| 「涼宮ハルヒの消失」Blu-ray/DVDが発売されましたので、ネタバレレベルを改定します 台詞の記述はアニメ版を優先します。引用に付けたタイムコードはyoutubeにupされた公式動画のものを見て付けていますが、あまり精度はありません。 レベル0 : 「涼宮ハルヒの憂鬱」について全くしらない人でもOK。原作小説もDVDも前回放送も知らない人。 レベル1 : 1期放映分を視聴した人向け レベル2 : 「あらためて」放送分、「消失」を視聴した人向け。 レベル3 : 原作「憤慨」まで読んだ人向け「長門さんの小説っていいよね」 レベル4 : 原作「分裂」まで読んだ人向け「『わたぁし』って誰?」 レベル5 : 原作「驚愕」先行掲載分まで読んだ人。
>504 名前: 見ろ!名無しがゴミのようだ! [sage] 投稿日: 2010/12/30(木) 21:24:39 ID:pN8e+Ioh > ____ > / \ ( ;;;;( > / _ノ ヽ__\) ;;;;) >/ (─) (─ /;;/ 原作によると、長門はハルヒから例の謎パワーを掠め取ったか横取りしたかして >| (__人__) l;;,´ 神様だか何だか知らないがそのへンテコパワーがハルヒから長門に移ったとある >/ ∩ ノ)━・'/ >( \ / _ノ´.| | しかし、改変後普通の女の子に成る為には、そのパワーをハルヒに戻すか >.\ " /__| | 他のTFEIに移す必要がある・・・・・(無論ハルヒに戻す選択肢は無い) > \ /___ / つまり、長門が改変に必要であったパワーの入物としてのTFEI、それが朝倉か 劇場版「涼宮ハルヒの消失」 Part150 (http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/animovie/1293461916/504)より これは気付かなかった!ハルヒの力を持つ事ができるのはハルヒ本人とTFEIなど、特別な人間しか持つ事ができません。[分裂での佐々木の存在によって逆に強調されています](分裂ネタバレ抑止)また、
では、消失世界を曇らせていたのは朝倉だったのか。また、18日早朝、キョンが消失長門の手を取ってあげていたらどうなっていたのでしょう。 *)^ 朝倉(アサシンモード)「あなたが望んだんじゃないの……今も……どうして……」(陰謀p.25) また 長門(1月2日)「わたしはわたしが現存した時空間の彼等と接続している。再改変はわたし主導でおこなう」(陰謀p.25) これを「わたしはわたしが現存した時空間の彼等と接続している。(だから)再改変はわたし主導でおこなう」と読むと思念体の力で改変したように読めますが、前半は長門(12月18日)からの質問に答えただけ、後半は「私が朝倉からハルヒの力を得たので」を省略しているとも読めます。 では、甲南病院屋上に雪を降らせたのは?ハルヒが能力を持ち、自らがインターフェイスである通常世界を再構成すればハルヒの能力は長門からは失われます。20日に再度ハルヒの能力を奪い、また返してから24日はハルヒの望みのまま晴れ、パーティーが始まってから再度雪を降らせるために奪うと考えるのは不自然すぎます。「退屈」の台詞「できないことはない、ただし推奨はできない」からは長門デフォルトの能力で気象制御が可能だと理解できますが、果たして…(11/01/23この段落追記) *2)^次の二つのキョンのモノローグから 未来人には未来人なりの規則や法則があるのだろうよ。いつか誰か教えてくれるさ。すべてのオチが付くときに。(退屈-笹の葉ラプソディーp.128/アニメ版00;21;20) すべてのオチがつくその日まで、あと一つや二つくらいは何かあるだろう。/ とりあえず異世界人がまだ来てないってのもあるしさ。(暴走-雪山症候群p.197) 「あと一つや二つ」が陰謀と分裂だとすると、「すべてのオチが付くとき」は驚愕ではないでしょうか。 (11/01/09)
