検出方法


検出方法


暫定法
平成6年10月に厚生省から通知がありました。
<概要> 原水または浄水をメンブレンフィルターでろ過する。アセトンでフィルターを溶解し、 遠心沈澱を繰り返しアセトンを除く。 蔗糖浮遊法でオーシストを精製する。 精製サンプルを25mmのメンブレンフィルターでろ過し、間接蛍光抗体法で染色する。 フィルターをスライドグラスに乗せ、DABCOでフィルターを透明化し、カバーグラス をかけてマニュキュアで封入する。 微分干渉装置付き落斜蛍光顕微鏡を用いてB励起でアップルグリーンの蛍光を発するオーシストを観察する。微分干渉装置を用いて内部構造を観察しCryptosporidiumである 事を確認する。

<問題点>

<改善方法>

イムノ・マグネチック・ソーティング(IMS)
直接法と間接法がある。マグネチックビーズは数μmの物と数十nmのものがある。

<概要>
10mlに濃縮したサンプルに磁性体ビーズで標識した抗体を加えインキュベートする。 強力な磁石を埋め込んだチューブラックを用いて、ビーズとともに吸着しているオーシストを分離する。この操作を10mlの試験管と1.5mlのエッペンドルフチューブとで行い最終的に50μlにする。これをウェルスライド上で乾燥させ、直接蛍光抗体で染色し、観察する。 分離にはスチールコットンのカラムを通す方法もある。

<特徴>

<問題点>

フローサイトメトリー・セルソーティング(FACS)
蛍光と光分散を測定し、その結果に応じて粒子を分離する。

<概要>
メンブレンフィルターまたは凝集法により試料を濃縮する。蛍光色素で標識した抗体で染色する。フローサイトメトリーで測定分離を行う。分離した試料をフィルターにとり落斜蛍光顕微鏡で観察し確認する。

<特徴>

<問題点>

バイタル染色
核を染める蛍光色素で染色し、その取り込みにより生死を判定する。

<概要>
オーシストを含むサンプルを乾燥させたスライド上で染色する。

<特徴>

DAPI/PI染色の場合。
DAPIに染まり(+)PIは染まらない(-)のは生存。
DAPI(+)、PI(+)は死亡。
DAPI(-)、PI(-)は生存しているがオーシストウォールが色素を取り込まない状態で、さらに酸等で処理をする事によりDAPI(+)、PI(-)になる。
ただし、これはうまくいかないという報告もあり、Method1622のDEC(1998)版ではDAPIだけが採用されている。
DAPIだけでもIFAと同時にやっておくと、オーシストの中に4つの核が染まり、オーシストである事の確認がしやすいので便利。(Photoを参照してください。)

DAPI染色について
煮沸したり、有機溶剤で処理するとDAPIで染まり易くなるといわれています。 試しにやってみましたので、見てください。

メタノール処理の写真

PCR
1ml程度に濃縮した試料から、CryptosporidiumのDNAを抽出し特異的なプローブを増幅させ、DNAを検出する。
DNAではなく、rRNAを使ったRT-PCRをやった方が感度が高くうまくいくともいわれています。

<特徴>

<問題点>

蛍光 in situ ハイブリダイゼーション(FISH)
rRNAに相補のプローブを蛍光色素でラベルし、ハイブリダイズさせる。

<特徴>

<問題点>

Flow Cytometry を中心とする検査方法に関する総説の訳(G.Vesey著)

METHOD 1622
米国環境省(USEPA)は新しい標準法として、METHOD 1622のドラフトを発表しました。 内容は3種類の収集法、IMSによる精製、蛍光抗体法及びDAPIによる染色です。 検査方法が非常にシンプルになり、回収率も高くまた安定したとのことです。
METHOD 1622では、試料のろ過法としてGelmanのカートリッジ・フィルター、ImmuCelのVortex FilterおよびCorningのディスク・フィルターが採用され、濃縮試料の精製・純化法として免疫磁気ビーズ分離法(IMS)、検出法としてウェルスライド上でFITC直接抗体及びDAPIによる染色が採用されています。
日本でそのまま使えるかどうかは判りません。
USEPAのMicrobiology Home Page METHOD1622のドラフトの原文があります。 ファイルを読むのに別にAdobe Acrobat Readerが必要です。
Gelmanのフィルターについて詳しくは Microbiological Analysis: Envirochek Sampling Capsule を見てください。
ImmuCellのVortex Flow Filterについては Biotechnology Products が詳しいです。

The Water Supply (Water Quality)(Amendment) Regulaions 1999 SI No 1524: Cryptosporidium in Water Supplies
英国でCryptoに関する基準ができました。 そのための検査法も発表されました。 やはり磁気ビーズを使った方法ですが、ろ過濃縮法が独特です。
Drinking Water Inspectrateのサイトから入手可能です。

Cryptosporidium検査実践コーナー

検査法トラブルシューティング

IMSのコツ集

ビニールフレームスライド法

Vinyl Frame Slide Preparation

従来のFITC抗体とBTF Easy Stainの比較 Comparion of conventional FITC antibody and BTF Easy Stain

BTF Easy Staindeで非特異的に染色される生物 Nonspecifically stained organisms with Easy Stain

BTF Easy Staindeで非特異的に染色される生物2 Nonspecifically stained organisms with Easy Stain 2

BTF Easy Staindeで非特異的に染色されるジアルジアによく似た生物 Nonspecifically stained Giardia-like organisms with Easy Stain

高張液中のオーシストとPBS中のオーシストの形態の比較。

ホストフリー培養(Hijjiwaの方法、Boxellらの方法)

書籍:クリプトスポリジウム -解説と試験方法-

BTF Easy StainとA-gloの染色特性の比較。

クリプトスポリジウムの種と宿主

BTF Easy Stainで染色が確認されたCryptosporidium

飽和食塩水中のオーシストの形態変化と熱処理の影響 Semipermeability Experiment

磁石の比較実験 Compare Magnets

オーシストの大きさ

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