事故調査委員会報告と外国の動静
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| 小括 | 事故調査委員会の視点 | 1;四つの事故調が皆調査を終えた。国会事故調は最も強い権限を持つが、 @その割に、視点は事故後の政権幹部の≪罪功≫を追及する事が中心。A委員の一部は殆ど基礎知識がなく、また質問が表層的過ぎ。B意外なことに、責任企業の東電に融和的。C原発の設備機器と現場の人的資源についての調査は少ない印象が強い。 D現在でも。≪吉田昌郎氏が福島を救った≫と、真実とは正反対の見解の委員がいる事に仰天した。 2;日本海溝近傍の大陸プレート上にある日本の地理条件を考えると、≪この委員会の対象だけの調査≫では≪事故をなくす事は不可能≫に見えて、当初の希望は凋んだ。 3;当ホームページは、原発の設備機器と人的資源と原子力委員会指針の関連を分析・考察して、事故の主原因を突き止めたい。 |
| 東電事故調故調の役割 | 1;東電事故調の≪蒲魚(かまとと)≫作戦は効果がある様。 2;この事故調査では≪津波が悪い、津波が全てだ≫のトレンドが見え隠れしている様である。 |
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| 国会事故調の不思議 | 3 ;自民党は40年間原子力サークルを主導し福島原発を育んた。しかも現総裁も副総裁も原子力委員長の任に就いた経験者である 国会事故調がこの≪原子力サークル≫の指導層であった≪自民党≫を聴聞しない事は≪奇怪な事≫である。 |
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事故調査委員会の視点 | @殆どの報告は≪3月11日前後数週間から数カ月≫の出来事を主な対象に、それぞれの立場に基づき聞き取りを行った様に見受ける。対象の選択が恣意的な傾向にある。 A調査対象は、期間は事故前と事故後約5日間及びその後に三分する必要がある。 また原発と原子力サークルに関して、それぞれ設備関連と人的資源がある。この組み合わせは多岐にわたることに留意して、対象を正確に決め中れば、真の事故原因は判明しない。 B特に国会事故調は、事故後早期の政府幹部の介入の≪罪功≫に重点を置いている様である。 更に≪東電≫が、分厚い≪多色刷りの資料冊子≫を出して説明すると、視覚的に満足出来るためなのか、委員たちは簡単に納得している体である。この国会事故調の傾向には、多くの人が違和感を覚えている33);133) Bこの視点に≪重きを置き過ぎ≫て、事故の最大の直接原因である≪欠陥原発≫の成り立ち、育み期間中の推移を≪見過ごす≫ならば、同様な原発事故が発生する。 特に地理的に≪日本海溝近くのプレート上に位置する日本≫では、尚更起こり易くなろう。 D時期を遡って詳細に聞き取りを行った畑村事故調報告書がある。同様にここで対象とする40年に及ぶ原発事故の原因の究明が最重要である。 E即ち福島原発事故の原因は、第一に指針違反を積み重ね作り上げた≪欠陥原発≫。第二に≪全電源喪失時のSA≫を理由なく頑なに想定しなかった輩達の二つの原因に。 第三の≪未熟練・低練度・蒙昧なマンパワー≫が決定的な駄目押しを加えた事である。 |
| 2 | 東電事故調の役割 | @国会事故調が行った東電の勝俣氏、清水氏の聞き取り記録は何とも合点出来ない。≪知らぬ、聞いていない≫、最高責任者は≪全ての問題の責任≫を執る要はないと、言いたいようである。 A更に彼等は政府の介入は迷惑であったという。 しかし、≪単に消防ポンプ車が燃料切れで止まった≫時、吉田昌郎氏は補佐官に≪この窮状を≫、≪もう駄目か≫と電話した事もあった。 最後に、≪退避問題?≫を境に国を挙げての援助により、辛うじて収拾への方向付けが出来た現実を何と考えるているのか。 B山崎雅男氏は詳細に、時には意図的に書き落とす術に長けている。≪三次元で表現し、時間の推移を無視≫する。彼には≪緊急時の適時対応(just the right moment)≫の概念はない。 しかし、この作戦は効果があるのか、進行中の国会事故調では、≪津波が悪い、東電は悪くない?≫のトレンドが見え隠れしている様に見えて来た。 Cしかし、この山崎氏がこの事故調の会議で、指針が要求する≪多重性・多様性≫を具体的に理解していない事などが明確になった。34) |
| 3 | 国会事故調の不思議 | @ 原発事故を起こした原発の脆弱性・違法性はここ数年で形成されたものではない。 A約40年の間、自民党は≪原子力サークル≫の中心にいて、推進し、主導してきた。この人々が≪欠陥原発≫を見過ごして来た事も明白な事実である。 しかも、現総裁・副総裁は原子力委員長として推進した経験を持つ。 Bこの経緯を考えれば、国会事故調が≪原子力サークル≫の首謀者であった≪自民党員≫を聴聞しない事は理由は何なのか。実に≪奇怪な事≫である。 |
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他業界との格差の原因 | @高速走行中の東北新幹線は無事故停車出来。 A常磐自動車道を17日までに復旧したNEXCO。35) Bイトカワの岩石を採取した≪ハヤブサ≫。 Cこれ等と比較すれば、東電の操業と収拾策の拙劣の原因は≪スキッオイド様社風と蒙昧≫だけなのであろうか。 |
| 5 | 外国、マスメディアの疑問と混乱対応 | @米国は≪SA≫に関して、色々な実験経験と結果を持っていた。 1;原子炉縮尺模型の模擬実験では、比較的低圧でも格納容器が破裂すること。 2;ケネス・バジョロ博士の実験では、メルトダウンが起これば短時間で格納容器圧が破裂する事。 3;格納容器は8000パスカル超で蓋が緩み、ガスが建屋に漏れるという実験を経験していた。 Aそこで米国は、既に3月12日に福島第一原発の原子炉では、格納容器の爆発が一番可能性があると予測している気配があった。 Cこの予想もあり、米国は避難範囲を決めかねていた。しかしその時点では勿論、福島第一原発には3月16日まで、原子炉の状態を測るデータは殆どなかった。 しかし、ルース大使を筆頭に、内外の報道陣は情報隠匿を疑った。ない物は隠せない。 Dこの様な状況下でも、≪原子炉圧・水位・温度・ 放射能値≫等を問い糺す実力を持つ記者は内外共に一人もいなかった。 E今回の事故の際には、残念ながら≪ベトナム戦争当初や9.11等々≫の際の当初の混乱時に、ほぼ類似の状況であった。 |
33)国会事故調に対する新聞論調
133) 国会事故調に対する論調
http://www.373news.com/_column/syasetu.php?ym=201206&storyid=41083
34)国会事故調第2回委員会(3/3)(5分58秒/全48分)
35)NEXCO東日本による常磐自動車道修理