太陽の話 vol.1
太陽が月と共に、運命を知る上でもっとも重要な二大天体であることは、Astroページでも記述してあります。
太陽が示すのは、あなたの "表向きの顔" です。
あなたの存在を特徴付け、保証し、公に提示するのが仕事なのです。
太陽は箇条書きされたあなたのIDカードを作成すると言い換えてもいいでしょう。
「名前」、「姿かたち」、「肩書き」 は全て太陽の支配下にあります。
太陽は、最も単純でわかりやすい "印" をあなたに焼き付けます。
あなたのホロスコープで太陽が強ければ、あなたは特別な存在として周囲に認識されるでしょう。
逆に弱ければ、その他大勢に埋没してしまうわけです。
もちろん、それが幸不幸を分けるということではありません。
悪名が高かったり、ピエロになったりする人は強い太陽を持っていますし、存在感が希薄であればこそ、大きな不名誉から守られるということもあるでしょう。
vol.2
ここで特に言っておきたいのは、太陽は必ずしも、あなたの現在の本質や実態をそのまま示すとは限らないということです。
刻々の変化は月の領分であり、太陽はそうした変化を細かく反映することはありません。
変化がひとつのプロセスを終え、月が満ちるように形を成したとき、太陽はそこに強調と決定を与え、既成事実として焼き付けるのです。
もっと大雑把に「現在」は月の領分、「過去」は太陽の領分と分類してしまってもいいでしょう。
太陽は過去の実績を表現し、例えば、「今、力が強い」というのではなく、「かつての強さ」を総括してイメージに固定します。
時にはデフォルメして、威圧感や畏怖感を抱かせるような効力を発揮することもあります。
「奴は強い、敵うはずがない」と思わせるような働きをするわけです。
太陽はあなたの一部分を殊更に強調します。
それは身体的特徴であったり、性格の歪みであったり、特殊な立場であったりします。
「あの美しい人」とか「意地悪じいさん」とか「やんごとなきお方」とか言われる人たちの太陽は、ホロスコープ上でそれぞれユニークな位置を占めているはずです。
vol.3
「太陽」には"存在感"を左右する力があり、スター性やカリスマ性にも大きく影響するわけですが、今回は具体例をひとつ挙げてみましょう。
「太陽」と聞いて連想する人物といえば、老若男女を問わず、Mr.プロ野球――長嶋茂雄さんをあげる人が多いんじゃないでしょうか?
長嶋さんのホロスコープ上の太陽は水瓶座と魚座のちょうど境目(魚座の0度)にあります。
サイト内のテキストでも何度か触れているように、二つの星座の境界付近に天体やアセンダントがある人は、二つの星座(或いは室)の意味をほぼ等分に反映します。
長島さんは生まれながら、組織の中でセオリーを遵守する水瓶座的な性格と、無邪気で乙女チックな魚座的幼児性を併せ持っていると言えるでしょう。
少しテーマとずれますが、長嶋さんのホロスコープをもっと仔細に見てみると、アセンダントにも太陽と相似する特性があり、時代の変遷にしぶとく柔軟に対応し得る極めてバランスのいい運命方程式の持ち主であることがわかります。
このタイプの人 (アセンダントや主要天体の多くが星座の境界線付近に位置する) は、周囲の変化に合わせて適宜に自分を変質させていくことができる上、過去との矛盾に苦しむこともなく、時代から時代へとスムーズに泳ぎわたっていけるのです。
また、運勢の浮沈が比較的小さく、不運からの回復が素早かったり、問題を起こしてもペナルティが軽かったりする運のよさがあります。
もちろん、太陽のみが星座の境界線付近にあったからといって、強運を約束することにはなりませんが、ひとりの人間の個性が強調されるとき、他の人がどうしても感じてしまう不快や抵抗感を和らげ、制御するような不思議な二面性を持つタイプが多いことは確かなようです。
大衆に好かれるには、好位置の太陽といえるのでしょう。
vol.4
「〜座の人の今日の運勢」とか「あなたの星座は何座?」とか言う場合、ほぼ間違いなく太陽が在る星座のことですね。
なんといっても太陽星座は確認するのが簡単。
出生時間を知ろうとすると、母子手帳など探さなきゃならないので厄介だけど、太陽星座なら面倒な手間がいらない。
太陽星座による12星座占いが広く浸透し、定着したのはこの手軽さが最大要因と思われます。
太陽の位置だけで個人の全体像を把握するのは当然無理がありますが、前述したように太陽はあなたの "表向きの顔"を総括し、公示する力を持っており、位置する星座サインの性格もかなり反映します。
ですから、12星座占いを信じるに足りないと決めつけるべきではないでしょう。
占いたいのが「性格」なら、十分に参考になるはずです。
では、ここで水生式12星座(太陽星座)占いを軽く記述しておきます。
牡羊座はさわやかで若々しいイメージがある。汚いことはやらない、フェアで「いいヤツ」に見られることが多い。
牡牛座はちょっとしたことには動じない肝の据わった人間に見られがち。やや鈍くさいと思われることも。「大物」オーラが漂う。
双子座は要領よく器用に立ち回る「ちゃっかり屋」に見られることが多い。放っといても大丈夫な感じなので、わりと放っとかれる。
蟹座は素直な「良い子」のイメージがある。。皆がつい、かまいたくなる感じ。弱くなくても弱々しく見られたりする。
獅子座ははっきりした個性派に見られることが多い。自分では遠慮してるつもりでも「態度のでかいヤツ」と思われるタイプ。
乙女座はきっちりした真面目人間に見られがち。滅多にミスは犯さない「常識をわきまえた人」と思われることが多い。
天秤座は自信満々で華やかなイメージを振りまく。貧乏してても金持ちっぽく見られるタイプ。「気取り屋」と思われることも。
蠍座はイメージが極端に偏ることが多い。「超いい人〜極悪人」まで大きく評価が変わるようなこともある。一定しない。
射手座は猪突猛進タイプのイメージを持つ。おとなしくしてても「やんちゃ」と思われたり、わがままに見られたりすることが。
山羊座は気難しい「野心家」に見られがち。高みから人を見下すタイプに思われることもある。すごく利口そうに見える。
水瓶座は気さくで面倒見の良い「親分肌」タイプに見られることが多い。意地悪でも、人格円満に思われたりする。
魚座は無垢で、心優しいイメージがある。世間知に長けてても、他人を簡単に信じてしまいそうな「子供っぽい人」と見られがち。
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