私の手術体験


2004,9.7、私は子宮腺筋症という病気で子宮摘出手術を受けました

若いころからずっと子宮内膜症ではと疑いながら、でもなかなか病院へ行く事に

躊躇してかなり症状が進んでしまってから病院を受診し手術することになりました

私の体験が同じような症状で苦しんでいる人たちの参考になればと思います

子宮腺筋症ってどういう病気?


  本来なら子宮内膜にある組織が子宮の筋層にもぐりこみ内膜組織が筋肉内で

  月経周期にあわせて炎症を繰り返す病気です。

  子宮内膜症は卵巣や腹膜、腸など子宮以外のところに子宮の内膜ができてしまう病気

  で、子宮腺筋症は基本的には子宮の内膜組織がばらばらと砂をまくように子宮筋層の

  中に広がっていく病気で進行すると子宮壁が厚くなり子宮全体が大きく膨れるびまん

  型と内膜組織が一箇所に片寄って集まる局所型があります。

  子宮腺筋症は単独で発症することはすくなく、子宮内膜症や子宮筋腫を合併することが

  多いです。合併している分症状も重くなります

  症状は強い月経痛、不正出血、過多月経、下腹部痛

 
  診断は内診、超音波検査、血液検査(腫瘍マーカー)、MRI検査で確定できます

治療法


  強い貧血がある場合は鉄剤、痛みには鎮痛剤

  子宮内膜症に使うホルモン療法によって一時的に症状を軽くすることができます

  部分的にコブになっているところ取ることはできますが子宮腺筋症の組織は残ってしまう

  ので根本的な治療は今のところ子宮摘出術が最善の方法といえます


私の場合

 10代のころから月経痛がひどく量も多めでした

 20代で結婚、妊娠出産、初めての出産はすごい難産、癒着胎盤というまれなケースで

 出血も多量、胎盤は氷で腹部を冷やしながら医師が手を入れて胎盤を取り出すという用手

 剥離という方法で胎盤を取り出しました。胎盤がそれでもまだ残っていたため掻爬術を受

 け腎盂炎を引き起こしまた再入院するというものになりましたが、月経痛は軽くなりました

 その後3年間隔で妊娠出産、やはり癒着胎盤で用手剥離術を受けました

 30代に入り、子宮ガン検査を受けたとき右の下腹部に痛みがあり検査してもらいましたが

 そのときは異常なしといわれました。

 30代後半から月経前の症状が頭痛だったり腰痛だったりと変化してきて

 量も多くシーツや下着を汚すことが増えました

 子宮ガン健診のたび訴えてもそのときは貧血がなかったので取り合ってもらえませんでし

 た。やはり男性の医師には理解できないことなのだと病院へ行く気も失せてしまい放置状

 態が続きました。

 昨年から腰痛、頭痛がひどくなり月経期間も10日くらいになり1ヶ月に2回くるときもあり

 ひどいときは半月出血状態ということがありました。

 今年に入り夜明けに下腹部痛が起きて苦しむということが何ヶ月も続き、子宮ガン検査も

 かねて一回診察してもらおうと個人の産科病院を受診しました

 そのとき子宮ガン検査で引っかかり、子宮筋腫ができているといわれました(筋腫の大き    
 さは5センチでした)
 月経をコントロールするため出されたホルモン剤が中量ピルだったためか

 飲んでいるうちにおなかの張りがひどくなって不正出血も多くなり

 がんセンターを受診、このとき筋腫は粘膜下筋腫で小さくても症状が重いこと

 私の場合は筋腫の大きさもかなりあるのでこのままの状態でいくのは難しいと

 思うこと、出血量が増えてきたら6ヵ月後を待たずにすぐ受診することを言われました

 いろいろ考えて手術を決意し市内の大きな総合病院の産婦人科の評判が良いことを聞い  
 て受診したところ筋腫の大きさは10センチになっておりその後詳しい検査をうけて

 子宮腺筋症であると確定診断されて手術前に治療を受け小さくしてから手術するという決

 定をしました。

  私の場合は粘膜下筋腫と子宮内膜症も併発していました。

  粘膜下筋腫という筋腫は子宮内膜の下にできる筋腫で

  小さくても月経量が非常に多くなり不妊の原因にもなる厄介なものです

  私の場合手術前3ヶ月GnRHアゴ二ストと呼ばれるホルモン療法を行い

  子宮を小さくして手術しやすくする治療を行いました

  GnRHアゴ二ストは脳の下垂体に働いて卵巣を刺激するホルモンの分泌を

  減らしそれによって卵巣の働きを押さえ閉経したような状態になり結果

  筋腫や子宮が小さくなり子宮への血流を減らし手術中の出血を減らす効果も

  あります。点鼻薬と皮下注射があります

 副作用が大きいため6ヶ月以上は使用できません

肝機能障害、骨量低下、うつ状態、脱毛、更年期症状(ほてり、多汗、手足のひえ、めまい)