大ネタっぽい小ネタ、そしてよく話題になる「世界を大いに盛り上げるジョンスミスをよろしく」についてです。 >257 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2010/03/20(土) 21:55:30 ID:rRABG0o2 >「私はここにいる」ってハルヒが言いたかったことだけど、描いたのはキョンなんだよな >キョンのメッセージになってる >ここがキョンは何者なのかっていう疑問の鍵な気がする。散々既出だろうがな >258 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2010/03/20(土) 21:58:37 ID:BLsfvJFP >なるほど >キョンが描いた「私はここにいる」が、 >「覚えておいてくれよ、俺がここにいたことを」だっけ?と繋がっていくのか (涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団の活動1627日目 http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1268970596/l50 より) >395 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2010/06/13(日) 16:36:20 ID:Mv17synA >SOS団って名前は元ネタでもあるの? >つまりなんでSOSなのか。 > >ハルヒが退屈な世界から助けて欲しいからSOS団なのか? (略) >398 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2010/06/13(日) 16:41:11 ID:MjOd/ENb >Sekai wo >Oini moriageru tame no >Suzumiya haruhi no >団 >だよ >400 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2010/06/13(日) 16:46:30 ID:Mv17synA (略) >>>398 >それは知ってるけど、いかにも後付けっぽくない? >大体、楽しくしようって言ってるのにSOSって。 (涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団の活動1645日目 http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1276283158/ より) 「私はここにいる」について、以下は一度なにかの記事で見てそれきりリンクを喪失してしまったのでソースを示せないのですが、 阪神大震災の被災者が自宅に「私はここにいます」と立て札を立てて、避難先を知らせたとのことで、被災した人びとの中には、今でもこの言葉<私はここにいる>で震災を思い出される方もいらっしゃるとのこと。 こちらは避難所に貼られた安否確認の為の貼り紙です。(→避難所の張り紙-僕たちの阪神大震災ノート)そのものずばりの「私はここにいます」の紙を配った人の文を読んだはずなのですが、そのURLへのショートカットを喪失してしまいました。 「あんたさ、自分がこの地球でどれほどちっぽけな存在なのか自覚した事ある?」 何を言い出すんだ 「あたしはある。忘れもしない」(憂鬱p.226/憂鬱X00;06;51) 3年前のハルヒを襲った恐ろしい無力感。 「中学に入ったら、あたしは自分を変えてやろうと思った」「世界に訴えようと思ったの」 ハルヒが行ったのは、七夕の夜の校庭にメッセージを描く事。 「私は、ここにいる」 長門は答えた。俺は虚を突かれる 「そう書いてある」(退屈p.126/笹の葉ラプソディー00;20;07) 長門からそのメッセージの意味を聞いたキョンは、アニメ版ではめったにしない”主人公顔”になります。これぞまさにハルヒシリーズ、という展開です。 多くの読者にとってこの言葉の意味は、ハルヒの言葉どおり「自分(の存在)を世界に訴えようと思った」というこでとしかありません。 キョンたちが県立北高校から”甲”陽園駅前へ行き、”甲”陽線沿線を歩いてXX中学*)(地元迷惑抑止の為伏字)に入って校庭に図を描き、”甲”陽園駅前で朝比奈さん(小)と別れたというような事も、作品理解の為にはオマケの--”聖地巡礼”のための知識でしかないわけです。 しかしリアル神戸/西宮在住の人たち、なかでも甲陽園周辺の地理をありありと思い浮かべられるような方は、この風景描写と、そしてキョンが「虚を突かれ」”主人公顔”になった事にまったく別の意味を見出されているのではないかと思うのです。 >606 名前: 見ろ!名無しがゴミのようだ! [sage] 投稿日: 2010/12/26(日) 05:06:38 ID:ouWo7V9H >今は迷惑にはならない時間と思われるので吐きだしてしまおう。 >俺は実際に北高出身だ。 > >アニメの舞台は基本的に東京みたいななか、自分の出身校、生活した >地域が人気アニメの舞台にピンポイントでなって素直にうれしかった。 >放映アニメも消失も楽しんだ。 > >しかし、何か後ろめたかった。理由が最近わかった。 >それは俺にはリアルでの北高、西宮市での思い出があるからだ。 >これは、俺にとって二度と戻ってこないかけがえのないものだ。 >他人と共有できない幼少時からの思い出の積み重ねだ。 > >アニメの設定は当然脚色されているが、俺はそれを受け入れている >自分が嫌だったんだな。北高での高校生活はアニメみたいじゃなく、 >他所と同様にもどかしくて不安で大学受験のプレッシャーがあり、 >コンプレックスに耐える必要もあった。 > >それがあって現実の今の自分があるのに安易にアニメに写る北高みて >喜んでる自分を嫌悪していたんだ。あそこはリアルには愛憎入り交じる >場所だ。市内も同様、図書館は俺が不安に苛まれながら浪人受験勉強 >した場所だ。学校横の坂道も卒業後、夜に車停めて夜景見ながら >物思いに耽った場所だ。 > >それらに勝手な架空の世界観を付けられて晒されるのは耐え難い事の >はずなのに、アニメのおもしろさに負けて、その点から目をそらしてる自分 >が嫌だったんだ。 劇場版「涼宮ハルヒの消失」 Part149 http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/animovie/1293121217/l50 より こちらのブログ(→■[雑文]涼宮ハルヒと阪神大震災 - 一本足の蛸)に著者自身が阪神大震災について語った言葉がありました。(引用先の新聞記事は既にLIFO out。ハルヒシリーズについての著者インタビュー記事) 「その時(阪神大震災被災時)痛感したのは、人は他人の痛みに鈍感だということ。でも、僕だってそれまで他地域の災害は人ごとだった」 これこそ、ハルヒシリーズの重要なモチーフ、もしくはテーマそのものではないか思いつつ、やっぱり神人って大震災のトラウマだったのかなとか、ハルヒの叫び「私は、ここにいる」が、3年後の7月にいる主人公をまさにそのメッセージを描く瞬間へと引き寄せてしまうのって、やはり悲劇を体験してからずっと待っていた”自分を理解してくれる人”に巡り会えた人の心情そのもの*2)なんだろうねとか、恐らくはそんなことにも気付きつつ翌日ハルヒに「そうかい」(退屈p.129/笹の葉ラプソディー00;21;52)と言ってしまうキョンの、ハルヒの心を受け止められない弱さ、それもまた著者が描きたかった「人は他人の痛みに鈍感」なのではないかと思えたり。 キョンがそのように答えたのは3年前の七夕事件自体3大勢力のお膳立てに過ぎず、言われたとおりに「イベント」をクリアしただけなのに、その「見返り」にハルヒの想いという重過ぎる「アイテム」を受け取ってしまったから(00;09;44 溜息p.100)でしょう。 他人事の「ジョン・スミス」「匿名希望って事にしといてくれ」を、自分の意思でSOS団を作る「世界を大いに盛り上げるジョンスミスをよろしく」に変えるためには消失を待たねばなりませんでした。 7月には古泉がハルヒに見立てた白のクイーンを指で弾いていたキョンが、消失では部室の様子をいぶかしむ女生徒に(我が事として)黙っていてくれるように頼み、自分の意思で進んでドアを開けます。 キョンにとっては消失は眠っていたはずの3日間の出来事ですが、長門にとっては598年(待機モード3年+エンドレスエイト595年+通常時間5ヶ月)の時間と多くの犠牲を払ってラストの病院屋上に行き着いています。 しかし朝比奈さん(大)にとっては遠い日に過ぎ去ってしまった少女時代の記憶の名残りに触れる、ほんの数時間の事にすぎません。 そして、そのほかの登場人物にとっては何もなかったのです。 ただひとつ、ハルヒの記憶のなかに残された「世界をおおいにもりあげるジョンスミスをよろしく」を除いては。 *)^ この学校、「火垂るの墓」で節子を荼毘に付した丘にあるというのも、関係はないのでしょうがどうしても考えてしまいます。 *2)^ うまく表現できません。心の欠けていたピースが埋まった時、今現在の自分が救われるのではない。過去の、ピースが欠け落ちた瞬間の自分こそが報われるのだ…とでも言うべきでしょうか。 (11/01/22)
