中途半端な WindowsCE
”ちゃらんぽらん”という漫才師がいます。昨年、「中途半端やなあ」というギャグで売れました。そのギャグをかます方の顔が品粗なこと。芸人としての”華”がないんですな。なんでこんな”華”のない漫才師が売れるんだろうと思っていましたら、最近ではCMぐらいでしか見なくなりました。まさしく中途半端やなあ。 |
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| HP680LXのデスクトップ |
HandHeldPCもバージョンアップが進み、現在はCE3.0まで来ているようですが、ボクが使用したことがあるのはCE2.11まで。最新の情報に基づいて書いているわけではありませんので悪しからず。
最初に手にしたWindowsCE機はカシオのカシオペアのA50(だったと思う)です。
当時、疲れがたまっていて視力が弱っていました。愛用していたHP200LXにはバックライトがなく、表示がよく見えなくなってきたのです。明るい画面が欲しいなと思っていましたら、カシオペアはバックライト付き。HP200LXよりちょっと大きいだけだし、メインマシンで使っているWZエディタもWindowsCE版があるというし、ほんじゃ試してみるかと中古を買ったのですが、2週間で中古ショップ行きでした。
第一の不満点は動作の遅さ。キビキビ動くHP200LXに慣れていただけに噴飯ものでした。表示切替の遅さにイライラを越えて哀しみさえ感じます。
まあ、一度エディタを立ち上げれば、あとはそれなりに使えたのですが、頻繁にリセットを要求してくるのには参りました。すぐにメモリ不足でかたまってしまうのです。1日に何度もリセットしなければいけません。
なんでも、アプリケーションの起動終了を繰り返すと、メモリが分断化されて動作に必要なメモリを確保できなくなるそうです。分断化されたメモリをリフレッシュするにはソフトリセットをする必要があるのですが、頻繁にやらなければいけません。
それでも、そろそろリセットしてね、と優しく警告してくれればいいのですが、あれ、動作が遅くなってきたぞと思ったら、急にかたまるのです。おかげで何度作業中のデータを失ったことか。ごくたまにならパソコンの宿命と諦めますが、あれだけ頻繁に起こると、地面に叩きつけて踏んづけて足でグリグリしてやろうかと思います。
ボクにいわせれば、バグです。ああ、また腹が立ってきた。
HP200LXは単3電池2本で動きます。カシオペアは充電池でした。6時間ほど持ちますから使用に問題はないのですが、重い。見かけの割にずっしりと来ます。それに、持ちにくい。HP200LXよりちょっと大きいだけなのですが、両手に持って入力というのができないのです。可能ですがボクの小さな手では無理がありました。疲れるのです。
かといって、座って膝の上やカバンの上に置いて使ってみると、キーボードが小さくて使いづらい。目から表示画面までの距離も長いので、疲れて視力が落ちる夜には苦痛以外の何者でもありませんでした。
重い、入力しにくい、遅い、すぐかたまる。どれか一つの欠点ならば「吾唯足知」の精神で乗り切れるのですが、これだけ複合してくると堪忍袋の緒が切れます。皆さんの堪忍袋がどれくらいの大きさなのか知りませんが、ボクの場合は2週間でいっぱいになりました。
結局、カシオペアはHP200LXの優秀さを再認識させるためだけに存在したのです。
どうしてもWindowsCEが諦めきれなくて、カシオペアを売ったお金にちょっと足して、NECのモバイルギアの中古を買いました。型式は覚えていませんが、WindowsCEのバージョンはCE2.0でした。ソフト的にはカシオペアと変わりませんが、フルキーボードに近いキーピッチを持っていますので、長文入力には快適だろうと思ったのです。その頃は電車で座ることが多く、立ったまま入力にこだわることはないかなというのもありました。
確かに、キーボードは快適でした。タイプミスはほとんどありません。マメに保存すればリセット地獄の恐怖も和らぎそうでした。しかし、見難い。
カラー液晶はいいのですが、DSTN方式でしたから明るいところでは反射光でほとんど画面が見えないのです。昼間の電車の中、車の中、何も見えません。薄暗いところならバックライトがあるのでOKですが、ちょっと明るいところに行くとダメ。
で、こちらも2週間ほどでショップ行き。
いい加減に懲りればいいのですが、携帯端末好きは凝りません。今度はHPのジョルナダHP680LXを買いました。HP200LXの兄貴分ですな。
HP680LXに期待していたのは、OSのバージョンアップでした。HP680LXは当時としては最新のWindowsCE HandHeldPC Profesional Edition(以下WindowsCEPro)を搭載していたのです。バージョンアップによってハードリセット地獄から解放されるだろう、動作も速くなっただろう、と期待したのです。それに、レビューなんかを読んでいますとキーボードに対する評価が高かったのです。
しかし、液晶のことをすっかり忘れていました。モバイルギアで懲りたはずなのに、またしてもDSTN液晶に手を出したのです。当然、明るいところでは役立たず。評判のキーボードも使いにくい。動作速度ある程度改善されてはいましたが、液晶、キーボードの不満を補うほどではありませんでした。
それでも我慢して使ってみました。大きさ、重さ、駆動時間には大きな不満はありませんでしたが、でもやはり……。
左の画像は私家版携帯端末考をジョルナダで見たところです。ツールバーを非表示にして、文字サイズを最小にしたのですが、メインタイトルの画像しか表示されません。非常に息苦しい。右の画像はe-Zaurusで同じくキャプチャしたものです。縮小表示で文字の大きさは小。
どちらが表現豊か一目瞭然。インターネットするならWindowsCEの方が強そうですが、意外にもe-Zaurusの方が見易いのです。
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何とかインターネット端末として活躍させようと思ったのですが、e-Zaurusの登場により結局、お蔵入りとなりました。
使えそうで使えない。WindowsCEは中途半端なのです。