は5,299回であった(前期間は11,286回)。 地震活動は、B型地震が9月から増加していたが、10月下旬には少なくなった。今期間のB型地震の月回数は1,600回であった(前期間は1,377回、以上図4)。A型地震の回数は少なかった。 GPSによる地殻変動観測では、火山活動に起因する変化はみられなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 1) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯が溜まっている(湯だまり)。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を吹き上げる土砂噴出現象等が起こり始めることが知られている。 図4 阿蘇山 火山活動経過図 a) 最近(2002年1月〜2003年10月)のB型地震及び孤立型微動の日回数及び累積回数 b) 長期間(1983年1月〜2003年10月)の孤立型微動の日回数及び累積回数、湯だまり量※及び噴火の発生時期、湯だまりの表面温度 ※1987年5月より全面湯だまり(量10)〜湯だまり無し(量0)の11段階の観測を行っている。それより前は、大(量10〜7に相当)、中(量6〜4に相当)、小(量3以下に相当)、無し(量0)の4段階で観測していた。図中では、便宜上、大を量10、中を量5、小を量1にプロットした。 図4-a)より、今年の9月以降のB型地震が多く発生する状態は収まったが、孤立型微動は引き続き多い状態で推移していることが分かる。一方、図4-b)より、湯だまり量の減少と湯だまり表面の温度上昇が進んでおり、過去20年間の活動の中でみて、噴火が発生した時期に匹敵する状態であることが分かる。以上より、中岳第一火口の浅部の熱的な活動が高まっていると考えられる。 2003年 9月 ● 阿蘇山[熱・微動・地震] 中岳第一火口の浅部の熱的な活動が高まっており、孤立的な微動や地震が多い状態で推移した。7月にみられた土砂噴出や、7〜8月に発生した連続的な微動は観測されなかった。 中岳第一火口の湯だまり1)の状況は、7月10日の土砂噴出発生後には湯が灰色に濁っていたが、8月19日にはやや濁りが取れ乳緑色となり、9月1日以降は静穏時に見られる緑色に戻っている。湯だまりの表面温度は75〜81℃で、依然として高い値で推移している(前期間は73〜76℃)。湯だまり量は、6月3日の現地観測で9割、8月5日の観測で8割になり、その後も減少傾向にある。また、5月21日以降、湯だまりの中央部付近での噴湯2)が続いている。中岳第一火口の南側火口壁下の高温部の温度も、296〜397℃で依然として高い状態にあった(前期間は352〜373℃)。 噴煙の状況は、月間を通して白色・少量、噴煙の高さの最高は火口縁上600mで特に異常な変化はなかった(前期間の最高は500m)。 地震活動は、B型地震の日回数が7日、11〜19日、22日、28〜30日に50回を超えるなどやや活発化し、月回数は1,377回となった(前期間は281回)。A型地震の回数は少なかった。 微動の発生状況については、7月27〜31日、8月9日、13〜14日に観測された連続的な微動は、今期間は観測されなかった。孤立的な微動は9月2日から多発し、今期間の月回数は11,289回であった(前期間は1,740回、以上図4)。 GPSによる地殻変動観測では、特に異常な変化はみられなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 1) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯が溜まっている(湯だまり)。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を吹き上げる土砂噴出現象等が起こり始めることが知られている。 2) 噴湯:湯だまり内で火山ガス等が噴出し、湯面が盛り上がる現象。 図4 阿蘇山 火山活動経過図 a) 最近(2002年1月〜2003年9月)の孤立的な微動の日別回数及び累積回数 b) 長期間(1983年1月〜2003年9月)の孤立型微動の日別回数及び累積回数、湯だまり量及び噴火の発生時期、湯だまりの表面温度 ※1987年5月より全面湯だまり(量10)〜湯だまり無し(量0)の11段階の観測を開始した。 過去20年間の活動をみると、孤立的な微動の増加、湯だまり量の減少と湯だまりの表面温度が70℃を超えるという現象が併せて起こった際に噴火が発生したことが多い。