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はじめに、そもそも予防接種(ワクチン)とは、
定期接種(BCG・ポリオ・三種混合・二種混合・麻しん・風しん・日本脳炎)
任意接種(おたふく風邪・水痘・インフルエンザ)にかかわらず、
ある一定の感染症にかかる事を防ぐ手段で、
任意接種とは、決して『受けなくても良い』と言う意味でない事を理解していただきたいです。
効果・副反応についてしっかり把握し、
保育園・幼稚園に行くまでに接種についてよく考えてみてください。
おたふく風邪は3〜4歳頃に発症する事が最も多く、
毎年、数万〜数十万人の発症が報告されているようです。
合併症として、無菌性髄膜炎が良く知られているようですが、
予後は悪くないとはいえ、子供にかなり苦しい思いをさせ、
脳波異常が残る事がある事も指摘されています。
また頻度は少ないものの、私の様な片側性の難治性難聴や睾丸炎など深刻な合併症があります。
その為、自然感染で重い症状や後遺症で苦しむよりはワクチン接種がすすめられています。
おたふく風邪ワクチン予防効果については
麻しんや風しんワクチンの抗体獲得率に比べてやや低く出でているようですが、
ワクチン接種後の長期間にわたった追跡調査では
麻しんや風しんワクチンと同様な高い防御効果を示しています。
以前、MMR(麻しん・おたふく風邪・風しん)という混合ワクチンが行われていた頃には、
無菌性髄膜炎の発生頻度が1,200人に1人(0.08%)と高く、
これが原因でMMRワクチンの中止となったのです。
現在のおたふく風邪ワクチン単独では、北里研究所のデータによると10,000人に1人(0.01%)と言われ、
自然感染により発症する髄膜炎の発生率が2.95%である事を考えれば、
ワクチンにより予防する方が安全であると考えられています。
(2.95%を逆算すると約34人に1人が髄膜炎を発症している事になります。
幼稚園や小学校などのクラス全員が予防接種を受けていないとすると、
少なくともその中の1人に発生する確立があるという事になり、もしそれが我が子だったら…)
ワクチン接種後の髄膜炎の発症は1〜3歳未満に集中(90%)していますが、
これは接種年齢を反映していて、経過は良好で全員が完治しています。
おたふく風邪にかかったか解らないが接種しても大丈夫?
おたふく風邪にかかった事があるかは血清学的に抗体検査(採血)をする事で判別でき、
不顕性感染と言ってウィルスに感染しても症状が出ないで抗体のみ獲得している事もあります。
もし抗体がある人にワクチンを接種しても、問題となる副反応が生じる事は無いと考えられているようです。
いつ頃接種するのが良い?
幼稚園・保育園の入園前に済ますのが理想的で、1歳より接種可能です。
副反応の髄膜炎の後発年齢を考えると3歳前後…つまり、
日本脳炎ワクチンの1期前後が良いようです。
料金はいくらくらい?
値段は各病院・医院により違うようですが、大体5,000円前後くらいのようです。
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