■ミニノートはモバイルなのか


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 近頃の若い奴は――といってしまうとおしまいだと思いますが、やっぱり気になりますね、電車の中の化粧。ありゃみっともないです。迷惑かけてないからいいじゃんと女の子はいいますが、オヤジが公衆の面前でジョリジョリ髭を剃るのとかわんないってこと、解ってます?

電車の中で化粧する女と電車の中でパソコンする男

 先日、地下鉄の中で東芝の携帯パソコンLibrettoを開いているサラリーマンがいました。もちろん、座ってです。図体のでかいサラリーマンで、1.5人分ぐらい場所とっていましたけど。
 携帯好きなんでちらちら見ていますと、Librettoはバッグの中のHDにつながっていました。ここまでくるとモバイルというより移動オフィスですな。で、Librettoを開いて何やっているのかと思えば、名刺の入力でした。そんなに急ぐ仕事なんでしょうか。彼は二駅目で慌てて電車を降りていきました。Librettoにレジュームをかける間もなく、半開きのバッグを脇に抱えたまま。
 これって、電車の中で化粧する女と変わらないと思うんですよ。

(¬_¬) 「あんたもやってるじゃん」

 そりゃそうなんですけどね、程度の違いですよ。
 さりげなくがモットーですから、Librettoを満員電車の中でこれ見よがしに広げるようなことはしません。急ぎの仕事があるならともかく、名刺の入力を満員電車の中で、それも二駅の間でやる必要があるのでしょうか?
 ボクの場合はe-Zaurusなんで、スポーツ新聞読んでいるオヤジより控えめです。文庫本読んでいるのと変わらないんですから。




ミニノートはSIMCITY専用マシン

 かくいうボクもLibrettoを持っています。アウトレットの店で4万円で売っていたので衝動買いしました。4万円ですよ、ちょいと高機能な電子手帳とかわらないんですよ、買わないわけにはいかないでしょう。もう使い道など考える間もなく買っちゃいました。

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Libretto60CTA/810 
CPU Pentiumプロセッサ(100MHz、VRT)
メモリ 16MBを32MBへ増設
液晶ディスプレイ 6.1型TFT
HDD 810MB
バッテリー駆動時間 2〜2.5時間
大きさ 210mm(幅)×115mm(奥行)×34mm(高さ)
質量 約850g(標準バッテリ含む)
 LibrettoはVHSビデオテープを一回り大きくしたぐらい。手にぶら下げて持つと、意外と重さを感じません。しかし、胸の位置あたりで持ち続けるには無理があります。使うには膝の上か何か台の上に置くしかありません。ボクが求めるモバイル・ライフからはほど遠いものです。

 一度だけ、Librettoを立ったまま使っていた人を見ました。左の腕に載せ、右手で操作していました。さすがに辛そうでした。そりゃ850グラムの塊を左腕一本で支え続けるのは苦しいでしょう。何やっているんだろうと見ていたら、Librettoを持つ腕がプルプル震えてきました。

 しかし、車の中で使えるのではないかと思いました。ボクは外回りの営業です。営業車を一台あてがわれています。Librettoを買ったときはマイカー通勤。パソコンを持っての移動といえばアパートからマイカー、事務所から営業車という数メートルに限定されています。少々重くても移動には大丈夫なわけです。

 で、営業車の中に持ち込んで使ったのですが、長文テキスト入力にはやはり辛い。キーボードが小さすぎるのです。慣れると何とかなりそうですが、これならHP200LXの方が早いのではないかと思われました。確かに、日本語変換はHP200LXとは比べものになりません。しかし、キー入力ミスを訂正する間を考えると、HP200LXでの入力の方が数段早いのです。それに、楽です。どんな姿勢ででもHP200LXは入力できますから。

 インターネットはどうでしょう。アステルのPHSにつないでやりましたが、PHSの料金が気になってネットサーフィンを楽しむ気にはなりませんでした。ニュースサイトなどを手早く除く程度。これならigetiで十分ではないかと思えてきて、結局、営業車での使用は1週間ほどで終わりました。

 その後、Librettoはシュミレーションゲーム『シムシティ』専用機となりました。ええ、営業車の助手席でLibrettoは mono93city を建設し続けたのでした。




意外といける薄型ノート

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PC-PJ1 
CPU MMX Pentium 233MHz
メモリ 64MB EDO
液晶ディスプレイ 11.3型TFT
HDD 3.2GB
バッテリー駆動時間 約2.5時間
大きさ 259mm(幅)×212mm(奥行)
×28.3mm(高さ)
質量 約1.79kg
 シャープの薄型ノートパソコン・メビウスPC−PJ1はモバイル目的ではなく、メインマシンとして購入しました。当時使っていた東芝のダイナブックDSTN液晶で、画質の限界に我慢できなくなったのです。

 さすがに液晶のシャープといわれるだけあって表示はきれいです。メインマシンとしても過不足無く、快適に使っていました。
 メビウスがメインマシンだった頃、営業でJRを利用しました。1日に片道1時間は必ず電車です。昼間ですからゆっくり座れます。だいたい寝ていましたが、ときどきメビウスを持ち出しました。

 メビウスは変形A4サイズのパソコン雑誌ぐらいの大きさ、厚さです。ビジネス・バッグにはもってこいなんですね。容積比でLibrettoの倍ほどあるのですが、意外と収まりがいいのです。収まりがいいと持ち歩くときにも負担になりません。
 ただ、プライベート用のソフトバッグには向きません。なんだか折れそうで。

「意外とモバイルできるじゃん」

 メビウスの意外な携帯性に東京弁で感心しましたが、いざ、電車に持ち込んでみると、

「使われへんやんけぇ」

 と大阪弁で怒りました。Librettoもそうなんですが、カタログ表記ではバッテリー駆動時間2時間半ほどです。しかし、実使用は半分の1時間あまり。行きに電車の中で使い込むと、帰りの電車ではカバンの重石にしかなっていないのです。これじゃあモバイルとはいえません。

 それと、もう一つモバイルに必要なのはレジューム。モバイルはやはり使いたいと思ったときに即起動して、即使用できなければいけません。そして、作業が終わったあとも即終了できなければ、電車を乗り過ごしてしまいます。
 いちいちOSを立ち上げていたのでは面倒ですから、ノートパソコンにはレジューム機能が付いています。これがまた使えない。レジュームの終了にも起動にも、なんだかんだで1分ほどかかるのです。なかなか立ち上がらないのでイライラして電源ボタンをカチャカチャやると大変です。いつの間にか強制終了になっていて、立ち上がったと思ったらディスクスキャンがかかってしまいます。

 広い表示画面、余裕のキーボードという魅力はあります。しかし、電池は持たないは、起動時間がかかるは、やはりノートパソコンはモバイルとしては使い物になりません






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