いじくられたMacたち(6)

【PowerMac G5 2.5GHz Quad】
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<G5 QuadでSSD>

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 2010年5月、購入したMacBookにSSDを搭載してみたところ、すこぶる具合が良い。SSDの書き換え寿命なるものが気にはなる。新しいWindowsは書き込み領域を分散させてSSDの寿命を伸ばすらしいが、MacOSはどうなのか? ・・・そんなことは知らん(笑)
 でもSSDの快適さはもう手放せない。できればG5でも使いたい。で、早速TSUKUMO ネットショップさんからSuper★Talentの128G SSD、SAM28GM25Sを購入。

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 データ保存用のHDDを取り外し、替わりにSSDを接続。MacOS 10.5を入れたHDDから起動してみると・・・普通に認識されて「ディスクユーティリティ」でフォーマットできた♪
 続いて起動ディスクとして使用できるか調査。まずG5を付属のシステムCDから起動。このシステムはMacOS 10.4だが、SSDはちゃんと認識されてインストール完了。SSDからの起動も問題なく、MacOS 10.5にバージョンアップ。
 と、ごく普通にG5で使用できたため、敢えてHPに掲載することもなく時は2013年1月に至った(笑)
 この間、Super Talentの128G SSDは特にトラブルもなく快調そのもの。そして、忙しさにかまけて当HPはず〜っと放置プレイ(爆)

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 しか〜し、ここで私の琴線に触れる物体をVintage ComputerさんのHPに発見! それがICY DOCK EZConvert Pro Full Metal Dual 2.5" to 3.5" SATA HDD/SSD RAID Converter。SSD2枚でRAIDを組み、3.5インチベイに搭載できるという優れもの。「MacPro対応」と書いてあり「PowerMac G5対応」と書いてないのが気にはなるが(注)、メーカーサイトのFAQを読むと、G5でも動きそうだ。これはもう、試してみるしかないでしょう。「対応」と書いてなくても、なんとかなるさ、とつい購入してしまうのはMac使いの性と言っても良い。
注:現在はVintage ComputerさんのHPに「Power Mac G5 late 2005対応」と記載されています。

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 Vintage Computerさんから「RAID Converter」が届くまでの間、例によってTSUKUMO ネットショップさんでSSDを物色。G5で問題なく使用中のSuper Talentと同型を探したが、この日進月歩の業界で2年前と同じモデルが販売されているはずもない。で、チョイスしたのがPLEXTORPX-128M5P M5 Pro。なぜPLEXTORかというと、母体のシナノケンシは真田家ゆかりの上田市に本社を構える、言わばお膝元企業。竹島を不法占拠中の国のメーカーよりお膝元のメーカーを選ぶのは当然であろう。

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 タイミング良く、SSDと「RAID Converter」がほぼ同時に到着。早速試してみよう。

「突然ですがここで質問です。SATAのコネクタ接続が難しいと思ったことはないですか? 私はあります。なかなかフィットしなくて・・・特にG5のHDDベイのコネクタは苦手です。」

 それが! なんとこんなに簡単にSSD2枚をセットできる。う〜ん、優れモノ。

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 PLEXTOR2枚をセット、G5に接続。説明書にあるとおり、リセットSWを押しながら起動してみる。説明書には「LEDが消灯するまで」リセットSWを押し続けると書いてあるが、いくら押しててもLEDは消灯しない。そしてFinder画面に到達すると・・・ディスクユーティリティとシステムプロファイラはPLEXTOR1枚しか認識していない。
 PLEXTORを1枚だけセットしてみたり、リセットを繰り返したりで確認した結果、「RAID Converter」の上段にセットしたSSDが認識されないことが判明。
 さらに問題発生。PLEXTORのSSDを直接G5へ接続すると、まったく認識されないのだ。つまりPLEXTORのSSD自体がG5に対応していない。PLEXTORは昔からMacには冷たいメーカーだからなぁ・・・

 「RAID Converter」がきちんと動作しないのはなぜ?
1)「RAID Converter」自体がG5に対応していない
2)「RAID Converter」のリセットSWが壊れてる
3)「RAID Converter」の上段ベイが壊れてる
4)PLEXTORのSSDがG5に対応していないから

