ファンタ短文部屋です。
とりあえず、カップリングは相変わらずです。
今のとこ、無印とファンタ2ごっちゃ混ぜ。
真っ赤な真実
メイを訪ねてきたはずなのに、いつの間にやらディアーナが、キールと口喧嘩をはじめている。
毎度毎度よくも飽きないものだと、はたからみているとそう思う。
大体が、自分に用があるのならキールなんて放っておいて、さっさと街へ出かけてしまえばいいのだ。
二人に放置された状態になってしまったメイは、少し拗ねた気分でそう思う。
「大体、キールのその言い方はないと思いますの!」
「はっきり言わなくても貴女に理解できるとおっしゃるんですか?」
二人のいつものやりとり。
にやり。
ふと、メイの表情が崩れた。
「そんなに仲良くケンカしてないで、普通に好きって言えばいいのに」
爆弾、投下。
さっきまでの騒々しさが嘘のような、一瞬の静寂。
「そんなんじゃ、ありませんわ!!」
「そんなんじゃ、ない!!」
そう言う二人の真っ赤な顔が、何よりも真実を語っている。
キルディア+メイ。やっぱり私はキルディアが大好きなんだなあと実感。いまだに好きなんです。
何故だかふと書きたくなって、一気に書き上げました、これ。
20100818
願い
子供のころ、願えば叶わないことなどないのだと思っていた。
願い、努力すれば叶わないことなどないのだと。
「お兄様」
そう言って笑う少女の笑顔を、いつまでも守っていられるのだと無邪気に信じてい
た。
「お兄様、今までありがとう」
いつしか芽生えた想いを告げる事すらできない。
どんなに願っても、あがいても。
自分ではどうにもできないこともあるのだと。
愛しい少女の花嫁姿を見つめて、
セイルはただ微笑む事しかできなかった。
セイル→ディア。なんかどういう状況でもセイルはディアーナの幸せを祈ってるんだと思うのです。それが恋でも恋じゃなくても。
20100618
ぐるぐる
言えない気持ちを抱えているから、いつだってぐるぐるしている。
「ほんとにお前って、先生の前では素直だな」
「なによ・・・それはユニシスのほうじゃない」
そんなささいなやりとりも、いつものことだけれど。
そりゃあ先生の事は、自分だって大好きで。
気持ちが分かるから余計にいらいらぐるぐるしてしまう。
「なによ・・・もう、ユニシスのばか」
「あんの鈍感女」
お互いに、そんなひとり言を呟きあっている事にも気付かない。
やっぱり今日も、ぐるぐるいらいら。
ユニシス×アクア。ファンタ2書くの久々!
ユニアクは可愛いよね〜♪
みつ編み
「キールの髪って綺麗ね」
「・・・は?」
そういう台詞は普通男が言うもんじゃなかろうか。
しかしキールの困惑した様子に気付いていないのか気にしてないのか、ピンクの髪のお姫様は
にこにこ笑って話し続ける。
「だってさらさらしてるし変な癖もないし、わたくしなんて癖っ毛で毎朝苦労してますのよ。
羨ましいですわ」
「そんな、姫の」
髪のほうが、と続くはずだった台詞はやはり彼女の言葉で遮られた。
「ねえ!キールの髪、みつあみさせて下さらない?・・・あら、キールどうかしまして?」
「いえ、別に・・・」
ちょっと頑張ろうと思っていた口下手キールはがっくりと脱力してしまっていた。
しかしディアーナは切り替え早く、「気にしないで下さい」と壁に手をついて後ろ向きになっているキールの頭をじっと眺めてみつあみをするべく検証を開始していた。
「キールの髪ではちょっと短すぎるかしら?」
「ああ、姫の髪の長さだったら似合うんでしょうけど俺では滑稽なだけですよ」
「・・・まあ」
「なんです?」
「似合うかしら、わたくし?」
「似合うと思いますよ」
ていうか姫だったらきっとどんな髪型にしてたって可愛いと思う。とはさすがに言えなかったけれど。
ディアーナはキールの台詞に頬を染めてふふふ、とくすぐったそうな笑い声をたてた。
「じゃあ、みつあみにしてみようかしら」
「ええ、みてみたいですね」
「じゃあキールがやってみて?」
「・・・俺が、ですか?」
「キールはみつあみ、できますわよね?」
できないことは、ないと思う。
実際子供の頃から髪の長い兄貴やら母親やらが三つ編みをするのを見てはいたから。
しかし頼りない記憶しかないし、実際やったことはないし、手先が器用なほうではないし。
「ね、お願い」
結局、彼女の上目遣いのお願い攻撃に負けて(姫、ずるい)、キールは渋々ディアーナの髪を前に格闘をはじめる。
もくもくと長いピンクの髪を束ねて編んでゆく。
細くて柔らかな髪はさらさらと触り心地が良くて、なんだか良い香りまでするからキールはさっさと終わらせようと必死だ。
しかし彼女の髪は腰より長い上に癖があって、なかなかに難しい作業だった。
しかもディアーナはすぐに振り向いては話しかけようとしてくる。
そのたびにキールはあみかけの三つ編みをまたやりなおすはめになっていた。
「ねえ、キール」
「ああっ動かないでください!」
「むう」
「・・・」
「・・・」
キールのもくもくと動かしていた手が、ふと止まった。
「・・・あら?今、何か頭に」
「なんでもありませんよ、動かないで」
「は〜い」
じっとしているのが苦手なディアーナの後ろで、キールは相変わらず長い髪と格闘していた。
しかし今度は先程までと違ってできるだけゆっくりと。
何故ならキールの顔は真っ赤に染まっていたから。
こっそりとディアーナの髪に口付けた事を悟られない為に、頬の熱が冷めるまで、ひたすらに
髪を編みつづけたのだった。
ファンタ無印、キール×ディアーナ。
キルディアは常に当社比2.5倍くらいの甘さを目指しております。あまー!!