2002年末以降、それらの現象がみられていることから、浅部の熱的な活動が高まっていると考えられる。 2003年 8月 ● 阿蘇山[熱・微動・地震] 中岳第一火口の浅部の熱的な活動が高まっており、一時連続的に微動が発生した。 今期間は7月にみられた土砂噴出は観測されなかった。 中岳第一火口の湯だまり1)の状況は、7月10日の土砂噴出発生後には湯が灰色に濁っていたが、8月19日にはやや濁りが取れ乳緑色となっていた。表面温度は73〜76℃(7月は72〜79℃)で、依然として高い値で推移している。湯だまり量は、6月3日の現地観測で9割に減少したことを確認した後、一時的に降水により増えることはあるが、9割程度で依然減少傾向が続いている。また、5月21日以降、湯だまりの中央部付近での噴湯2)が続いている。中岳第一火口の南側火口壁下の高温部の温度も、352〜373℃で依然として高い状態にあった。 噴煙の状況は、月間を通して白色・少量で、噴煙の高さの最高は火口縁上500mで特に異常な変化はなかった(7月600m)。 微小なB型地震は、6月末〜7月中旬にかけてやや多くなり7月下旬から減少したが、8月17日、18日、24日に一時的に増加した。B型地震の月回数は281回と依然やや多い状態であった(7月は446回)。A型地震の回数は少なかった。 前期間の7月27日14時頃〜31日18時頃に8年ぶりに観測された連続的な微動は、今期間は8月9日、13〜14日に観測された。これらに伴い、噴煙活動等には特に異常な変化はみられなかった。孤立的な微動の発生回数は7月中旬からやや多い状態で推移しており、今期間の月回数は1,740回(6月167回、7月1,680回)であった。 GPSによる地殻変動観測では、特に異常な変化はみられ なかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 1) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯が溜まっている(湯だまり)。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を吹き上げる土砂噴出現象等が起こり始めることが知られている。 2) 噴湯:湯だまり内で火山ガス等が噴出し、湯面が盛り上がる現象 2003年 7月 ● 阿蘇山 [熱・土砂噴出・降灰・地震] 中岳第一火口の浅部の熱的な活動が高まってきており、土砂噴出が発生した。また、一時連続的に微動が発生した。 10日17時18分頃、土砂噴出1)に伴う震動が発生し、翌11日の阿蘇山測候所の調査で、中岳第一火口の東北東約6kmの箱石峠付近で微量の降灰があったことを確認した。また、火口の東〜北東側の火口壁が灰色に変色し、火口の東北東側を中心に泥状の火山灰が飛散しており、いずれも土砂噴出があったことを示していた。なお、噴石の飛散は確認されなかった。その後の熊本大学・阿蘇火山博物館・森林総合研究所及び産業技術総合研究所の調査によると、火山灰が降った領域は、中岳第一火口から東北東へ約14km、幅は1〜2km程度とのことであった。阿蘇山における土砂噴出の発生は2001年4月7日以来、山麓での降灰確認は1994年9月29日以来である。なお、10日と同様の震動が12日に2回、14日に1回発生したが、悪天候のため土砂噴出の有無については不明である。 中岳第一火口の湯だまり2)の状況は、10日の土砂噴出発生以前には緑色であった湯の色が、発生後には灰色に濁り、茶色の浮遊物が観測された。表面温度は72〜79℃(6月の最高は74℃)で、依然として高い値で推移している。湯だまり量は、6月3日の現地観測で9割に減少したことを確認した後、7月15日の降水により一時的に10割に戻ったが、17日には再び9割に減り、依然として減少傾向が続いている。また、5月21日以降継続している湯だまりの中央部付近での噴湯3)を引き続き観測した。中岳第一火口の南側火口壁下の温度も、依然として高い状態であった。 噴煙活動の状況は、月間を通して白色・少量で、噴煙の高さの最高は火口縁上600mであった(6月500m)。なお、土砂噴出に伴うとみられる震動が発生した時は、いずれも悪天のため噴煙の状況は確認できなかった。 地震活動は、6月29日から微小なB型地震がやや多い状態となっていたが、7月10日の 土砂噴出以降は減少傾向にある。A型地震の回数は少ない状態であった。 微動は、27日14時頃〜31日18時頃に連続的に発生した(1995年11月以来)。