・・・可能性を一つ一つつぶしていくしかないな。

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 とりあえず、リセットSWを押した時のLEDの反応が公開されている動画と全然違うので、Vintage Computerさんのサポートへ状況報告してみた。と、ほどなく返信があり、メーカーのサポートへ問い合わせてくださるとのこと。

 よし、これで安心♪ と返信を待っているほど気の長いヤツじゃありやせん。TSUKUMO ネットショップSAMSUNGMZ-7PD128B/ITを2枚購入・・・竹島のことは問題だが、やはり隣国とは仲良くやって行こうじゃないか。
 ちなみにSAMSUNGのSSDは、「PD」とついてるのはMLCで「TD」がTLC。MLCとTLCの解説はこちら

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 SAMSUNGのSSDは、このようにG5に直接接続してもきちんと認識される。おそらくコントローラーの違いだろう。G5で認識されなかったPLEXTORのコントローラーはMarvell製。ちなみに左画面で上の「シリアルATAバス」に接続されているのはSuper TalentのSSDだが、コントローラーはSAMSUNG製だ。
 さて、SAMSUNGのSSD2枚を「RAID Converter」にセットして試してみると・・・やっぱり同じ。上段にセットしたSSDが認識されない。PLEXTORをセットした時は、右側のLEDが時々消灯していたが、SAMSUNGだとLED2個とも常時点灯。違いはそのくらい。この検証結果をVintage Computerさんへ連絡すると、すぐに返信が。

(メーカーの)サポートからは、以下の質問とコメントが来ています。
1. 認識されるドライブの容量はどうなっていますか。正常に動作しますか。
2. SSDを上下入れ替えてみてください。(実施済みと思います。)
3. デバイス自体はOSの依存性がないので、PowerPCでも動作するはず。

 おお! 「3」は期待が持てる回答だ。とすると、「RAID Converter」の上段ベイかリセットSWの故障?

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 と、思っているとまたまたVintage Computerさんから連絡が。

在庫切れだったのが、入荷しましたので実機検証してみました。
最初にMac Proで行ってみましたが、同様にドライブ1台しか認識しませんでした。
何度かドライブの入れ替えをやっているうちに、SSD 2台認識しました。蓋を閉めるだけで、コネクタにセットされる訳ですが、片方のセットが甘くなる傾向があるようです。蓋を閉める際にコネクタ側を下側にする。装着後、隙間からドライブを押してしっかり差し込むなどやってみてください。
ハードでの設定は置いておいて、まずはRAID ソフト上で、ドライブ2台が認識できるか確認してみてください。Power Mac G5 OS X 10.5.8でも、RAID ソフト上での設定は可能でした。

 ふむふむ。優れモノかと思ったが、あのSATAコネクタがそう簡単にフィットするはずがない。確かにコネクタの隙間から電極が見えているので、通風孔からピンセットを挿し込んでSSDを2枚ともしっかり押しコネクタへ押し付ける。
 そしてこちらのページから「Raid Manager」をダウンロードして試してみると・・・

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 とりあえず、MacOS 10.4では動きませんでした(笑)

 が、MacOS 10.5ではちゃんと使えた。「ディスクユーティリティ」では相変わらず1枚分のSSDしか表示されないものの、「Raid Manager」には2枚のSSDが表示され、RAID 0を組めた。
 この状態でディスクユーティリティを起動しても、相変わらずSSD1枚分の容量しか表示されない。Vintage Computerさんの検証によると、ここでフォーマットするとSSD1枚分の容量しか使えなくなるらしい。で、ここはグッとこらえてG5を再起動。

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 すると、アラ不思議(笑)、ディスクユーティリティにSSD2枚分の容量のボリュームが表示される。これをフォーマットすれば・・・やっと使えるようになったよ(喜
 システムをインストールすると、起動ディスクとしても問題なく使えるし、RAID設定さえしてしまえばMacOS 10.4でも大丈夫。

 さて、SAMSUNGでは無事にRAID 0が設定できたが、PLEXTORではどうか?
 何しろG5に接続しても認識されないSSDだから・・・試してみると・・・試してみると・・・う〜ん、どうしても上段ベイのSSDの調子が悪いんだよっ!

