★刀の豆知識

●刀の名称

●時代による分類
上古刀
通常日本刀の分類に入らない、古刀以前の刀をさす。
古刀
狭義の日本刀が制作されてから、慶長以前の日本刀をさす。
末古刀
室町時代末期、応永以降の概ね戦国時代頃の古刀を、「末古刀」と呼ぶ。数打ちの粗製濫造品が多い。
新古境
安土桃山時代〜江戸最初期頃の、古刀から新刀への過渡期をこう呼んでいる。
新刀
慶長以降の刀をさす。さらに「慶長新刀」「寛文新刀」「元禄新刀」に分類される。
新々刀
新刀の内でも明和年間(1764-1772年)以降の日本刀をさす。
幕末刀
新々刀の内でも幕末頃に作成されたもの。
復古刀
江戸時代後期に鎌倉時代などの古名刀を手本として製作されたもの。
現代刀
これも諸説あるが明治9年の廃刀令以降に作刀された刀剣をさすことが多い。
昭和刀
主に軍刀向けとして作られた兵器用の刀をさす。美術刀剣としての日本刀の分類から除外されることが多いが、製法は様々で本鍛錬刀でないものは原則的に教育委員会の登録審査に通らず、公安委員会の所持許可が必要となる。
●刀の構造

刀の鋼の断面構成と各部名称(四方詰鍛え)
(Wikipediaにて引用)
●主な刀の産地
主な所で山城、大和、相州、美濃、備前は、一門と言われている刀工群であり、『五カ伝』として、今に伝わっています。
・山城伝
直刃(直線的な刃文)が多く、三条宗近、粟田口派(久国、則国、国吉、吉光)、来派(国行、国俊、来国光、来国次)などが有名。
・大和伝
基本は柾目肌(柾目板の様な地肌)で千手院一類、当麻、尻懸、保昌、手掻が有名。
・相州伝
焼刃の乱れ刃の中に細かい粒がみられ、新藤五国光、岡崎正宗、貞宗、国広、行光などが有名。
・美濃伝
末関伝とも言われ、刃中に尖り刃をまじえ、兼氏、兼定、村正などが有名。
・備前伝
焼刃の形に白い線が見られ、丁子乱か腰の開いた乱刃で匂におい出来で華麗な作が多く、一文字(則宗、助宗ら) 長船(光忠、長光、景光)友成、正恒、包平などが有名で多くの流派が生まれている。
●刀に関する諺
押取り刀、急場凌ぎ、鞘当て、地金が出る、鎬を削る
助太刀、相槌を打つ、一刀両断、切羽詰る、太刀打ちができない、反りが合わない、単刀直入、伝家の宝刀、付け焼刃、鍔ぜりあい、懐刀、抜き打ち、両刀使い、目貫通り、もとの鞘に納まる、抜き差しならない、焼きを入れる、諸刃の剣、焼きが回る、快刀乱麻、身から出た錆、人の振り見てわが振り直せ、なまくら、など..
●百足伝
百足伝とは、武道の心得を詠んだ道歌です。
1.稽古には清水の末の細々と絶えず流るる心こそよき
2.夕立のせきとめかたきやり水はやがて雫もなきものぞかし
3.うつるとも月も思わずうつすとも水も思わぬ猿澤の池
4.幾千度(いくちたび)闇路をたどる小車の乗得てみれば輪のあらばこそ
5.稽古には山澤河原崖や淵飢えも寒暑も身は無きものにして
6.吹けば行く吹かねば行かぬ浮き雲の風に任する身こそやすけれ
7.山河に落ちて流るる栃殻も身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
8.わけ登る麓の道は多けれど同じ雲井の月をこそ見れ
9.兵法は立たざる前に先づ勝ちて立合てはや敵はほろぶる
10.體と太刀と一致に成りてまん丸に心も丸きこれぞ一圓
(など..全40首)