工事中よ!
この記事は、電脳不適応者の囁きからの転載です。



「Five Star Stories I」(永野護著 角川書店)



重戦機エルガイムで御馴染みの永野護氏による長編大河SF漫画。
まぁ上手く話を消化できなかったエルガイムをじっくり焼きなおした話といったところか。エルガイムが1984年から1985年に放映。そしてこの「Five〜」が1986年からNEWTYPEに連載が開始されたということは。エルガイム後にすぐに書かれているってことなんね。1989年には劇場公開までしている。ほえー。
エルガイムはペンタゴナワールドで既存の王朝を次々に滅ぼすオルドナ・ポセーダルに反旗を翻し反乱軍を組織するヤーマン王朝の生き残り、ダバの物語であったが、「Five〜」はそのポセーダルサイドを主人公に据えた物語となっている。エルガイムで人の争いをなくすための必要悪として登場したポセーダルという図式をそのまま踏襲している。主人公アマテラスがそれ。
とにかく読み始める・・・凄い!しょっぱなバッシュとミラージュの戦闘シーン凄いよ!そしていきなり悲哀のシーン。いやーいきなりノックアウト。
画のタッチは少女漫画風かなぁ。メカものの描写がいいね。やっぱり。
エルガイムではHM(Heavy Metal)という人型兵器が登場したが、こっちではMH(Motor Head)という名称で登場。デザインやら機構はほぼ同じ。名前までまんま同じものもある(バッシュとか)。HMは腕にアタッチする兵器にエレルギーを伝達するためにシールドというチューブを使い、本体にプラグインするというまさにGuitarをアンプに接続するようなノリなんですが、これはひとえに永野氏がRock野郎だからなんですね。ププ。
しかし、これを見て百式がなんで金色なのかが遅ればせながらわかりますたわ!Knight of Goldなのね!


「Five Star Stories II」(永野護著 角川書店)

「I」でファティマ三姉妹の出自が語られ、アマテラスとラキシスの出会い、Knight of Goldの誕生をもって話がくくられた。そして、「II」ではコーラスIIIが中心に描かれている。コーラスIIIのMHって・・・ジュノーンって・・・エルガイムじゃないか!(ちょっと違うが)。若き日のコーラスIIIって・・・ダバじゃないか!(服装まで似ておる)。
これで全体の展開が読めたということで。アマテラス=ポセイダルでコーラス=ダバということでしょね。ただ同じ展開ではないだろうけど。
最後の最後でクローソーが不吉な宣言をして幕を閉じる。操り人形と目されているファティマが実は星団の運命の鍵を握っているのか?三姉妹の名前が運命の三女神の名前でもあるし。
とまぁそんな感じよ。


「Five Star Stories III」(永野護著 角川書店)

ジュノーンの再生・コーラスIIIの死・クローソーの出生の秘密。これがIIIのテーマ。
アマテラスとラキシスの組み合わせは強大であり、それを倒すために生まれたクローソー。その手助けをするジュノーンの改修をアマテラス=ソープがやるという・・・。エルガイムで描いた構図まんまですね。
そして滅んだと思われていたコーラスの末裔がレジスタンス活動をしている・・・そして彼のための王家に伝わる伝説のMHが・・・
これは神話なんですね。ちょっとダンバインを想起します。


「Five Star Stories IV」(永野護著 角川書店)

カステポーにて。夜な夜な現れてはMHを屠る者がいる。
アシュラ・テンプルを駆るイラーでしたと。アシュラ・テンプルですと。懐かしい響きだわね。
結構準主役級が登場します。レイバック卿とか静とかカイエンとか若いアイシャとかドラゴンとか・・・そして、A-Tことアトロポスも出てくる!アーマード・トルーパじゃないよ!
アトロポスは人としてカイエンの前に現れる。しかし、危機に瀕してカイエンのMHを動かすためにファティマとして一仕事するわけだが、そこで彼女は人として逃げていることはできないと知るわけだ。自分はファティマであると自覚し放浪の旅へ出る。そんな話です。


「Five Star Stories V」(永野護著 角川書店)

物語の始まりの始まりが描かれている。
若きバランシェ公。若きハイアラキ。若きソープ。
彼らの出会い。そしてクーンとカレンの出会い(?)
これが全ての始まりであって全ての終わりを描いているといってよい。
ファティマの希望を願ったバランシェとそれをかなえたカレン。クーンとカレンの精神的な邂逅の図。シンプルに物語の骨子が描かれている。

後半はカステポーの壊し屋、アシュラ・テンプルを破烈の人形が討ち晴らすという話。この辺りはサイドストーリィ的で面白い。


「Five Star Stories VI」(永野護著 角川書店)

物語が大きく展開していく。ボスヤスフォートが登場する。そして、LEDドラゴンの消失とその幼生すえぞうの登場。ソープとすえぞうの邂逅。
ソープ不在時のフロートテンプルの反乱とそれに伴う神々の出現。時間と空間の大きな広がりを見せてきた。そしてアトロポスもちらりと出てくる。
ここで話が大きく次の流れへ移行していくのがわかる。
そう。次はボスヤスフォートの復活なのだ!


