| ■聴ラジオドラマ集(単発・40〜75min) *適時更新。 | ||||||||
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| タイトル | 作者・原作者 | 演出 | 出演・一言 | 放送年 | ||||
| コメット・イケヤ | 寺山修司 | 佐々木昭一郎 | 若林彰・岡田恭子・阪口美奈子・池谷薫・彼岸喜美子 他 | 1966.08.31 | ||||
| イタリア賞(テレビ・ラジオドラマ作品の為の国際コンクール)グラン・プリ受賞。聴く度に新しい発見のある作品。私のオールタイム・ベスト。年月を超えて瑞々しいのが名作ならば、これはまさにそれ。新彗星「池谷」が発見された日に突然失踪した一人のサラリーマン。そこにある関係性を探る新聞記者と盲目の少女、そして彗星発見者「池谷」(本人出演)の遍歴。完全版が聴きたい! | ||||||||
| 詩劇・飛翔 | 伊藤海彦 | 松井邦雄 寺崎隆 |
名古屋章・加藤幸子・岸田今日子・芥川比呂志・高橋昌也 他 | 1965.07.01 | ||||
| 存在や本能に対する問いかけの多い伊藤詩劇の集大成的作品。海渡る鶴達が本能の源にある樹木へと羽ばたいていく。林光の音楽も素晴らしい。 | ||||||||
| 普陀落の岸辺 | 山元清多 | ながよたかこ 他 | フランキー堺・吉田日出子・佐藤慶・草野大悟 他 | 1981.08.23 | ||||
| 普堕落とは仏教用語で・・・(調査中)。中世日本、普堕落へ目指し決死の渡海を遂げようとする僧の虚と実を、日本へやってきたキリスト教宣教師の目を通して描く。イタリアRAI賞受賞。 | ||||||||
| 交響詩劇・木と水への記憶 | 安水稔和 | 斉明寺以玖子 | 磯部勉・野村万ノ丞・島本須美・岩下浩・岸田今日子・玉寄長政 他 | 1991.02.11 | ||||
| 75分。怪人・南方熊楠を題材にして、連なる人間の歴史・自然との関係を捉えた一大叙事詩。間宮芳生の音楽・「いのちのこども」を演じる島本須美に瞠目。 | ||||||||
| いのちの木の方へ | 森崎和江 | 斉明寺以玖子 | 奈良岡朋子・佐藤オリエ・嵐圭史・島本須美・津嘉山正種 他 | 1994.03.19 | ||||
| 詩人の老女、キャリア・ウーマン、新聞記者の中年男を通して描かれた、人の内外にある自然喪失への警鐘。自然継承の祈り、希い。老いた詩人(これは作者であろう)を演じる奈良岡朋子にK.O。 | ||||||||
| 音楽詩劇 オンディーヌ | 原作:フウケ 脚色:岸田衿子 |
三善晃 | 山本安英・幸田弘子・久富惟晴・岸田今日子・水島弘・小山源喜 他 | 1959.00.00 | ||||
| オーケストレーションと詩の見事なるコラボ。芸術祭・イタリア賞受賞。 | ||||||||
| マラソン | 内村直也 | 萩原講教 | 端田宏三・山田桂子・松岡与志雄 他 | 1959.07.07 | ||||
| イタリア賞参加。42.195km先にあるゴールを目指しひた走るランナー同士の(レース前から続く)駆け引きを、ジャズのリズムを効果的に用いて描いた逸品。今でも欧羅巴各国で放送されることがあるという、個人的には慄然とする一本。それにしても内村直也の多様性はスゴイ。 | ||||||||
| ブランコの旅 | 牛島孝之 | 宮川シロウ | 北村和夫・喜多道枝 | 1960.11.06 | ||||
| 未所有。放送ライブラリーで聴く。公園で独り遊ぶ少年と、偶然公園を通りかかった元鉄道機関士が共にブランコへ乗って世界を旅する。TBS「空中劇場」の作品。音楽いずみたく。丸山薫の詩「汽車に乗って」が引用。 | ||||||||
| 賽の河原の鬼婆 | かぶらきりお | 香西久 | 北城真紀子・石立鉄男・加藤武・下川辰平 他 | 1967.04.00 | ||||
| 浅間山の裾野、近隣の衆から「賽の河原の鬼婆」と恐れられている老婆の元へ罪を犯した混血児が逃げてくる。豊かな自然の中、二人は心を通わせ合うが・・・。鬼気迫る鬼婆役の北城真紀子に唖然。若き石立鉄男も巧い。 | ||||||||
| 日本ジプシー | 山田行夫 | 橋本忠雄 | 山田桂子・ながのたつお・みきみちこ 他 | 1957.10.18 | ||||
| 養蜂の為日本中を渡り歩く貧しい父と娘。襲い来る様々な艱難を乗り越え、二人は力強く生きていく。映画「素晴らしき哉、人生」を彷彿させるラスト・迸る関西弁の叙情・娘の憑かれたような演技に涙。ウェルメイドこれ。 | ||||||||
| 最後の運転 | 堀江史朗 | 山口淳 | 小山源喜 他 | 1966.00.00 | ||||
| 再放送版。ラジオドラマ黎明期の代表的作家、堀江史朗の作。名作を数多く生んだNHK「ラジオ小劇場」第一回(1948.02.04)放送作品。事故で息絶えようとしているバス運転手の述懐。 | ||||||||
| 足音 | 内村直也 | 田辺春夫 | 山本安英・露口茂・幸田弘子・及川広夫 他 | 1965.08.00 | ||||
