いじくられた電源たち(3)
【APC BK Office 250J】 |
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これは長年使ってきたAPC製のUPS。バッテリー交換の時期はとっくに過ぎているが、問題なくバックアップできていたので知らん顔していた。これのお陰で助かった経験は数知れず。 とは言えご老体で色々問題もかかえていた。まず写真のテープを貼ったコンセント。ここへプラグを挿そうものなら火花が出てブレーカーが落ち家中真っ暗になってしまう。そして律儀にも自らが招いた停電に反応しバッテリー駆動するという自作自演型UPSであった。さらに絶対的な容量不足。QuickSilverまでは良かったが、MDDでは過負荷の警報が結構頻繁に鳴っていた。それでも使えないことはなかったのだが、最近入手したG5 QuadはCPU最大稼働時の消費電力は550W以上、搭載された電源の容量は1KWという代物。とても支えきれない。 |
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買い替えないとな〜と思いつつも、こいつにはQuickSilverを接続して使用していたのだが、ついに壊れた。起動中に突然電源が落ちて、うんともすんとも言わなくなった。経験的にこういうトラブルは、どこかの接点が外れたなどのごく軽症か、再起不能かのどちらか。長年私のMac達を支えてくれた感謝を込めて、分解してみることにした(笑)。 まずバッテリーを外す。 |
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念のためバッテリーをチェックするが、バッチリ+12Vが出力されており問題はなさそう。液漏れなどもない。 |
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本体のカバーを固定しているネジを外してカバーを開けると、基板の裏側が見える。 |
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ここでちょっとした問題を発見。基板裏側の塗装が一部破れている。ここで火花でも散ったのか? ペリペリと破れた塗装を剥がして下のパターンを確認するが、特に異常はなさそう。単なる時間経過による塗装の劣化か。 近くにヒューズが配置されているため、「もしや・・・」とテスターを当ててみたが、ヒューズの断線は無さそう。 |
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基板を取り除くとACプラグ用の端子が並んでいる。真鍮製。見てのとおり隣の端子とかなり接近している・・・怪しい。発火コンセントの端子を調べると・・・ |
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発見! 端子の焦げた跡。多分隣の真鍮の端子が曲がってしまい、プラグを挿した時にここへ接触するのであろう。 このUPSのACコンセントの端子は真鍮製のためか曲がり易いようだ。よく見ると他の端子も曲がっているのが結構ある。基板を外す時にもかなり曲がってしまった。この端子をこのまま使うのは危険。この時点で修理して再使用する気が失せる。 |
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基板のパーツ類を眺めてみる。左上の黒いのが電源スイッチでその下の黒いのがブレーカー。その下の基板の切り欠きの右に2つ並んでいる黒いのはEthernet用コネクタ。コネクタの上にはダイオードが何個も並んでおり、おそらくサージ吸収用のツェナーであろう。その上の黒/白/緑の3本のラインがAC100Vの入力。ラインの根元に巨大なコイル。基板ほぼ中央の黒いのはレギュレーターと思われる。その右の円柱は200V 470uFのコンデンサ。その上の黒いボックスはリレー。バッテリー駆動への切り替えはこのリレーの仕事と思われる。右端の黒/赤のラインがバッテリー接続用。その根元の細長い銀色のボックスは一見何者かと思わせるが、単なるヒートシンク。バッテリー充電用のレギュレーターの冷却用か。その下の円柱3本はコンデンサ、その左は電圧変換用のトランス。 ざっと見た所、破損しているパーツは無い。故障箇所を同定するのは手間がかかりそうなので、使えそうなパーツを拾ってから不燃ゴミ置き場へGO! さようならBK Office。君の功績は忘れない・・・ |