「Five Star Stories VII」(永野護著 角川書店)

カステポーの片隅ですえぞうの命名がなされる。
この巻はソープとアトロポスの邂逅と京の物語となっている。
すえぞうを追うブラフォードと京。そこにアトロポスのオージェが立ちはだかる!
オージェですぜ。エルガイムのオージェとはやっぱり違いますぁ。しかしあえなく敗退する。京はソープに刃を向けたことで苦しみ病んで行く・・・。
そして、ソープを救援すべくやってきたAKDとバロー一味の壮絶な地上戦が始まるのであった・・・


「Five Star Stories VIII」(永野護著 角川書店)



カステポーにて。MH抜きの地上戦を延々と展開しておりましたが、ここにきてAKDがMHを投入。MH戦に入る。ケーニヒが早くMHを投入していれば無駄に兵が死ぬことはなかったと憤り「何様だ!ヘッドライナーってのはよ!」「戦の全権代理人だろうが!」と吼える。このセリフが、このカステポー戦のテーマのひとつのようだ。それまで騎士とMHによる戦闘というものが主体で描かれていたFSSは騎士道の物語だった。そこに近代的組織戦が展開された。人がコマのようにバタバタと死んでいく。MH戦であれば騎士と騎士の一騎打ちで雌雄を決することができるから無駄な死者を出さなくてすむわけだ。何故にここでそのようなテーマが出てくるのかは不明だが。
アイシャのテロル・ミラージュ、ルンのシュペルター(?)、シャフトのヤクト・ミラージュ登場。ここで話は収束に向かっていく。バローは命の水を得て・・・バローに憑依していたボスヤスフォートが復活する。これでアトロポスのエピソードが終わる。
話は飛んで未来。パトラクシェ・ミラージュとジュノーンが相打ちとなる。フロート・テンプルはバスター砲で壊滅。ここで少し話が見えてくる。影武者ユーパンドラに全てを渡し身を隠したアマテラスがアラートに「ゲームをしよう」と持ちかける。AKDを倒せと。自分が築いた帝国を滅ぼせと臣下に命ずるわけだ。コーラスを援助して倒せと。そして、ゲームはアラートの勝ち。封印されたミラージュ騎士団が復活するという・・・。
あーなんとも壮大な話でこんがらがります。


「Five Star Stories VIIII」(永野護著 角川書店)



多くの物語が語られる。盛りだくさん。
遥か未来のジュノーのシバレースの物語が語られる。既にジョーカー世界は伝説として語られるくらいの未来。
次に遥か昔、初の剣聖スバースの物語が語られる。
そして、4大ファティマのひとり"インタシティ"が寿命を向かえファティマに寿命が存在するという事実が語られる。そこにはMHエンプレスの姿もあった。
最後にボスヤスフォート。カステポーにてヤーボを亡き者とする。そして、カイエンはハスハに行きヤーボの子、デプレとマグダルのもとへ。ハスハに身を置くことになる。
あーややこしくいろんな話が語られる。これらはつまるところ最後のカイエンの話に収束している。騎士の血がテーマなの。カイエンは剣聖スキーンズとヤーン・バッシュ王女の血筋。カイエンの血はデプレとマグダルへ。遥か未来の女シバレース"ロッテ"はシャーリーの血筋。あー血の物語なのだ。


「Five Star Stories X」(永野護著 角川書店)



新しい世代の物語が語られる。
クリスティン・ヴィ、ママゾア・ユーゾッタ、ジャコー、ヨーン・バインツェル、桜子、ダイ・グ、斑鳩王子。
古い世代から新しい世代へと交代していく様をそれぞれ描いている。同じテーマを別々の人物で描きつつそれをうまく結合していくストーリテリングのセンスは素晴らしい。
クリスティンのエピソードとユーゾッタ、ジャコーのエピソードが絡み合いながら展開し、エナとカイエンとダイ・グもさりげなく話に絡んでいく。
ヨーンのエピソードでは、バーシャことエストの物語が描かれ、新しい黒騎士の誕生が描かれ、それがバッハトマのフロートテンプル襲撃に結びついている。天照帝不在のためサリオン(斑鳩)が指揮を執る。ここでも若い世代のことが描かれている。巧い。


「Five Star Stories XI」(永野護著 角川書店)



魔導大戦。バッハトマがハスハを落とす話とその45年後の光景が描かれている。ボスヤスフォートがハスハを攻略。カイエンはムグミカと共に死ぬ。そしてその血によってフェザードラゴンが復活。ボスヤスフォートを退ける。
カイエンとムグミカが死に、マグダルも脳をやられ、ハスハの王宮は燃え各国が軍を侵攻させ実質的にハスハは陥落する。
カイエンの死の前に、ミースとの間で超帝國の血について語られる。ミースはカイエンとの子をアウクソーを介して産もうとしている、と。そして、それがマキシとなって45年後にハスハ奪還をしようとするのだが・・・。
剣聖マドラのことも語られているのだが、ちょっとまだ細かいことがわからない。戦わぬ剣聖とある。が、実際は・・・のようだ。スパークがちょっと語っているのだが、スパーク=マドラなのか?
謎が多い巻だな。次巻はまだ出ていない・・・あーあ。

プロムナードって・・・なんだ?


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