などが副作用の症状です

私の場合はリュープリンという薬を4週間ごとに皮下注射していました

量が多かったせいで副作用が大きく筋腫や子宮は小さくなりましたが

手術前なのに体調は最悪でこの治療は薬効と副作用が両天秤のようなものでした

そして血圧が動いた後は200近くまで上がってしまい、安静時でも150〜160、下が90〜

100という入院してわかった高血圧まで引き起こしていました





手術方法

子宮全摘出術には3つの方法があります

開腹手術、腹腔鏡手術、膣式手術

膣式手術 腹腔鏡手術 開腹手術
おなかに傷ができない
術後の痛みが軽く回復が早い
術後の癒着が少ない
術後の痛みが少ない
入院期間が短く社会復帰が早い
手術による傷が小さく美容的に優れている
手術時間が短い
おなかを直接見て手術できるので安全性が高く確実
ほとんどの医療機関で受けられる
メリット
手術の際に見える範囲が狭い
手術中に開腹手術に変更になる場合がある
開腹手術に移行する場合がある
設備のある医療機関が限られている
手術に熟練を要する
術後に痛みがある
入院期間が長く社会復帰に時間がかかる
おなかに傷跡が残る
デメリット

 
                                   
私の場合
 

私は膣式手術を受けました

この手術は原則として自然分娩の経験がある人に限られる手術です

おなかを切らずに膣の一番奥を切りそこから子宮を摘出する手術です

子宮全摘の場合におこなわれます

卵管や卵巣などを残したまま子宮だけを切り取り膣から取り出し

卵巣と卵管は腹膜に縫い合わせるので子宮をとった後も移動することはありません

手術時間は60分から120分

出血もほとんどありません

私の手術時間は90分、ほとんど出血もなかったそうです

手術は全身麻酔で行い硬膜外麻酔で術後の痛みを緩和させるのですが

私は腰部椎間板ヘルニアがあったので途中からしびれのために硬膜外麻酔を中断したため

かなり痛みが強く腰痛もひどくて苦しみました

術後2日目から37.5度から39度の発熱があり

術後4日目から7日目まで朝晩抗生物質の点滴を受けていました

この発熱が尾を引き退院後も微熱が続き

ムックの排泄介助で縫合した膣の奥が開いて出血が多くなり痛みもなかなかよくならないと

いう状態です

私の場合は犬の介護をしているのでこういうことになりましたが

一般的に快復が一番早い手術方法だと思います

また私の場合、アルコールアレルギー、皮膚が弱くてテープや絆創膏にかぶれやすい

術前のホルモン療法で高血圧、肝機能が悪化、持病が椎間板ヘルニアなど

とても問題が多い状態でした

手術する病院もそういうこともあって麻酔科の先生がいる総合病院を選びました

本当は女性外来が近くにあったら受診しそこで手術をうけたかった・・・

私が手術した病院は女性病棟があり全室個室でそこに入院したのですが入院施設に

女性専用があるなら外来のほうも作っていただきたいと思います

筋腫や腺筋症の場合乳がんの発病率も高いようなのでよけいそう思います


子宮の病気

病気の仕組み 病気が起きる場所 主な症状 多発年齢
子宮筋腫 腫瘍細胞(芽)が、女性ホルモンの
影響を受け増大。良性腫瘍
子宮体の筋層粘膜下、奨膜下など 無症状
過多月経
下腹部痛
貧血
圧迫症状
35〜50代
子宮腺筋症 子宮内膜組織が子宮筋層で月経周期にあわせて炎症を繰り返す
子宮体の筋層 強い月経痛
過多月経
下腹部痛
不正出血
40〜50代
子宮内膜症 子宮内膜組織が子宮以外の臓器にできて増殖し出血を繰り返す 子宮以外の卵巣、腹膜、腸など、まれに肺、鼻クウ、胸膜など 強い月経痛
不妊
腰痛
性交痛
20〜40代
子宮肉腫 子宮から発生する悪性腫瘍 子宮の筋層、および子宮内膜間質 初期は無症状
不正出血
過多月経
40〜60代
子宮ガン
☆頸部ガン
○体部がん
☆子宮頸部にできる悪性腫瘍

○子宮体部の内膜細胞がガン化する
悪性腫瘍
☆子宮頸部

○子宮体部
初期は無症状

接触出血(性交時に出血する)
不正出血
40〜60代


   参考資料『女性の体ノート』扶桑社
         『最新治療と自分に合った治療がわかる子宮筋腫』主婦の友社


  

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