| 再放送版。初出は1948.12.03。日本のラジオドラマ史に語り継がれる名作。戦争へ行った息子の帰還を一心に待つ母の心が胸を打つ。 | ||||||||
| さらばサラトガ | 寺山修司 | 保坂安雄 | 園井啓介・斉藤なおみち・村林平八・工藤よしこ 他 | 1967.00.00 | ||||
| 不世出の名馬サラトガ号と、サラトガ出生牧場の息子との遍歴。囁きかけるような語りとギターの調べで綴られた、寺山の抒情がいつの季節も満開の作品。 | ||||||||
| 鉄の伝説 | 宮本研 | 千葉守 | 森塚敏・朝比奈尚行・左時枝・木村一・宮本研 | 1973.11.02 | ||||
| 未所有。放送ライブラリーにて。廃線になる鉄道の最後の最終電車に乗り合わせた老人(昔この路線で機関士をしていた)と当て所なく旅する若い男女。霧の中進み行く車内で、鉄道と老人の暗い過去が徐々に暴かれて行く。鉄の音を一つの時代に代弁させ物語らせる素晴らしさ。『現代日本ラジオドラマ集成』(沖積舎)に脚本所収。 | ||||||||
| ほんとうの空色 | 原作:バラージュ・ベラー 脚色:伊藤海彦 |
前田直純 宗知敬 |
久松夕子・清水鞠・津川聖子・平松淑美・小沢栄太郎・上田敏也 | 1963.07.17 | ||||
| 未所有。放送ライブラリーで聴く。謎の老人から「ほんとうの空色」を手に入れた貧乏な少年フランツルの大人への通過儀礼を、入野義明の流麗な音楽と共に描く。イタリア協会賞受賞。 | ||||||||
| 笑の大學 | 三谷幸喜 | 斉明寺以玖子 | 三宅裕司・坂東八十助(現:十代目三津五郎)・小林隆 | 1965.07.01 | ||||
| 言論統制が敷かれた第一次世界大戦下の日本。新進の喜劇作家の台本へムチャな修正を幾度も迫る堅物の検閲官。が、官の意に反して台本は修正の度に面白くなり、遂に・・・。優れた三谷戯曲の片鱗を感じる。 | ||||||||
| 灰燼 | 原作:徳富蘆花 脚色:山下よしいち |
赤坂順之介 | 若山弦蔵・斉藤隆・江角英明 他 | 1968.05.19 | ||||
| 「かいじん」と読む。「不如帰」で有名な徳富蘆花の短編。西南戦争時、西郷へ味方した名家の次男。時に利あらず逆賊となって敗れ逃げ帰った男へ、家名を重んじ詰め腹を切らせようとする一族。切腹説得の緊迫感。 | ||||||||
| あじさいの家 | 柴田寿子 | 保科義久 | 久米明・川上夏代・下條正巳・宮内順子・鶴田忍 他 | 1999.06.19 | ||||
| 戦時下の若き教師時代、教え子を戦争へと導いた老人。その悔悛と救い。電話の使い方が巧い。 | ||||||||
| 緑の風とチュウしたい | 鈴江俊郎 | 桜井賢 | 中村美保・山岡徳貴子・田中弘史・宮田圭子・上別府勲 | 1999.07.03 | ||||
| 凡庸に思える父へ幼い頃から嫌悪感を抱いてきた女が結婚を前にして・・・。妹との口喧嘩が良い。 | ||||||||
| 祈りきれない夜の歌 | 松尾スズキ | 今井洋一 | 奥菜恵・松尾スズキ 他 | 2001.03.03 | ||||
| やりゃあがったなってな一本。人間の持つ善悪の境を鋭く衝く内容に耳が行きがちだが、先天性の障害によって身動き取れず、周りから話しかけられる主人公という設定はラジオの特性を意識したものだ。教科書のような作品。 | ||||||||
| ニッポニア・ニッポン | 安水稔和 | 硲光臣 | 久米明・家弓家正・和田啓 他 | 1961.11.06 | ||||
| 「ニッポニア・ニッポン」とは日本に古来より生息する鶴のこと。乱獲され絶滅の危機に瀕している「ニッポニア・ニッポン」と連なる日本文化をリンクさせ話は進む。脚本集が編集工房ノアより出版。続編も放送された。 | ||||||||
| ミュージカル・僕らのペガサス | 原作:木島始 脚色:伊藤海彦 |
岡本由紀子 | 岡崎友紀・米倉斉加年・岸田今日子 他 | 1970.01.03 | ||||
| 山本直純音楽。謎の閃光に目をやられ空から落っこちてきたペガサスを助けるカンイチ少年。やがて閃光は人間の作った「ピカドン」だったことがわかり・・・。演出者の才気が冴え渡る一本。少年役を演じる若き岡崎友紀も良い。 | ||||||||
| 名づけてサクラ | 筒井敬介 | 山口淳 | 加藤道子・吉田雅子・中村恵子 他 | 1957.10.25 | ||||
| 『現代日本ラジオドラマ集成』(沖積舎)に脚本所収。戦後、黒人兵の暴行により生まれ出、アメリカへ養子に出された黒い肌の少女(サクラ)が未だ見ぬ親恋しさに密航して日本へ戻るが・・・。脚本で芸術祭奨励賞受賞。 | ||||||||
| アウラ | 原作:カルロス・フェンテス 脚色:原田裕文 |
松本順 | 今井朋彦・山本郁子・神保共子・石田圭祐 | 2001.09.29 | ||||
| 「現代ラテンアメリカ文学シリーズ」第5話。メキシコの幻想作家カルロス・フェンテスの代表作を原田裕文が抜群の手際で料理。密閉された空間で時間軸と自己が壊れていく恐怖。 | ||||||||