おおさか東線開業





■楽しむべき開業イベント

 平成20(2008)年 3月15日のダイヤ改正では、話題になるような事象が数多くあった。そのなかで筆者が選んだのは、おおさか東線の開業である。

 個人的な好みでいえば、開業のような前向きで明るくめでたいイベントが大好きなのである。特に今年は新線開業が続々とあり、地理的にも身近な路線が多いため、一番列車に乗ってみたいという希望はかなりの部分でかなえられそうだ。

 これに対して、廃止イベントは実は好きではない。廃線を対象とする記事を多々記しておいてなにごと、と問われそうだが、リアルタイムで廃止を追うというのは、身近な対象でなければ心が動かないのである。廃止になりそうな路線・列車などを、「何故なくなるのか」という視点で研究論考の対象にすることはある。しかし、廃止になるから追う、という接し方はほとんどしていない。──もっとも、境界は曖昧だから、言い訳じみていると嗤われてもしかたないのだが(苦笑)。

 最終「銀河」
 最終「銀河」を見送る狂騒。平成20(2008)年 3月14日新大阪にて。ホーム上では怒号が飛ぶなど、遠目にも殺伐とした雰囲気だった。しかしながら、それでも大阪よりはましな状況だったらしい。なにしろ、所定よりも5〜6分遅れて到着したほどだから、どのような阿鼻叫喚が繰り広げられたか、推して知るべしである。


 ともあれ、廃止イベントは好みから外れる。路線でも列車でも、なんらか理由があって廃止になるのだ。衰勢にあるものは、静かに穏やかに見送るべきだ、という思いがある。最終列車を喧噪と狂奔のもとで見送るというのは、どこか歪んでいるとさえ感じられる。

 その点、開業イベントはよろこばしい慶事であり、素直に楽しむことができる。単純なこの一事をもって、開業イベントには参加したいと思うのである。





■平成20(2008)年 3月15日・おおさか東線一番列車

 さあ、繰り言はここまでにしよう。あとは写真で、一番列車を追ってみよう。


 放出行一番列車

 放出に到着した、久宝寺からの一番列車。さすがにこれに乗車する行程は組めなかった。充分な準備ができず、ブレまくった写真になったのが残念。


 久宝寺行一番列車

 一旦引き上げてからホームに入線する、放出からの一番列車。シャッター速度は1/10秒だったはずで、スピード感満点になってしまった(笑)。


 久宝寺行一番列車

 放出発久宝寺行一番列車。出発前の小休止。


 久宝寺行一番列車

 顔写真に群がる、人、人、人。それでも前夜の最終「銀河」に比べれば、遙かに穏やかだった。


 久宝寺行一番列車

 久宝寺に到着した一番列車。


 久宝寺行一番列車

 引上線に入った一番列車。ちょうど、山なみから朝陽が顔を出した。


 久宝寺

 久宝寺にて、開業セレモニーの準備中。一番列車に敢えてあわせず、参加しやすい時間帯にセレモニーを行うという発想は、参列者に対して親切である。


 放出

 放出にて、こちらも開業セレモニーの準備中。


 新加美

 新加美にて、ここではくす玉割りの練習中だった。

 知見や情報を付加していない、ただ写真を並べただけの芸のない記事となってしまい、恐縮ではある。さりながら、新しい路線の開業という、心躍るできごとに接した楽しみを、少しでも共有できたらならば幸いである。





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