「魔法少女まどか☆マギカ」2話まで見ました 不穏な作品です OP 髪の長い自分自身(未来の自分?)に抱きとめられる、驚き、不安と恍惚 組んだ手が、足が、抱きしめた腕が光に包まれ魔法少女のコスチュームになり、額にキスを受けると髪の長い自分も輝く。未来の自分が今の自分に乗り移る、のではなく自分が未来の自分になるという美しい変身。 だが、歓喜に満ちた変身をしても雨の中を一人駆けなくてはならない。 1話2話ともにアバンタイトルの最後に主人公まどかが振り返る印象的なカットがある。これが何なのかは示されない。 本編 開きフロア。廃墟。人の気配の薄い近未来 何度も魔法少女の戦いに非常口誘導灯が示され、画面からやめるなら今のうちだと告げてくる だが、よく見ればバトルフィールドは非常口の向こう側。逃れるべきものとは現実。それが魔法少女と魔女との戦い 魔女は感情移入のしようもなく生物ですらないように描かれるが、マミの使う魔法は鎖と銃。圧倒的な容赦なき暴力 マミとキュゥべえはまどかをどこへつれてゆこうとしているのか ところで、 赤:主人公、気弱 青:主人公の友達、直情 黄:主人公の憧れ 黒:クール、謎 と、コスチュームカラー:キャラクタ構成が「ハートキャッチプリキュア」と同じで、しかも ソウルジェム:プリキュアの種 グリーフシード:心の花→心の種 と、敵味方が宝石を持っている点も同じで機能も似ています。 単に似ているというより挑戦する意欲満々と思います。両者の違いに注目してみるべきなのでしょう。 (11/01/25)
まどかマギカ3話見ました。台詞を書き出しながら見て涙が出ました。 テーマが明確になってきます。なぜ魔法少女になるために強い決意が必要なのかも、さやかが上條君を病院に見舞うシーンを受けての3人の会話にまどかの父の言葉が続く事で明確になります。ここまでで働いている人物が女性しかいないのも(まどかの母親、担任教師、体育教師、2話で飛び降りる女性)このためでしょう。どまんなかストレートです。 ここをお読みの方にはいまさらかもしれませんが、今回最も重要なマミとまどかの魔女迷宮での会話をあえて書きかえてみましょう。*) まどか「やりたいこと、私なりにいろいろ考えてみたんですけど」 マ ミ 「決まりそうなの?」 まどか「はい、でも、あの、もしかしたら、マミさんには考え方が甘いって怒られそうで」 マ ミ 「どんな作品を作るつもり?」 まどか「私って、昔から得意な学科とか人に自慢できる才能とか何もなくて」 (A) まどか「きっとこれから先ずっと誰の役にも立てないまま迷惑ばかりかけていくのかなって、それが嫌でしようがなかったんです。でもマミさんと会って、誰かの為に制作してるの、見せてもらって。同じ事が私にもできるかもしれないって、何よりも嬉しかったのはそのことで、だから私、アニメーターになれたら、それだけで夢が叶っちゃうんです。こんな自分でも、誰かの役に立てるんだって、胸を張って生きて行けたら、それが一番の夢だから」 マ ミ 「大変だよ。病気もするし、恋したり遊んだりする暇も無くなっちゃうよ」 マミ繋いでいた手を離す まどか「でも、それでも頑張ってるマミさんに、私、憧れてるんです」 マミ立ち止まる まどか「あ」 マ ミ 「憧れるほどのものじゃないわよ、私」(涙声) まどか「あ」 マ ミ 「無理してかっこつけてるだけで、怖くても辛くても、誰にも相談できないし、一人ぼっちで泣いてばかり。いいものじゃないわよ、アニメーターなんて」 まどか「マミさんはもうひとりぼっちなんかじゃないです」 マ ミ 「そうね、そうなんだよね」 マミ振り返る。急速zoomup。まどかの手を握りなおす まどか「あ」 (B) マ ミ 「本当に、これから私と一緒に作ってくれるの?、そばにいてくれるの?」 まどか「はい、私なんかでよかったら」 涙をぬぐうマミ マ ミ 「まいったな、まだまだちゃんと先輩ぶってなきゃいけないのにさ。やっぱり私ダメな子だ」 (C) まどか「マミさん」 前回指摘したまどかが振り返るカットですが、今回はアバンタイトルではなく上記(A)のところにあります。今回は驚きの表情ではなく、前回までとは逆の向きに期待感に満ちた表情で振り返っています。一、二話で振り返るカットの直後に見える寝室の窓の縦横比が、振り返る寸前までの画面のそれに似ていることとも関係があるのでしょう。OPの窓の外と同じく、振り返るカットのまどかがいるのは未来/現実で、そこからまどかは今を振り返っているのでしょうか。 さて、マミが孤独なのはクリエイターである以上当然だし、憧れだけでアニメーターになっても長続きしないのだから やりたい事を明確にしておけというアドバイスも理解できます。 