パグの遺伝病について     
  
          パグに多い遺伝病について調べてみました。
              二人の獣医さんの文献によるものです。
  
 水越獣医師のセミナーハンドアウトから

    H D(股関節形成不全)
    膝蓋骨脱臼
    パグ脳炎
    レッグべルデス(大腿骨頭壊死)
    髄膜炎(3歳未満に発症)
    

    西山ゆう子獣医師の資料によるもの

    アレルギー(アトピーも含む)    口蓋裂・口唇裂

    睫毛重生                軟口蓋伸長

    顔面皺壁性皮膚炎          甲状腺機能低下症

    パンヌス                 リン酸フルクトースキナーゼ欠乏症

    偽半陽陰                尾の皺壁性皮膚炎

 

  そのほか、アカラス、先天性の心疾患、気管支異常も現れることがあります。

 遺伝性疾患を抱えて生まれた子犬には責任がありません。
 生きる権利も資格もあります。
 犬を飼うということは犬の一生を責任もって預かるということだと思います。
 病気を知り、その病気とうまく付き合いながら幸せな一生を送ることができるように
 心を尽くしてやってほしいと思います。
 繁殖を考えるとき、遺伝病があるときはもう一度、よく考えてください。
股関節形成不全の子は妊娠中の体の重さに耐え切れず関節が外れることもあります。
痛みは激しく出産に耐えることも辛いことです。
歩行ができなくなるケースもあります。
それでも出産させる必要は何でしょう。
私にはわかりません。
重い遺伝病を持って生まれたとき、自分で一生の面倒を見る覚悟がある人だけ
繁殖をしてもらいたいです。
そして、自分の愛犬に生まれつきの病気があるとわかっても、最後までかわいがって
大切にしてやってください。

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 カルテ たこ
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お付き合いさせていただいています動物愛護団体から「避妊手術の重要性と必
要性」について文章を書いて欲しい、という依頼がありました。せっかくです
のでここに掲載させていただきます。

避妊手術や去勢手術の意義は、大きく分けて3つあります。困った行動を減らす
ため、病気の予防、そして動物福祉。ここで大切なのは動物福祉ですよね。

望まれない子犬や子猫、どうなると思います?安楽死、ですよね。こういう言
い方はあまり好まれませんから皆様にお話させていただきますときには、椅子
とりゲームにたとえさせていただいています。

椅子とりゲームの椅子は、各家庭。椅子とりゲームに参加しているのは、犬・
猫・その他の動物たち。日本ではペットを飼育している割合は、年とともに増
えているとはいえ、劇的に増えるわけではありません。つまり、椅子の数は限
られているのです。なのに椅子とりゲームに参加する動物が増えればどうなる
と思いますか?増えた分だけ椅子に座れないわけですよね。この動物たちは処
分されるのです。椅子を増やす努力も必要ですが、数が限られています。そこ
で、ゲームに参加する動物を減らす必要があるのです。参加動物を減らす方法
は、自然死、安楽死、避妊去勢が考えられます。どの方法が人道的だと思われ
ます?

避妊去勢手術の時期が、子犬のときがいいとか成犬になってからがいい、とい
うのは安楽死に比べると取るに足らない問題です。コントロールしやすいとこ
ろで対処をする。これが基本です。飼い主様のところで避妊をするのもいいで
すが、手術を受けさせず子犬・子猫が4頭生まれた場合、結局、新たにゲームに
4頭、参加する訳ですから、どこかで4頭はじきとばされているのです。私たち
の見えないところで。そう考えますと動物愛護団体と名乗る以上、動物を引き
取った場合、いかなる年齢であろうと避妊去勢手術を考えるべきではないかと
思います。

動物が生まれたら、椅子に座れずはじきとばされる動物がどこかにいること、
心にとめておきたいものです。

メールマガジン「どうぶつのお医者さんの事件簿
」(まぐまぐから発行)http://www.55vet.comから転載させていただきました。

田子屋 丸男  mail@55vet.com
    

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