春の風が吹く。
暖かい、命芽吹く風。
そして、始まる。
新しい日々。
私はずいぶんと長い間、始まらない夢の続きを独りで見ていた。
無垢な少女のように見る夢を。
私はずいぶんと長い間、始まらない夢の続きを独りで見ていた。
貴方を待ち焦がれて。
二人は出逢う。
桜の舞い踊る、あの日の午後。
ほんの軽い出逢い。
けれど、それは突然、運命めいたものになる。
前から知っている様な、
これから全てを供にする様な、
そんな予感を感じる出逢い。
私は貴方と供に歩んでいく。
彼人に被らされた棘のような道を、
彼人が落とされた砂礫のような道を、
苦しかろうとも笑顔で歩んでいくだろう。
それが、私と貴方との出逢い。
出逢ったことの意味。
私たちが出逢ったこの小さな星で、
突然、始まった物語。
さあ、小さな星の話をしよう。
私と貴方が生きた、この小さな星の話を。
あの小さな微笑みのために。
あの小さな命のために。
私たちが生きた証として。
私たちが生きた証として。
私たちが生きた証として。