これに伴い、噴煙活動等には特に異常な変化はみられなかった。孤立的な微動の発生回数は増加し、今期間の月回数は1,680回(6月167回)であった。 GPSによる地殻変動観測では、特に異常な変化はみられなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 1)土砂噴出:火口底噴気孔からの火山ガス等の急激な噴出に伴い、湯だまりの湯や土砂を噴出する現象。噴出の勢いが強い場合、火口底などの破片を放出することもある。阿蘇山の中岳第一火口では、火山活動が高まるにつれて、湯だまりの湯量の減少〜湯だまりの噴湯現象〜土砂噴出〜湯だまりの消滅・火口底の赤熱〜本格的な噴火活動(多量の火山灰を噴出する噴火やストロンボリ式噴火等)へと推移することが知られている。 2) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯が溜まっている(湯だまり)。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を吹き上げる土砂噴出現象等が起こり始めることが知られている。 3) 噴湯:湯だまり内で火山ガス等が噴出し、湯面が盛り上がる現象。 2003年 6月 ● 阿蘇山 [熱・地震] 2000年以降、中岳第一火口の浅部の熱的な活動が高まってきている。 中岳第一火口の湯だまり1)の最高温度は74℃(5月70℃)で、依然として高い値で推移している。湯だまり量は、1993年7月以来、量10割(全面湯だまり)の状態が続いてきたが、3日の現地観測で9割に減少したことを確認した。また、5月21日以降継続している湯だまりの中央部付近での噴湯現象2)を引き続き観測した。さらに、中岳第一火口南側火口壁下の赤熱現象3)が継続し、高温部の最高温度は525℃(5月530℃)と、こちらも依然として高い状態であった。 噴煙活動の状況は、月間を通して白色・少量で、噴煙の高さの最高は火口縁上500mであった(5月500m)。 地震活動は、29日10 時頃より微小なB型地震が増加し、日回数は29日23回、30日114回と多発した(B型地震の多発は昨年11 月中旬〜下旬以来、日回数114回は観測開始以来最多であった)(以上図4)。また、孤立型微動は、2月以降は少なくなっていたが、今期間の月回数は167回(5月71回)とやや増加した。A型地震の回数は少ない状態であった。 GPS による地殻変動観測では、特に異常な変化はみられなかった。 1) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯が溜まっている(湯だまり)。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を吹き上げる土砂噴現象等が起こり始めることが知られている。 2) 噴湯現象:湯だまり内で火山ガス等が噴出し、湯面が盛り上がる現象。 3) 赤熱:物質が高温になり赤く輝いて見える現象。一般に500℃を超えるとみられる。 2003年 5月 ● 阿蘇山 [熱] 2000年以降、中岳第一火口の浅部の熱的な活動が高まってきている。 中岳第一火口の南側火口壁下の赤熱状態が引き続き観測され、火口壁の最高温度は530℃(4月501℃)と上昇傾向がみられる。また、湯だまり1)の最高温度は70℃(4月66℃)とやや高くなり、湯だまりの中央部付近で噴湯現象2)を観測した(以上図4)。 噴煙活動の状況は、月間を通して白色・少量で、噴煙の高さの最高は火口縁上500mであった(4月400m)。 昨年12月4日以降、1日当たり200〜400 回と数多く発生していた孤立型微動は、2月以降は減少傾向がみられており、今期間は1日当たり0〜5回で、月回数は71 回(4月474 回)であった。 地震活動は低調で月回数は93 回(4月70 回)であった。 GPS による地殻変動観測では、特に異常な変化はみられなかった。 1) 湯だまり:活動静穏期の中岳第一火口内には、地下水などを起源とする約50〜60℃の緑色のお湯が溜まっている(湯だまり)。火山活動が活発化するにつれ、湯だまり温度が上昇・噴湯して湯量の減少がみられ、その過程で土砂を吹き上げる土砂噴現象等が起こり始めることが知られている。 2) 噴湯現象:湯だまり内で火山ガス等が噴出し、湯面が盛り上がる現象。 2003年 4月 ● 阿蘇山 [熱] 2000 年以降、中岳第一火口の南側火口壁の温度が上昇している。 中岳第一火口の南側火口壁下の赤熱現象が引き続き観測され、火口壁の最高温度は501℃(3月460℃)と依然高い状態で推移している。