得手不得手
我ながら、口がうまく回らない方だと思う。
例えば彼女の望むような甘い言葉も、彼女を褒め称えるような台詞も、自分の口から出てくることはない。
人には得手、不得手というものがあるんだと思う。
自分にとってはそれはこの上なく難しいことで。
彼女もそれを分かってくれているはず。
だけど。
あの女たらしの、蒼い髪の某筆頭魔導士ならどうだろう。
例えば彼女の望むような甘い言葉も、彼女を褒め称えるような台詞も、すらすらと出てくるに違いない。
そう思うから、どうしても。
耐えられない。
彼らが以前から仲が良いのを知っていても。
いや、きっとだからこそ。
二人が楽しそうに話している姿、なんてものは。
「・・・姫」
「あら、キール」
早足で近づいた俺の姿に気付いて、向けられる姫の笑顔。
今自分がどんなに凶悪な顔をしているのか、自覚はある。
あるが、それを緩める気も、その余裕もない。
その凶悪な顔のまま、上司でもある筆頭魔導士に「失礼」とだけ断って、彼女の手をとって歩き出す。
もちろん、彼女の当惑する様子も抗議の声も全て無視して。
「もうっキール!一体どうなさったの」
彼女の能天気な声に神経を逆撫でされて、ようやく足を止める。
「何をそんなに怒ってますの?」
全くわけがわからない、という顔をしている。無理もない。
しかしこの苛立ちをどこにどうぶつけたらいいんだ。
胸の中のもやもやとした抑えようのない感情をどうにか宥めようとしても、自分でも止められない。
動かない口を無理やり動かして、なんとか声を絞り出す。
「・・・・・・っ」
「え?なんて言いましたの?」
「・・・シオン様の半径一メートル以内に近づかないで下さいっ!妊娠しますよっ!!」
その時の、彼女の唖然とした顔。
無理もない。
俺だって唖然とした。
なんだそれなんだそれ!馬鹿じゃないのか俺は!
ああ、頭が痛い。
だから、嫌なんだ。思いを口に出すのは。
人には得手不得手ってものがある。
そうだろう?
まあ、今回は何故か姫が可愛く笑ってくれたから、良しとする。
ファンタ無印、キール×ディアーナ。
いつも自分が書いているキールは実は偽者くさいです(笑)口が回るんだもの!あんな甘いのキールじゃない(笑)
本来のキールはきっとこんなもんだと思う。
牛乳
「プルート殿も、急に牛乳が好きになったのだな」
プルートの目の前に並んだ空になった三本の牛乳瓶をみて、葵が言った。
「・・・も?」
「うむ、なにやらユニシス殿も最近急に牛乳が好きになったようじゃぞ」
「・・・そうですか」
しかしそんなに飲んでは腹を壊してしまうぞ、という彼女の言葉を聞きながら。
明日から四本に増やそう、と密かにプルートは決意した。
ユニシスとプルートが葵の背を追い越すのは、まだ当分先の話。
ファンタ2、ユニシス&プルート→葵
やはり年下カプといえばこれでしょう!葵ちゃん長身だし。
最強の敵
やっとの思いで手に入れた人。
身分の差も、自分の感情も。
全てを乗り越えて、手に入れた愛しい人。
「姫・・・」
そっとその頬に手を添えて。
ほんのりと色づく頬は薔薇色。
みつめる瞳はどこまでも澄んで。
「キール・・・」
ガチャ
ノックもなく突然開いたドアの音に二人ははじかれたように離れる。
「ディアーナ、ちょっといいかい?」
「お兄様」
たった今まで自分に向けていた笑顔。
それを惜しげもなく兄へと向ける姫をみて。
思わず目も据わろうというもの。
諸悪の根源、悪の皇太子。
誰よりも何よりも手強い、恐怖のシスコン王子。
「殿下・・・すさまじく良いタイミングですね」
キールはせめても冷ややかな目を向けて、表面上のみ穏やかな笑顔を交わすのだった。
セイルシスコンな上にディアーナもブラコンだからキールってば大変です(笑)。
ことあるごとに火花を散らすセイルとキール。そしてそれに気付かないディアーナ(笑)。素敵だー!
ちなみにノックもなく入ってきたのはもちろんセイルなりにあせって入ってきた為です(笑)。