
大乗仏典 14 竜樹論集 中公文庫
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「廻諍論」は、所々わからないにしても、全体で何を主張しているか明確ですもの。
すなわち、
物には自性(本体)などない。
一切のものは、縁起(因縁があって成立)している。縁起しているものを空という。
空とはこういう意味だから、一切が空とは、ものが存在しないことを意味しない。
ものが空であっても、ものには様々な働きが可能である。
そもそも、苦に自性があれば、苦の因がなくても苦が成立するわけだから、苦を滅することなどできない。
苦が縁起しているからこそ、苦を滅する道があり、涅槃を得ることができるのだ。
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