湯だまりの最高温度は66℃(3月55℃)とやや高くなっているが、色は緑色のままであり、湯量にも大きな変化はなかった。 噴煙活動の状況は、月間を通して白色・ごく少量で、噴煙の高さの最高は火口縁上400m(18日)であった(3月500m)。 昨年12月4日以降、1日当たり200〜400回と数多く発生していた孤立型微動は、2月10日以降は減少傾向がみられており、今期間は1日当たり3〜36 回で、月回数は474回(3月1,965回)であった(以上図5)。 地震活動は低調で月回数は70回(3月92回)であった。 GPS による地殻変動観測では、特に異常な変化はみられなかった。 2003年 3月 ● 阿蘇山 [熱・微動] 2000年以降、中岳第一火口の南側火口壁の温度が上昇している。また、2002年4月以降は孤立型微動が多発していたが、減少傾向がみられる。 中岳第一火口の南側火口壁下の赤熱現象が引き続き観測され、火口壁の最高温度は460℃(2月475℃)と依然高い状態で推移している。湯だまりの最高温度は55℃(2月58℃)、色は緑色で、特に異常な変化はなかった。 噴煙活動の状況は、月間を通して白色・少量で、噴煙の高さの最高は火口縁上500m(29日)であった(2月600m)。 昨年12月4日以降、1日当たり200〜400回と数多く発生していた孤立型微動は、2月10 日以降は減少傾向がみられており、今期間は1日当たり24〜128回で、月回数は1,965回(2月4,183回)であった(以上図6)。 地震活動は低調で月回数は92回(2月178回)であった。 GPS による地殻変動観測では、特に異常な変化はみられなかった。 2003年 2月 ● 阿蘇山[微動・地震・熱] 2000年以降、中岳第一火口の南側火口壁の温度が上昇しており、2002年4月以降は、孤立型微動が多発するなど、火山活動状態が徐々に高まってきている。 昨年12月4日以降、1日当たり200〜400回と数多く発生していた孤立型微動は、2月10日以降は1日当たり80〜180回とやや減少したが、引き続き多い状態で推移している。月回数は4,183回であった(1月6,981回)。 昨年11月下旬に一時的に多発した体に感じない微小な地震は、12月以降は多発する前の状態に戻っており、月回数は178回であった(1月122回)。 中岳第一火口の南側火口壁下の赤熱現象が引き続き観測され、火口壁の最高温度は475℃(1月469℃)であった。湯だまりの最高温度は58℃(1月49℃)、色は緑色で特に異常な変化はなかった。 噴煙活動の状況は、月を通して白色、少量で、噴煙の高さの最高は火口縁上600m(13、27、28日)であった(1月500m)。 GPSによる地殻変動観測では、特に異常な変化はみられなかった。 阿蘇山では、中岳第一火口内は依然全面湯だまり状態にあり、噴火活動が差し迫っているとはみていないが、2000年以降、火口壁の温度の上昇がみられ、地震や孤立型微動の活動が時々活発化するなど、徐々に火山活動状態が高まる傾向にある(以上図8)。 2003年 1月 ● 阿蘇山[微動・地震・熱] 2000年以降、中岳第一火口の南側火口壁の温度が上昇しており、2002年4月以降は、孤立型微動が多発するなど、火山活動状態が徐々に高まってきている。 昨年12月4日以降、多い状態となっている孤立型微動は、1月2日に430回発生したのをはじめ、1日当たりの発生回数が200〜400回程度と引き続き多い状態で推移した。月回数は6,981回であった(12月8,496回)。 昨年11月下旬に一時的に多発した体に感じない微小な地震は、12月以降は多発する前の状態に戻っており、今期間の回数は122回であった(12月154回)。 中岳第一火口の南側火口壁下の赤熱現象が引き続き観測され、火口壁の最高温度は469℃(12月459℃)であった。湯だまりの最高温度は49℃(12月52℃)、色は緑色で特に異常な変化はなかった。 噴煙活動の状況は、月を通して白色、少量で、噴煙の高さの最高は火口縁上500m(2、25日)であった(12月600m)。 GPS による地殻変動観測では、特に異常な変化はみられなかった。 阿蘇山では、中岳第一火口内は依然全面湯だまり状態にあり、噴火活動が差し迫っているとはみていないが、2000年以降、火口壁の温度の上昇がみられ、地震や孤立型微動の活動が時々活発化するなど、徐々に火山活動状態が高まる傾向にある(以上図4)。
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