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 ここをルーターでカットして・・・

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 こうしてやるっ!

 これで中途半端なメカニズムに頼らずに自分の手でSSDをセットできる。が、保証はパーだ(笑)

 で、結論としてはPLEXTORでもちゃんと使えました。

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 壊れてると思ったリセットSWだが・・・それなりに機能はしてるみたい。と言うのも、一度設定した「RAID Converter」の中身を入れ替えると、G5が起動途中で停止してしまう。ここで「RAID Converter」のリセットSWを押しながら再起動すると、LEDの反応は相変わらずそっけないものの、G5はちゃんと起動するようになる。ここでまた「Raid Manager」を立ち上げて設定すればOK。

 ただねぇ、取扱い説明書には本体のディップSWとリセットでRAIDを設定できると書いてあるのに、これができないんだよ。何かと中途半端なブツ・・・こういう規格なのか、ただの不良品なのか・・・

 ともあれ動くことは動くので、早速その実力を検証してみよう。

<起動に要する時間>
ドライブ
HDD: Barracuda 7200bpm 51
SSD: SuperTalent 50
Converter: SAMSUNG Raid 0 50

 まずG5の起動に要する時間を計測してみた。

方法:メモリ8.5GBのG5の上段HDDベイに起動ドライブをセット。MacOS 10.5.8を使用。起動の様子をデジカメの動画で撮影し、起動SWを押してパイロットLEDが点灯した瞬間からFinder画面の表示が完了するまでのムービーファイルの長さを調べた。
結果:左図のとおり。HDDでもSSDでも、ConverterでRaid 0を組んでも起動に要する時間は同じ。

 ・・・何のこっちゃ(笑) この結果からすると、G5の起動に要する時間のほとんどは、起動ディスクから読み込んだファイルの処理や内部(メモリなど)チェックのために使われているらしい。結論としてSSDを起動ディスクにしても起動時間は短縮しない。

<1.25GBのフォルダコピーに要する時間>
ドライブ 設定 接続
Barracuda HDDベイ 125
SuperTalent HDDベイ 26
SAMSUNG HDDベイ 21
SAMSUNG Converter Raid 0 HDDベイ 21
PLEXTOR Converter PM HDDベイ 22
PLEXTOR Converter Raid 0 HDDベイ 23
SAMSUNG DiskUtility Raid 0 HDDベイ 12

 続いて、ファイルコピーに要する時間を計測。

方法:デジカメ画像など1155項目を含む、1.25GBのフォルダを同一ディスク上で複製。起動時間と同様にムービーファイルを用いて測定。
結果:こちらはSSDの効果てきめん。7200回転750GBのBarracudaで2分もかかっていたファイルコピーが、SuperTalentのSSD上ではわずか26秒、SAMSUNGのSSDでは21秒。SuperTalentは2年前購入して使い込んだモノなので、新品の最新モデルに敵わないのは当然。むしろ意外と差が少ない印象。さて、「RAID Converter」にSAMSUNG2枚をセットしてRaid 0に設定して計測すると、何と21秒・・・1枚を直接接続した時と差がない。PLEXTORはG5に直接接続しても認識されないので、「RAID Converter」にセットしてPM mode(Raidを組まない)で計測すると22秒とSAMSUNGとほぼ同じ。これを「RAID Converter」でRaid 0にすると23秒。やはりRaid 0の恩恵は見られなかった。そしてHDDベイにSAMSUNG2枚を接続して、MacOSのディスクユーティリティでRaid 0を組むと、12秒とかなり速い。

 「RAID Converter」でのRaid 0が効力を発揮しないのは、G5のHDDベイのSATAの転送速度がボトルネックになっているためだろう。ディスクユーティリティはG5のSATAを2チャンネル使ってRaid 0を組むので速度が向上する。

 より転送速度が速いPCIカードを試してみよう。G5に内部SATA 4ポートを造設できる、SonnetTempo SATA E4iをG5にインストール。すると・・・

