Run away from 1998

 1983年から日記をつけている。その時々のスクラップも貼り付けているし、色々なキーワードも書き込んであるので、時々「あれは何年だったっけ?」と開く事がある。その中で1冊だけ、殆ど開かない日記帳がある。1冊だけ、手垢のあまり付いていない大学ノート。「1998」。・・・あそこからは、いかに遠ざかるか、それだけを考えて来たけれど、ここでちょっと立ち止まって、振り返ってみるか・・・。1998年の、小笠原。

 97年までは春に父島に帰ると、秋までこの島で暮らした。しかし、98年は春に帰島して、わずか2週間程で東京に戻る事になる。その時は、もうこの島に帰る事はないかもしれないと思った。しかし、どうしても気持ちの整理がつかない。そこで、もう一度、夏の終わりに10日ほど訪れた。そして、ようやく思い知るのだった。もう、この島に自分の居場所はない ――― 。

 西に向いた展望台。ここで何度昼寝しただろう。何度夕日を見ただろう。こんな快適な場所を他に知らない。      三日月山から見た父島・二見港
                    
     よく涼みに行った長崎岬           長崎岬から見た東島
                       
  長崎岬の下の磯。きれいだな・・・    こちらは長崎岬の西側。大きな島が西島
 
   境浦 湾内中央に戦時中の座礁船     小笠原には、この船しか交通手段がない
 
   イルカと泳ぐのは楽しかった・・・          潜って行くと・・・
  
    向こうから興味を示して接近!      くるくる回って遊んでくれることも!
  
   近くで見ると、「気持ち」が伝わる・・・   「自然」そのものと気持ちが交信したような・・・
 
 
やはり、いいところだなぁ、小笠原。これが最後になる筈だったが、実はこの翌年の春、もう一度だけ、父島を訪れている。飼っていた犬の墓参りのための帰島だった。そして、その時、居場所だけでなく、父島との絆も完全に千切れて無くなってしまった事を思い知らされるのだった・・・。
 その話は長くなるので、まぁ、この辺にしておきましょう。ちょいと振り返ったから、また、Run away from 1998。