福島第一原発の事故収拾作業の実態

 マークT型第一号原子炉の自動復水器(IC)は≪SBO≫時には自動的に≪OFF≫になる様に作られている。

米国ミルストン原発の指導官のエド・ダイク氏は、≪SBO≫の時、第一番に行う作業はICの青色のハンドルを手回しで開くことであると教えている。 


≪ベント≫は原子炉が高熱高圧になり格納容器が破裂するのを予防するために、放射能を含むガスを≪ガス抜き≫して破裂を防止する作業である。
 
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第一原発の1、2、3号機では全て遅れて、ベントの効果がなかった。。
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 原子炉を高温未臨界から低温状態に導入するために、コンクリート注入機を使用して水を注入した。


     ≪SBO≫が起こると、ICを動かして原子炉を冷却する為に、先ず第一に行う作業はICの弁を手動で≪開≫く事だと、エド・ダイク氏は言います。
     福島第一原発第1号機では、≪SBO≫の時、手動で≪開≫にしなかった上、その事に長時間気付かなかった。  この為、炉の温度はドンドン

上昇、
メルトダウンが起こり、建屋に漏れた≪放射能をたっぷり含んだ水素≫の爆発が12日に起こりました。
    
     ベントは原子炉の≪正真正銘のガス抜き≫です。電力が保たれている時の≪ベント≫は中央制御室のボタン操作で可能です。
   
驚愕の事実!≪SBO時のベント≫の≪手順書≫を東電は今まで作っていなかった。所員が手分けして、炉の設計図を探しだし、≪泥縄的に≫手引を作りました。

その為、ベントは≪
14時間後≫まで遅れ、効果は極度に限定的でした。
    16日から、国を挙げて、≪原子炉と使用済み燃料プール≫冷却する為に、原子炉へ注水を強力に開始しました。


 




   全電源喪失(SBO)後の対策;  @直後の対策;非常用炉心冷却装置ECCS)を使用する。(1号機であれば、IC≪イソコン≫である)

A 第二に炉芯へ直接水注入。
ECCSの効果次第では早期に始める。

B  @,Aが有効でない時、炉の温度上昇と圧力上昇対策として の≪
ベント(Vent)≫があった。14) 

 
 第一号炉(機);非常用復水器(IC)の誤操作と建屋爆発; @≪SBO≫時にICを作動させるには≪手動≫で弁を≪開≫かなければならない構造で、米国では弁の開く手技の訓練をしているという14)
A原子炉業務の専門家、
エド・ダイク氏は、「米国ではSBO時に、≪この弁を開く事が最初に行うべき操作≫と規定していると述べた。
14) 

B考えれらないことに、福島第1原発では、
所長以下全員がこのICの重要な操作手技に気が付かず、数時間弁を閉じたまま放置。この為、最も要注意な≪メルトダウン≫が始まるのに気付かなかった。唖然とせざるを得ない
16)

Bメルトダウンにより燃料棒から≪
放射能物質をたっぷり含んだ水素ガス≫が出来るのを放置して、翌日の午後に建屋が爆発した。 
     
 
  東電の見解  @東電山崎事故調はこの弁の開放に付いて、複雑な弁解を長々としているが、原子力業者が≪開≫か≪閉≫か不明のまま放置することは、刑事事件なら極刑に値する失態であるという認識がない事には言葉を失う2)

A米国エド・ダイク氏の指摘のように、SBO直後に手動でハンドルを≪開≫にすれば、未だ放射線量が低い内に≪開≫を確実に行えたはず。

Bこの件について、東電は2012年5月2日;≪1号機のイソコンは手順書に従い適切に操作した≫214)と主張しています。

Cしかし、今問題視している≪イソコン≫の操作は≪SBO直後の操作についてです。問題点の錯誤をされない様に。
  ベントの手引の不備と手技の未熟;  @元来ベントは。格納容器が破裂するのを防ぐための操作で、≪正真正銘のガス抜き≫である。
外部電源が一部通じていた
福島第二原発では電源復旧中の1号機(炉)を除き、他は4~18分準備が完了した。15)
    
A東電には≪SBO≫時の、ベントの操作手引がなかった。
畑中事故調によると、第一号機の操作員は手分けして、原子炉の設計図を基に
手動ベント操作手引を作りに長時間を費やした結果、ベント実施は14時間後になった。将に≪泥縄≫でした。16)

Bこの
14時間の間に、≪放射能含水素≫は建屋にどんどん溜まって行き、第一号機の建屋が爆発した
 
   東電の説明 これに対し、東電山崎事故調17)は、住民避難の確認に時間を撮られたかのように記載しているが、畑村調査報告書の方がより合理的・具体的な記載である。
   原子炉建屋 爆発  東電の約40年間の根拠のない自信と原子炉制御策の不備、全職員の無知と未熟練が複合して次々とメルトダウン。ベント作業も同様の原因で遅過ぎて効果微少
3月16日まで継続して原子炉建屋の
爆発と放射能のばら撒きが続いた。
   格納容器への注水;  炉心の冷却を目的とする消火ポンプ等の装置を用いる注水は東電のHPの記載によれば、陸上自衛隊の協力を得て11日午後から開始された。(次頁へ)−−−
    


14) 
NHK TVスペシャル 原発危機安全神話

214) http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/info/index-j.html

15)東電プレスリリース/ホームページ掲載情報;2011年3月

16)畑村事故調報告  http://icanps.go.jp/111226Honbun7Shou.pdf

17)東電山崎事故調査報告別冊   (21~25頁/全47頁

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