みすゞ・詩の風景
みすゞは故郷をこよなく愛した。うたわれた仙崎や青海島の風景は多い
BGMはAyu作曲・演奏のImpure snow

 外海 青海島の海岸 向こうは萩市方面
内海外海

内海さらさら
外海どうど、

内海砂原
 外海石原、

内海こみどり
外海藍いろ、

内海いぢわる
外海おこりんぼ、

内海女の子
外海男の子。

瀬戸じやけんくわの
渦が巻く。


 瀬戸 青海島より深川湾を見る 左は仙崎のまち
瀬戸の雨

 ふつたり、やんだり、小ぬか雨、
 行ったり、来たり、わたし舟。

 瀬戸で出会つた、潮同志、
 「あなたは向うへゆきますか
 わたしはこつち、さやうなら」
 なかはくるくる、渦を巻く。

 行ったり、来たり、渡し舟、
 ふつたり、止んだり、小ぬか雨。



 青海島から弁天島をみる。向こうは山陰の山並み
 
 弁天島  

「あまりにかはいい島だから
 ここは惜しい島だから、
  貰つてゆくよ、綱つけて。」

北のお国の船乗りが、
ある日、笑つていひました。

うそだ、うそだと思つても、
夜が暗うて、気になつて、

朝はお胸もどきどきと、
駈けて浜辺へゆきました。

弁天さまは波のうへ、
 金のひかりにつつまれて、
  もとの緑でありました。 
       

  “極楽寺のさくらは八重ざくら“ 「極楽寺」より
 “田舎の一軒屋のお時計は、いちんち欠伸と
  ゐねむりだ。“     「一軒屋の時計」より 
  “角の乾物屋の塩俵“ 「角の乾物屋の」より
  
 “はらはら 松の葉がおちる、、お宮の秋は
  さみしいな“   「祇園社」より 八坂神社 

みすゞの美しい海