おすすめの小説と漫画 2008.7.18

 

 

 

あるきっかけで夢枕獏の「神々の山嶺」を読んだのが半年前。こんなに面白くて感動した小説は久しぶりだった。

なので、それからこの小説の参考文献やら関連書籍をいろいろ買い込んでしまった。それらを読んでみると、どうやら夢枕獏は「神々の山嶺」を書くにあたって資料を参考にしたのではなく、まず資料があってそれを基に書いたような気がする。それは参考資料などという使い方ではなく、かなり大胆に切り取って引用しているからだ。

谷口ジローの「K」(遠崎史郎原作)、佐瀬稔の「長谷川恒夫 虚空の登攀者」、「狼は帰らず」。この3がストーリーを構成する三本柱となり、他の参考文献がそれを補強しているように思う。「神々の山嶺」という題名、書き終えた感想の「すべてを出し切った・・・」、このあたりも上記3冊のなかに見え隠れしている。登場人物の名も交錯している。

夢枕獏のオリジナルな部分は半分ほどで、悪く言えば切り貼りなんだけど実は非常に良くできたコラージュだね。

「神々の山嶺」は佐瀬稔の著書を既に読んでいる人には微妙に面白くないだろうな、だって同じようなシーンがそのまま出てくるんだもの。でも知らない人にはおすすめです。すっぱり騙されて楽しめます

     ちなみに遠崎史郎はあの「アストロ球団」の原作者でもありました。

この小説を劇画化というか漫画化したのが谷口ジロー。夢枕獏に画いてくれと頼まれたらしい。私は小説のあとで読みました。漫画版は原作?に忠実に画かれていて、新たに画き加えられたエンディングも素晴らしい。これが「神々の・・」の完成形なんじゃないかな?超おすすめです。5巻揃えて時間も確保してからGo

これだけの山岳漫画は、もう、おそらく出ないであろう。(爆