<1.25GBのフォルダコピーに要する時間>
ドライブ 設定 接続
SAMSUNG PCIカード 13
SAMSUNG Converter Raid 0 PCIカード 13
PLEXTOR PCIカード 15
PLEXTOR DiskUtility Raid 0 PCIカード 8

 やはりHDDベイに接続した時よりかなり速く、SAMSUNG1枚だと13秒。で、SAMSUNG2枚でRaid 0を組んだ「RAID Converter」をTempo SATA E4iに接続してみると、13秒と変化なし。PEXTORはG5のHDDベイでは認識されないが、Tempo SATA E4iに接続するとG5で使用可能。単独使用だと15秒でSAMSUNGよりちょっと遅いかな。次にPLEXTOR2枚をTempo SATA E4iに接続、MacOSのディスクユーティリティでRaid 0を組んでみると8秒に短縮。単独使用時の約半分で妥当なタイム。
 Tempo SATA E4iのカタログ値は300MB/S(1ポートあたり)だが、SAMSUNG、PLEXTORともカタログ上の速度は、読み書きとも300MB/S以上。つまりSSDの性能が最大データ転送速度を上回っているわけで、この計測結果は当然と言えば当然。
 それにしても、7200回転HDDで2分かかるファイルコピーが8秒で完了とはSSDってスゴイね。ただし残念ながらTempo SATA E4iはブートに対応していないので起動ディスクには使えない。

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 さて、色々実験しているうちにまた「RAID Converter」が不調になってきた。チェックしてみると・・・ぎょえッ! SATAコネクタが破損してる(汗)
 SATAコネクタのプラスチック部分がSATAケーブルのコネクタに嵌まったまま分離という自体に・・・オイオイ、ルータで金具切ったから保証はパーだよなぁ〜、まいったねコリャ。

 まあ、コネクタの電極が見えてるから、ハンダごてを駆使すれば何とか使えるようにはなりそうだが、ひとまずコイツはお蔵入りだな(笑)

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<クリックで拡大>

 それにしても、適当な作りに加えて1週間もしないうちに壊れるとは・・・中国製の面目躍如!?
 ICY Dockというメーカー自体も中国系らしいな。

 ともあれ、今回はSSDがいかに高性能かが確認できた。おそらく、2.5インチのHDDを使用すれば、「RAID Converter」のRaid 0でも十分な恩恵を受けられる・・・んじゃないかな。
 「RAID Converter」にSSDをセットしてG5で使うなら、Raid 1(ミラーリング)が良さそう。手元に128GのSSDが4枚あるから、ミラーリングの「RAID Converter」2台をディスクユーティリティでストライピングにしようかな。色々不具合もあったので、もう少し待ってバージョンアップしてから買うほうがいいかも・・・

<今回のまとめ>


1)G5でもSSDは使える。HDDベイに接続するなら秋葉館で販売されているSSDが無難かも。ただしPowerMacは対応機種に入ってないから自己責任で。G5では300MB/S以上の性能は生かし切れないので、やたら高性能なSSDをチョイスする必要はない。
2)意外な事に(ひょっとして常識?)起動時間はHDDでもSSDでも変わらない。ファイルコピーはSSDが圧倒的に速い。
3) EZConvert Pro Full Metal Dual 2.5" to 3.5" SATA HDD/SSD RAID Converterは、G5のHDDベイでは認識されないPLEXTORのSSDも使えるしブート可能。G5ではSSDのRaid 0(ストライピング)は速度向上にはつながらず、故障の確率が倍になるだけなので無意味。
4)Tempo SATA E4iでもPLEXTORのSSDが使用可能。速度的にもSSDの性能をG5で最大限に生かす手段だろう。ただしブート不可。
5)SAMSUNGとPLEXTORの比較では、SAMSUNGはHDDベイに直接つなげる利点がある。おそらくSAMSUNGのMLCなら使える気がする。TLCはどうかな? 速度も概してSAMSUNGの方がやや速かったが、これは使用開始初期での話。一般的には、初期に速いコントローラーは使用にともなう速度低下が激しい場合も多いらしい。


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