でも、マミが振り返ると(B)で錠剤の雨が降るのは作り手の悲鳴にも似た演出です。泣いているのはマミだけではなく制作に携わったアニメーター全員。雨のように薬を飲み耐えてきた日々が、あなたに憧れているという言葉で報われます。 まどかが答えると(C)で光の玉が沸きあがるのも、まどかの心象というよりは、後輩のまぶしい憧れに触れたマミの心象でしょうね。 それでもマミはなにか願い事を決めるように促します。いうまでもなくアニメーターになったからと言って「億万長者とかすてきな彼」なわけがありません。なんのために作るのか、なにがしたいのか。さやかへのマミの厳しい言葉を思い出せば、脱落しないためには尋常ならざる強い意志が必要なことは明らかです。 マミ「美樹(さやか)さん、あなたは彼を(作品で)感動させたいの?それとも彼の賞賛をあびる名アニメーターになりたいの?おなじようでも全然違う事よ」 すべてのクリエイターにとっての夢とは マミ「キュゥべえに選ばれたあなたたちには、どんな作品でも作れるチャンスがある。でもそれは死と隣りあわせなの」(2話) 命と引き換えにして必ず描きたかった作品ができるなら、そしてその作品が正当な評価をえられるのならば、そのこと自体が! でもくじけてしまうならば即物的な目的のほうがよほどましです。「全然違う事よ」と語るマミの横顔が、そんな奴は山ほど見てきたと語っています。 決意を固めたまどかに、それでも願いをと促すマミ。それは、どうしても挫折してほしくないから。決まらなければケーキだというのは、後に出てくる割れたティーカップのカットのための「柿崎ぃぃぃ!」フラグなだけじゃありません。ただのお約束のためのお約束などはこの作品には不要です。 変身するマミが再び振り返り、まどかを見ます。「もうなにも怖くない」 生きるために 鎖で仲間を囲い込みライバルを縛り、魔女には情け容赦なく銃弾を浴びせるマミの魔法。それがなにを意味するかは書くまでもありません。しかし、病院にあふれる病んだ心と死とを糧にお菓子の城を築いた魔女にはそんな魔法は通用しませんでした。 アバンタイトルの上條君の涙。魔女に力を与えているのは、だれよりも「お菓子の城」を求めているのは、夢を諦めずにはいられなかった彼。そんな心にマミの銃と鎖の魔法では歯が立ちません。 替わって現れたほむら。なぜ彼女には勝てるのでしょう。魔女がほむらを食らうたびにフレームインする別のほむら。瞬間移動?脱皮?おそらくは違います。魔女の口が閉じられた直後の嫌なSEは落ちていったマミの遺骸を食らった時と同じ。 1話アバンタイトルでも、魔女に突撃したほむらへ崩れるビルが覆いかぶさりガラスの割れる音がこだまするとまどかが「ひどい」と言います。 まどかが見ているのは分身ではないでしょうか。ほむらは魔女を倒す=作品を作り上げるために己の身を犠牲にしているのでしょう。夢を、命を失う絶望に勝つ、絶望した人の心に届く作品を作るためにはそれしかない。悲壮極まりない作り手の宣言です。 魔女が消え去るとティーカップが割れ、テーブルがマミの血で赤く染まります。 「目に焼き付けておきなさい。アニメーターになるって、そういう事よ」 どれだけ多くのクリエイターをスタッフ達は見送ったのでしょう。幾多の仲間が生活に負けて去り、病に倒れ、そして死んでいった。彼らの死は決して美化する事はできない。でも彼らが望みを叶えたのだと、彼らのために泣いてくれる人がいるのだと信じたい。 初めてED曲が流れます。1話アバンでほむらのバトルシーンに流れていた歌。 「子供の頃憧れていた」アニメーションという名の「魔法」。それで私たちは作品を作っている。世界に「滅び」をもたらすとまで言われても、幾度でも「ためらいに」迷う心を黙らせて。自分が苦しむだけでなく仲間の命をなくしてさえ失わない「憧れ」 なんと「欲深い」事だろう。ただ「想いだけが」「光を呼び覚ます」事を「願い」信じて作り続ける。 *)^ 作り手には、「いやぁ、確かにそうなんだけどね(苦笑)。う〜ん。そこまで見なくても…」ということなんじゃないかと思います。でも、そこまで受け取らなければこの作品に対する態度としては失礼ではないかと思い、書きました。(新宿の塔の中に住んでる人たち、このクリエイター達の魂の叫びが聞こえますか!なにが商売ですか!!) (11/01/27) |
→2011年2月分の雑記 :「消失」「魔法少女まどか☆マギカ」4〜7話
←2010年12月分の雑記 :都「非実在犯罪」条例