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読売新聞掲載のお知らせ 2010.6.23
2010年6月17日の神戸新聞にて取り上げて頂きました。


読売新聞「亡き愛猫モモへ 短歌で感謝」


〈引用〉
 難病に負けずに活動する芦屋市在住のかな書道作家・尼崎ゆらさん(ペンネーム)を、10年間癒やし続けた愛猫のモモが1月、ゆらさんの誕生日に病気でこの世を去った。ゆらさんの車椅子(いす)のひざに乗って、一緒に散歩するのが好きだったモモ。「元気だった姿を、今も夢に見る」と話すゆらさんは、芦屋市内で開いている作品展で、モモへの感謝をつづった短歌作品約20点を展示している。

 〈つらいけど ママの誕生日に逝ったんは 一生ウチの事思っててほしかってん〉

 英会話スクールや着付け教室を開くなど、多方面に活動していた1994年5月、知人宅から生後1か月のモモがゆらさん夫妻の家にやって来た。小さく、ぎゅっとしがみついてくる姿に、子どものいないゆらさんは「この子のママになろう」と感じたという。

 その生活が2000年7月、一変する。治療で左足に注射を受けた後、常に激痛に襲われる難病の反射性交感神経性ジストロフィーとなり、車椅子生活を余儀なくされた。「何度も、病室から飛び降りようと考えた」。4年前には原因不明の線維筋痛症などを併発していることもわかった。

 絶望しかけた時、モモが居てくれた。ひざの上の小さなかばんに入り、一緒に散歩をしてくれた。なでるように髪の毛をなめてくれた。添い寝してくれた。モモのために「生きないと」と思うようになった。

 寝ていてもつらく、深夜に体が痛んだ時、起き上がって短歌を色紙に書いてみたら気が紛れた。闘病の支えにしようと短歌を詠み、色紙や和紙につづり始めた。

 〈車椅子 遠まきにして見る人も モモのおかげで距離あらへんし〉

 07年12月に「ぼやき短歌集」と銘打ち、約30点を収録した「なんでこうなんのん」を出版。苦境を明るく笑い飛ばす作風に、励ましの手紙も多く寄せられた。

 体調を崩すことも少なくなかったが、明るく闘病生活を続けていた今年1月15日、モモが突然、食べなくなった。かかり付けの動物病院で「末期の肝臓がん」と診断された。手の施しようもなく、自宅で3日間、家族に見守られた後、モモは息を引き取った。

 〈最後まで 一緒に寝てたあの毛布 あんたのにおいで洗われへんわ〉

 悲しみは癒えないが、モモと一緒に過ごした年月を多くの人に分かち合ってもらいたいと、モモへの感謝や生きることへの思いを込めた作品展を開いた。「作品の中にある悲しみも喜びも感じてほしい」と願う。

 作品展は20日までの午前10時〜午後6時(最終日は午後5時)、芦屋市浜芦屋町のギャラリー「coffee&galleryリベラル」で開催。木曜休み。問い合わせはリベラル(0797・34・7111)。
(2010年6月17日 読売新聞)


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